本の本: 夢眠書店、はじめます

著者 :
  • 新潮社
3.67
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本棚登録 : 302
感想 : 40
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  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103513810

作品紹介・あらすじ

この一冊が、あなたの手に届くまで。でんぱ組. i n c ねむきゅんが学ぶ、「本のお仕事」の世界。自分で書店を開きたいと願うほど、本を愛するアイドルが訪ねた先は――。超大型書店の舞台裏から、思わず買っちゃうPOP作りの達人、憧れの週刊少年ジャンプ編集部、神業でミスを見破る校閲ガール、そして著者本人の装幀家デビューをアシストするブックデザイン集団まで。出版業界のプロフェッショナルを取材した体験ルポ。

感想・レビュー・書評

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  • アイドル夢眠ネムを知らずに読んだので
    純粋に本の本としてとても面白かった。
    フォントやPOPなどセンスが良いなーと思ったら
    多摩美卒業ということで納得でした

  • 紙の本をもっともっと大切にしたくなる。
    いろんな人の関わりの中で本は作られている。
    夢眠書店にも行きたくなる。

  • ■書名

    書名:本の本: 夢眠書店、はじめます
    著者:夢眠 ねむ

    ■概要

    本はどうやって私の手に届くの? 編集と校閲の役割から装幀の現場、書店の1日まで、
    現役アイドルが謎多き本の仕事に迫ります。
    (amazon.co.jpより引用)

    ■感想

    結構前から気になっていたけど、買わなかった本です。
    たまたま見つけたので、購入しました。
    少し欲しい本って出会わないと買わないですよね、やっぱり。

    ねむさんって、本当に本が好きなんだろうな~というのはすごく伝わって
    来ました。絵本以外にどういう本が好きなのかはいまいちわかりませんでしたが
    それでも、本という媒体に愛着があるのは伝わってきました。

    こういう人だからこそ、この本の業界を紹介するという企画が成り立っているのだと
    思います。

    本業界の人の話も浅いけど色々な分野を聞けるので、面白いです。

    NHKのプロフェッショナルで本業界の人特集して欲しいな~

    ■気になった点

    ・本は人生を変えちゃうから、人に本を勧めるのが苦手。

    ・小さい書店は、店主の好み偏っていていい。
     欲しい本がある人は、大型の本屋に行きます。

    ・POPは下手でも、気持ちがあれば本当に伝わる。

    ・目につかないものは売れない。

    ・本が好きな人ばかり集まると、店が偏る。

    ・本の定義は、ISBNコードを持っているかどうか。

    ・電子書籍は「本」ではなく「情報」という扱いとなる。
     そのため、自由に無料などができる。

    ・絵本の間違いを指摘してくれるのは、子供なんです。

  • 「本の本」なんて魅力的な題名であらば、内容が少々薄くとも読まねばなるまいと膝を打ちますが、予想外にとてもうれしい本でした。
    アイドルに非常に疎いのででんぱ組というグループ自体知りませんでしたが、たまたまTVで本屋を開店するのが夢で、その為に引退するという事を見て、おじさん感激して読むことにしました。
    テープを起こしている体の本なので、実際に書いているわけでは無いお仕事体験記に近いものですが、それでもあふれ出る本への愛情がずきゅんと来ます。初めてアイドルにずきゅんと来たかもしれません。でも見た目は好みではないという所は若干残念であります。
    こういう人にどんどん本を紹介して貰って、若い人たちが一冊でも本を手に取るきっかけを作って頂きたい。若い衆は大人に本読めなんて言われても絶対読まないし、そもそも本読むことが偉い訳でもないので、本読むことは楽しいぞ!とかわいこちゃんに言って回って頂きたい。やはり自分が信望する人が自然に楽しんでいる事が一番魅力的に見えるものですからね。

  • 180921*読了
    大好きな本に携わる人たちと夢眠ねむさんのトーク集。
    夢眠さんのことは、この本で知りました。わたしと同じで本当に本が好きなんだなぁと親近感。
    本に関わるお仕事について、詳しく知れて嬉しい。
    大型書店から個人経営までいろんな書店員さん、雑誌、漫画、絵本、文芸の編集者さん、取次さん、ブックコーディネーター、本の流通に携わる方、校閲、装幀家…。本が好きで、いい本を作りたい、いい本を読者に届けたいという思いを持った方々。
    …いい!いいよ!わたしも何かしら本に関わる仕事がしたいなぁとひしひしと思います。憧れの職業だなぁ。
    特に編集者さんと、装幀家さんのお話に惹かれました。

  • 第1話 ついたくさん買っちゃう本屋さんの秘密
        有隣堂ヨドバシAKIBA店店長 宮尾美貴子
    第2話 ねむ店長の師匠!? 独立系書店の作り方
        Title店主 辻山良雄
    第3話 ブック・コーディネーターという仕事
        numabooks代表 内沼晋太郎
    第4話 POP王直伝! 見る物を惹きつけるPOP造りの極意
        三省堂書店営業企画室 内田剛
    第5話 一日数万人が訪れる本屋さんの裏側
        紀伊國屋書店新宿本店 大矢靖之
    第6話 本を売るための宣伝とは?
        中央公論新社営業局宣伝部 東山健
    第7話 本ってそもそも何なんだろう?
        日本出版販売株式会社 古幡瑞穂
    第8話 本はここから届く! 本の流通センターに潜入
        日販王子流通センター 関野民男・市原真也
    第9話 小説の編集者ってどんな仕事?
        文藝春秋「文學会」編集部 淺井茉莉子
    第10話 大好きな絵本ができるまで
        偕成社編集部 千葉美香
    第11話 漫画制作の裏側に潜入!
        集英社週刊少年ジャンプ編集部 頼富亮典/漫画家 麻生周一
    第12話 30年以上愛される雑誌作りの現場
        オレンジページ編集部 上杉真由美
    第13話 作家・装幀家ユニット「クラフト・エヴィング商會」の仕事
        クラフト・エヴィング商會 吉田浩美・吉田篤弘
    第14話 校閲者のお仕事とは?
        新潮社校閲部 湯浅美知子・飯島秀一/新潮社文芸第二編集部 田中範央
    第15話 ねむちゃん、本の装幀に挑戦!
        新潮社装幀部 二宮由希子・黒田貴

    本書は、WEBサイト「ほんのひきだし」掲載の「夢眠書店開店日記」に書き下ろし分を加え、加筆・修正し、まとめたものです。

    取材相手のプロフィール・肩書は、取材当時のものです。

  • ねむちゃんの特に「紙の本が好き!」が伝わる本。
    本の色々な側面からのアプローチが楽しいです。

  • 夢眠書店開店に向け、書店員、編集者、ブックコーディネーター、独立系書店主、営業、宣伝、取次、校閲、装丁とさまざまな本作りに携わる方にインタビュー。すすめられないと本を手に取らない方、本を手に取るタイミングが減っている方が多い、そういう方にも届けたい!と書店、出版社立ち上げまで視野に入れて、アドバイスを受けつつ、と。さまざまな工程、立場にある人との対話から柔軟にヒントを得ている様がいいなあと。最終章では、装丁の方と、実際にこの本の装丁やフォントが決まっていく課程が語られ、本を見ながらだと興味も実感も倍増して面白かった。あと印象に残ったのは、史料の引用だけじゃなく、史料の解釈までチェックする新潮社校閲部の力強さと、まず見本から本を作っちゃうクラフト・エヴィング商會の本作り、発送の方法、「物語の扉を作ること」という意識かな。

  • ねむきゅんさん…クラフトエヴィング商會行ったんだ…いいな…
    それにしてもかがみのえほんのポップ上手いな…

  • 本に関わるお仕事をされている方々の裏側を覗くことができて、初めて知ることも多く、興味深い内容でした。
    これからの本との関わり方が変わってきそうです。

    本の陳列やポップ作りのやり方は、人生や趣味にも活かすことのできるものだなと思いました。

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著者プロフィール

書店店主、キャラクタープロデューサー。三重県伊賀市出⾝。多摩美術⼤学卒業。アイドルグループ「でんぱ組.inc」のメンバーとして活動し、2019年3⽉に10年間続けた芸能活動を引退。2019年7⽉、絵本を中⼼に扱う「夢眠書店」を東京・下北沢にオープン。書店経営と並⾏してミントグリーンのたぬき「たぬきゅん」と、その仲間たちによるユニット「たぬきゅんフレンズ」をプロデュースしている。

「2023年 『夢眠書店の絵本棚』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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