大家さんと僕

著者 :
  • 新潮社
4.11
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本棚登録 : 2829
レビュー : 386
  • Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103512110

作品紹介・あらすじ

一風変わった大家さんとの“二人暮らし”の日々は、ほっこり度100%! 1階には大家のおばあさん、2階にはトホホな芸人の僕。挨拶は「ごきげんよう」、好きなタイプはマッカーサー元帥(渋い!)、牛丼もハンバーガーも食べたことがなく、僕を俳優と勘違いしている……。一緒に旅行するほど仲良くなった大家さんとの“二人暮らし”がずっと続けばいい、そう思っていた――。泣き笑い、奇跡の実話漫画。

感想・レビュー・書評

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  • はじめに、「この物語はフィクションです。僕から見た大家さんを描いたものです」と矢部さんの言葉が添えられていて。

    あぁそうだなぁ、分かったつもりになっていても、他人の思うことなんて絶対分からないなぁと。

    大切な人を亡くした時のことを思い出しました。


    それまで私は自分が相手にとって特別な存在だと疑わなかった。
    でもお葬式で、その人のことを大事に思う人や私の知らないその人を知る人がたくさん来ていて。

    その人にとって私は"たくさんいた人の中の1人"にすぎなかったのかもしれないと。
    その人が私をどう思っていたのか、私はその人のことを、全然分かっていなかったのかと、不安になりまして。

    この先誰かを失う度に、その人を理解しきれていなかったことを思い知るんだろうなぁと。
    ありがとうも大好きも伝え足りなかったと寂しく思う。



    矢部さんから見た大家さんは矢部さんのことがとても好きなように見えます。大家さんが何を思っていたのかは大家さんにしか分からないけど、受けた優しさ、愛情はきっとそこにあったもの。
    異なる人生を生きてきた2人の時間が交わって、よかったですね。

    • 大野弘紀さん
      そこに愛情はあったと思えるというのは
      どこか救いにも似ていますね。

      そこに愛情はあったと思えるというのは
      どこか救いにも似ていますね。

      2020/01/05
  • とても素敵なコミックエッセイ。

    上品でおっとりしていて、独自の感性と自立心をもったおばあちゃんの大家さん。

    最初はその距離感に戸惑うけれど(合鍵を持っている大家さんだったとしても、店子の部屋に勝手に入るのは……)、筆者がその関係性を大切に思っているのが、どのエピソードからも伝わってくる。

    大家さんがチャーミングで、おもわず吹き出してしまうこともおおく、読後感もほのぼのほっこり。

    ゆっくりしたペースの大家さんと一緒に、ゆったりと時間を楽しめる、筆者の人柄も感じられるエッセイ。

    テンポといい構成といい、漫画のうまさにもびっくり。

  • 本当に魅力ある人の前では
    性別とか年齢とか容姿なんて、
    ほんとうにどーでも良くなってしまう。

    おばあちゃん大屋さん、
    お会いしたくなっちゃう程素敵すぎ♪
    矢部さんの絵も可愛くて大好きです。

  • ほのぼのしてよかった。
    大家さんがお嬢さんだということがよくわかる。
    「御機嫌よう」の世界。
    僕もいろいろ学ぶしもちろん大家さんも。

    こんな人間関係いいね。
    大家さんが年齢からして柔軟性がある、ココが育ちのいいところだわ。

    矢部太郎にこんな才能があるとは!

  • 矢部さんと大家さんの日常が描かれたエッセイマンガ
    ひょんなことから高齢の大家さんの2階に暮らすことになった矢部さん。その何気ない日常が描かれています。

    矢部さんのあたたかい感じと大家さんのちょっと世間離れした感じがおもしろくて読み終わってからもほんわかした気持ちに!

    矢部さんの優しさと大家さんのちょっとズレた感じ&会話が
    なんか心にしみてちょっとほろっとじんわり…

    大家さんに会ったことないですが
    ずっとお元気でいてほしい!

  • 今年最初の本は、矢部さんと大家さんのほっこりコミックから。
    87歳というご高齢が心配だけど、二人の関係がほんわか続いて欲しいな~

    大家さん、元気でいて下さいね。

  • ほっこりほのぼの くすくす 温かい漫画です。矢部太郎が2階で暮らす家の1階に住む けっこうmodernな87歳の大家さんとの しみじみとして為になり楽しい暮らしぶりが へたうま漫画で語られる。こんなオバアチャン大家さん、いつまでも元気に居て欲しいよね♪ 婆孫のような母子のような姉弟のような時に恋人のような 穏やかで素敵な間柄。矢部太郎さん、漫画では ちっともスベってない! 笑
    手塚治虫賞ほんとにおめでとうございます!

  • 今さらですが読みました。
    大家さんのキャラが素敵ですね。そんな大家さんを受け入れる矢部さんも素敵です。
    とっても真面目なのに何かおかしい、笑えるというのは最強だな、と思いますね。

    「もっとスレたかったわ…」という大家さんの述懐が沁みました。

  • ほんわかした絵柄ですらすら読めて癒される、とってもいい漫画でした。
    大家さんのお年寄りジョークに矢部さんは反応に困るけれど、年寄りあるあるで笑えました。
    疲れた時に読むと、心がジンワリ暖かくなることだと思います。

  • 入居当時は大家さんとの距離の近さに戸惑っていた矢部さん。
    それがいつしか手をつないで歩くほどの仲に。

    本物の家族でも情けが希薄になってしまっている家庭がある。
    この新しい「家族のかたち」に、ほっこりとした気持ちにさせられた。

    いつ、かけがえのない人との出逢いがあり、そして共存し合う仲になるかもわからない。
    上品で洒落た笑いのセンスがある大家さんが好きになってしまった。

    時折見せる大家さんの暗い表情は、間近にせまる死期を気にしてのものなのか。
    青春時代が戦時だった人のエピソードを聞けた矢部さんが羨ましい。

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著者プロフィール

矢部太郎(やべ たろう)
1977年、東京都東村山市生まれのお笑い芸人、漫画家。吉本興業所属。お笑いコンビ・カラテカのボケ担当。父は絵本作家のやべみつのり。2016年から『小説新潮』に矢部が住む家の一階にすむ大家さんとの日常を描いた漫画、「大家さんと僕」を連載。2017年に発売された単行本は、大ベストセラーとなった。さらに同作は2018年4月に第22回手塚治虫文化賞短編賞を受賞。2018年8月23日に「大家さん」が逝去したことが矢部本人のTwitterで発表された。2019年7月25日、大家さんの想いを受け取る完結篇、『大家さんと僕 これから』を刊行。

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