わたし、定時で帰ります。 ハイパー

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 322
レビュー : 45
  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103516422

作品紹介・あらすじ

定時の女王は体育会系ブラック企業に勝てるのか!? 大注目のお仕事小説第二弾。絶対に残業しない主義の結衣だったが、なんと管理職になってしまう。新人教育を任されたものの、個性的過ぎる若者たちに翻弄される結衣。そんな折、差別的なCMで炎上中の企業のコンペに参加することに。パワハラ、セクハラのはびこる前時代的で超絶ブラックな社風に、結衣は絶句するが……。

感想・レビュー・書評

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  • 残業しないで定時に帰る結衣、その第二弾。今度は体育会系のブラック企業が結衣の前に立ちはだかる。しかも、社内では、管理職になり新人教育もしなければならない。会社内でも裁量労働制を導入する動きがあり、定時退社を目指し、元婚約者の種田晃太郎が、そして結衣が奮闘する。
    忠臣蔵の解釈とともに物語は進んだ。主君とか仇討ちとか、忠義を尽くせだって。色濃く描いていたが、極端なぶん面白かったな。種田の辛い過去とか、甘露寺の個性とか、読みどころはありますが、やはり、自分の人生は自分で決める、何のために働くのか、自分自身に問いかけてきます。あと、種田ももう少し負担が減るように会社が動いてくれるといいんだけれどね、気になるところはそこ。続くなら、甘露寺や解析新入社員のその後を見てみたい。

  • 以前働いていた会社の上司が押田みたいな人だったなあと思い出し、身につまされる思いがした。威圧感を武器した人にはどうしても萎縮しますね。戦って倒すのではなく、いろいろな問題がうまく解決に導けてスッキリした(夏海公司『なれる!SE』にもちょっと通じるものが)。良い小説に出会えた。今回、一番ヒットしたキャラは甘露寺(笑)。こういう人はほんとどこに行っても強い。次回作(があったらぜひ読みたい)八神がキーマンになるのか? 読了後ググると「24時間戦えますか」はもともと「24時間働けという意味ではなかった」という情報もあり、言葉が独り歩きしてしまった例なのかもしれないと思った。

  • 好きなシリーズだし今回も良いストーリーだった。いちいち忠臣蔵が出てくるのが歴史嫌いな自分にはアレだったけど。まだまだ続きそうな話題性のあるテーマなので自作にも期待。

  • 『わたし、定時で帰ります。』の続編です。爽快な読後感。自分も定時で帰りたかったな~。徹夜もしたけど生産性低いこと極まれリ!

  • 本筋と外れるけど、仕事が出来ない後輩を見捨てず育てる主人公に、私ももう少し頑張ってみようと思いました。

  • 人と違うからといって強いわけではない。
    誰かが一緒にいてくれるから、強くいようと頑張ることが出来る。
    信念を突き通すのには誰かからの肯定感が欲しくなる。
    価値観が違っても隣に寄り添ってくれる人がいるのは大きい。
    種田さんと結衣はお互いにそう意味で支え合っていると思う。

  • 続編。
    前作ではインパール作戦を下敷きにしていたが、今回は忠臣蔵。「赤穂浪士はなぜ討ち入りしたのか?」を随所に織り込みながら、現代のハラスメント事情を描く。
    ハラスメントの各場面がリアルに思い描けるのに対し、全体の展開はややリアルさを欠いたウルトラCが多いかな?とも。新たな登場人物達もぶっ飛んでいて、フィクションとして楽しめました。個人的には種田さんの漢気と来栖君の純情に魅せられました。
    予想通りではありますが結衣がもう一つの居場所を見つける終盤にはほっと胸をなで下ろし、また続編を見たい気になりました。

  • 小説としてはおもしろかった。時宜にあったストーリーで、あのニュースの話かなと彷彿させるものがいくつかあった。軽くさっと読めるので、よかったが1作目よりフィクション色が強かった

  • 定時帰りシリーズ、2作目。
    これで完結かな。

    ストーリー性は面白かった。
    ドラマになりそうな感じかな。
    テーマの設定も直近の社会状況である働き方改革の影響を考えて設定されており、時代にあっている。
    ただ、”定時に帰宅する”という主人公の思いはそこまでよくわからない。
    幼いころの父親の職人病の悪影響により、自分はそうならないようにしているという設定だが、定時後のビールのために帰宅しているということになっているのでいまいちだな。
    私自身も定時帰宅する心がけをしているのだが、やはり家族・友人・勉強といった仕事外の時間を過ごすために定時後の時間を有効活用するということのほうが納得がいく。
    リラックスするのも大切だけど、物語としては自己中心的に思ってしまうな。

    それと、ドラマの配役はいけてないなぁ。
    種田さんはもっとごっつい系の人なのに、スマートな向井さんには到底あわない。イメージ違いがかなり。

    っと、批評的だが、単純な物語としてそこそこ面白いです。

  • ドラマが面白いので原作もいいに違いないと思い、購入。
    新人、取引先のパワハラ、セクハラ…前作よりヘヴィーでした。
    あー!そうなるんだというところが何ヶ所もあり面白いです。
    桜宮さん、最後まで疑っててごめんって思いました。
    最後の救いのある終わり方がよかったです。

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著者プロフィール

東京都中野区生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。2009年、『マタタビ潔子の猫魂』(「ゴボウ潔子の猫魂」を改題)でメディアファクトリーが主催する第4回ダ・ヴィンチ文学賞大賞を受賞し、作家ビュー。13年、『駅物語』が大ヒットに。15年、『海に降る』が連続ドラマ化された。現代の働く女性、子育て中の女性たちの支持をうける。主な作品に『賢者の石、売ります』『超聴覚者 七川小春 真実への潜入』『真壁家の相続』『わたし、定時で帰ります。』など。

「2019年 『くらやみガールズトーク』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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