- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103520221
作品紹介・あらすじ
「いざとなれば、金は刀より強いんです」江戸の商業を“最適化”した風雲児の生涯! 甲斐の農家から江戸の飛脚問屋の養子となった茂十郎は、名を揚げた矢先に永代橋の崩落事故で妻子を失う。その悲しみを糧に、茂十郎は三橋会所頭取となり橋の運営に要する莫大な費用を集め、十組問屋を再編し、菱垣廻船を立て直して流通を一新。江戸の金の流れを掌握し、「狼」と恐れられながらも商いの道理を貫いた実在の改革者に迫る傑作歴史小説。
感想・レビュー・書評
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先日読んだ『木挽町のあだ討ち』が超絶面白かったので、永井紗耶子さんおかわりです
こちらは「本屋が選ぶ時代小説大賞」とのこと
うん、悪くない
悪くないんだけど…
江戸の商人で高い志を持った杉本茂十郎という人がいたんだね、へーっていう
ちょっと自分にはエンタメ度が低すぎました
今村翔吾さん読み過ぎたかな?(それが悪いみたいな言い方w)
大丈夫、ちゃんと分かってるから!っていうね
もっとエンタメに寄ってええんやで!っていうね
いじょ! -
江戸商人の頂へと駆け上り、毛充狼と言われた男。
実在した杉本茂十郎をえがく歴史小説。
第10回「本屋が選ぶ時代小説大賞」。
とても面白かった!
人物が魅力的。
既存の枠組みや、悪しき慣習を打ち破っていく、茂十郎がまず痛快。
最初は彼を斜めに見ていた者たちが、少しずつ変わっていくのもよかった。
私利私欲ではなく、江戸の民の幸せを第一に考える、茂十郎の言動は、とにかくさわやか。
しかし、金と権力が集まれば、だんだんと軋みが発生するもの。
茂十郎の原動力の源がわかるからこそ、歪んでいくのが切なかった。
これだけの難事を、実際にやり遂げた人物が実在したことに、驚き。
読み応えのある作品だった。 -
永井紗耶子さんの文章を好きになったので、こちらも読んでみた。
江戸商人・茂十郎が悪しき慣習を打ち破り、江戸の繁栄に生涯を捧げる。
とても面白かった。やっぱり永井さんの、主人公に対する深い愛情が感じられていい。 -
野心家である主人公が権力を得てから失うまでを描いた作品。江戸時代の商人の物語であるが、規制を打破し権力を握り、そして更なる高みに行きつく前に妬みや嫉妬、既得権にしがみつくものから排斥されてしまう流れは現代の世も変わらない。杉本茂十郎という一人の商人や周りの人間のキャラが深掘りされていて読み応えのある一冊になっている。
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『木挽町の仇討ち』が面白かったので、過去の作品も、と。
老朽した橋の崩落で妻子を亡くしたことをきっかけに、1人の商人が江戸の安全と繁栄を誓って闘い、やがて、失脚していくさまを描く。
商人や農民からお金を納めさせ、湯水のように使うお上。それを止められない側近たち。主人公の茂十郎は、お上をあてにせずとも、商人が金を得て力を持ち江戸を守ることを願う。どこか、今の時代にも通じるような気がする。だが、大きすぎる力は、1人には背負いきれないもの。茂十郎の描く未来を理解して、共に歩くことのできるものがいなかった。繰り返す歴史と、人の気持ちの移ろいやすさに、少しやるせない気持ちが残る。
一気に読みきったというよりは、茂十郎の人生をなぞるように考えながら読んだ。 -
これはシンドイ…
著者プロフィール
永井紗耶子の作品






他はシリーズじゃないから適当に♪
北原亞也子の慶次郎‼︎
他はシリーズじゃないから適当に♪
北原亞也子の慶次郎‼︎