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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784103520818
みんなの感想まとめ
明治維新後の奈良県、大和を舞台にした物語は、今村勤三という独立を目指した偉人の軌跡を描いています。大和の安堵町にゆかりのある三人の人物を通じて、歴史の中に埋もれた人々の感情や思いを深く掘り下げ、読者に...
感想・レビュー・書評
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奈良県を、大和を独立させようと明治維新後に活躍した今村勤三を題材にした物語
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大和の安堵町の偉人3人の話を、感情移入できるように書かれており、明治維新と掛けている物語。
大和魂ここにありと言う話で、非常に面白かった‼️ -
話の内容もいい。
ジンとくる -
奈良県が大和県になって欲しかったー
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齢50を過ぎて歴史小説。入門者の私にとって植松さんの作品はとても親しみやすく、取り上げる人物たちへの慈愛が伝わってきます。直近作は、廃藩置県以降の大和を大阪から独立させ、奈良に分県することに尽力した今村勤三氏が主人公。知った気になっていても、自分の生きている世界や知識なんてちっぽけだなと感じます。でも過去の歴史や、さほど著名ではない人物の軌跡には情や思い、挫折、迷いなど、間違いなく私たちと同じ人間の温もりがあります。こうした人々の功績や偉業を知り、その人となりに作品で触れることは豊かだなと頁を閉じました。
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書き下ろし
大和国安堵村の庄屋の家に生まれ、府県統合の過程で堺や大阪に吸収された「奈良県」の分離のために力を尽くした今村勤三の伝記的な小説。
13歳の時、幕府を倒そうとする天誅組の挙兵が奈良であり、学問の師が参加したが破れ、「大和の誇り忘れるべからず」という書き付けを残して処刑されたが、勤三は終生この書き付けを肌身離さず持ち、生き方の指針とした。
大阪中心の府政で、奈良の水害の手当が充分にできないことで、分県の請願を東京の政府や高官たちに働きかけて、家産をつぎ込んだために、田畑を売って愛媛県の官吏となって鉄道事業に力を尽くすが、内閣制度や国会ができるなかで、総理大臣にまで会い、ついに奈良県の分離を果たす。
のちに、新聞や鉄道、紡績事業まで手がけるが、息子の同級生の富本憲吉の絵の才能を見いだして支援する。謙吉が渾身の作品を勤三の死の床に届ける最後の場面は感動的だ。
時代に振り回されつつ、これだけひたむきな人生を生きた人はうらやましい。
植松三十里の筆力は直木賞級だと思うのだが。 -
素材がいいので期待したが、やや盛り上がりに欠けるかな。
読みやすく、歴史小説にありがちなくどさがない。
ここを掘り下げてほしいという見せ場があっさり、解説文で片付けられているいっぽう、とくに仔細に描かなくても本筋には関係ない部分(洪水を見に行くとか)があって、メリハリが悪い印象。
富本憲吉を絡ませずに、別の物語にしたほうがいいように感じた。焦点がぼやけた感じが。
あと、参考資料が書かれていないのは気になる。
分県の話題は、選挙区合併されてしまった現代にも通じる。
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植松三十里の作品
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