トモスイ

著者 :
  • 新潮社
3.06
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本棚登録 : 89
レビュー : 27
  • Amazon.co.jp ・本 (188ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103516088

作品紹介・あらすじ

タイ訪問を機に執筆され、選考委員に絶賛された川端賞受賞作「トモスイ」ほか、アジア10カ国との交流から生まれた10の短篇。台湾の小さな島から上海の路地裏へ、そしてモンゴルの荒野、インドネシアの密林まで。それぞれの土地に息づく瑞々しい匂いとやるせない思いを吸い込み、論理を超えた熱をはこぶ、アジアをめぐる物語たち。第36回川端康成文学賞受賞。

感想・レビュー・書評

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  • アジア10ヶ国訪問をきっかけとした短編。

    タイ、小舟でトモスイを吸いながら交じり合う。
    台湾の離島、海の中、時計。
    フィリピン、台風の目を見たとき。
    マレーシア、写真と娘との記憶。
    韓国、日本との歴史と唐辛子の思い。

    上海、そっと盗み見てしまう老人と金魚。
    モンゴル、高原な大地、子供だけの村。
    ベトナム、かつて起きていた戦争。
    インド、亡くなった同級生、ニーム。
    バリ島、弟を思って、香りに包まれる。

    不思議な世界で、今はもういない人たちを思ったり
    その土地の雰囲気)^o^(

  • 2014.05.17読了。
    今年17冊目。

    アジアを舞台にした短編集。
    これもバリに行ったとき訪れた占い師の家でみつけて気になっていた本。

    蒸せるような湿度、艶かしさが感じられて官能的。そして死が共通してる。

    だけどどれも全く違っていて、それぞれが独特な空気を醸し出してて割と面白かった。
    特にトモスイ。

    トモスイなんて...なんだかわからないトモスイが気になって気になって仕方ないし、吸ってみたいし、ユヒラさんは中性的だしで、つかみどころがないのに胸に残る。


    芳香日記はバリが舞台。
    あのバリの空気感がすごく伝わってきてまたバリいきたい病。
    バリの雰囲気はこの小説にぴったりだと思う。


    あとは唐辛子姉妹かなー。
    唐辛子が主人公というビックリなお話だけど、けっこう面白かった。


    モンゴリアン飛行だけが、全く頭に入ってこなくて読むのに苦労した笑

  • エスニックな異国情緒が漂う耽美な世界。現実と架空が微妙に交差するおどろおどろしく淫糜な緊張感にグイグイ牽引された。激しい衝迫に胸苦しささえおぼえた。怪しい空気にどっぷり浸り不思議な世界を心ゆくまで満喫できた。魂を射抜くような上質なセンテンスには何度も唸らせられた。

  • 大人の童話として楽しめる小編集

  • アジアの様々なところを舞台にした短篇集。日常半分、非日常半分。「トモスイ」「唐辛子姉妹」「芳香日記」が好き。

  • アジアの様々な国が舞台となる短編集。マレーシア、バリ島、フィリピンなど。アジア十カ国の作家をその国を訪ねて紹介し、それに触発されて短編を書くというプロジェクトから生まれた作品。短いながらも、それぞれの作品にその国の独特の臭いがする。

  • 資料ID:21101160
    請求記号:

  • 第一話「トモスイ」と第二話まで。御伽噺のような世界。独特の感性を感じた。
    短編ならではの作品である。第一話「トモスイ」はなかなかの傑作だと思う。

  • アジア諸国を舞台にした10の短編集。
    表題作の「トモスイ」は、読む前の期待が大き過ぎたためか、自分の中では空振りだった。
    性的なものを連想させようとする意図があまりに伝わってきて、逆に冷めてしまったというか…。
    「どしゃぶり麻玲」と「唐辛子姉妹」がとっても面白かった!
    「どしゃぶり~」は小説の本領発揮という感じだったし、唐辛子が主人公の小説なんて他にないのではないだろうかw

  • なーんか

    どんより、よどんでいる~

    死んだ人をしのぶ話が多かった×××

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著者プロフィール

高樹のぶ子(たかぎ のぶこ)
1946年山口県防府市生まれ。東京女子大学短期大学部教育学科卒業後、出版社勤務を経て、1980年「その細き道」を「文學界」に発表。1984年「光抱く友よ」で芥川賞、1994年『蔦燃』で島清恋愛文学賞、1995年『水脈』で女流文学賞、1999年『透光の樹』で谷崎潤一郎賞、2006年『HOKKAI』で芸術選奨文部科学大臣賞、2010年「トモスイ」で川端康成文学賞を受賞。2009年紫綬褒章、2018年文化勲章をそれぞれ受章。他の著書に『マイマイ新子』『甘苦上海』『飛水』『マルセル』『香夜』『少女霊異記』など多数。

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