犬も食わない

  • 新潮社
3.46
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本棚登録 : 435
レビュー : 64
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103521419

作品紹介・あらすじ

どんなに一緒にいても、こんなにも分かり合えないのは何故――? 「結婚とか別れ話とか、面倒な事は見て見ぬふりでやり過ごしたい」「ちゃんと言ってよ。言葉が足りないから、あたしが言い過ぎる」――脱ぎっ放しの靴下、畳まれた洗濯物、冷えきった足、ベッドの隣の確かな体温。同棲中の恋人同士の駆け引きを、クリープハイプ・尾崎世界観、千早茜が男女それぞれの視点で描く共作恋愛小説。

感想・レビュー・書評

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  • 千早茜×尾崎世界観の掛け合いにしびれた
    ふたりの毒々しく痛い切り取り方が好きだな

    ~結局、あたしにとっての恋愛は、自らの期待との戦いなのだ。(ひとり相撲より)

  • 尾崎世界観氏好きの友人がよかったと言っていて、手に取ってみたらハマり過ぎて一気に読んじゃいました。
    文章が静かでいて激しく、痛くて、辛くて、身につまされる。
    大輔のような男を好きになったことはないけれど、それでも福のほとんど全てに共感できて、あぁ、薄々は気づいていたけれど、私は典型的な面倒くさい女なのだ、と確信することになる。
    感情的になったって、何ひとついいことなどない、それは分かっていても湧き上がるエモーションはいつも止められず、いつも辛さや悲しさだけが残る。

    知りたいし、答えて欲しいのに、結局それを提示されたって信じられないのだ。
    だからこそ、“恋愛は、自らの期待との戦い"のフレーズに妙に納得してしまった。

    千早茜さん、初めて読んだけど素晴らしかった。
    尾崎世界観は、少しわかりにくい表現が時々あって読み返したりしたけど個性のある文章でした。

  • 面倒くさい女とダメ男の話。両方からの視点で描かれていて、互いの気持ちが感じられ面白かった。つい、女性側の立場で読んでしまっていたけれど、最後「結局元に戻るのかい!犬もくわねぇよ!」と思わずタイトルを叫びたくなった。著者二人の思う壺かな?笑

  • 千早茜さんと、クリープハイプの尾崎世界観さんの共著。
    ダメ男のドカタとめんどくさい女秘書、というちぐはぐカップルの日々が交互に綴られています。
    お互い仕事中に正面衝突した最悪の出会いから、いつのまにか付き合いが始まっていつのまにか同棲していたというちょっとポカーンな展開ですが面白かったです。
    無口で無気力な大輔の悪いところばかりが目に付き、普段から責めるようにまくし立てまくる福。二人の日常はまったく噛み合わない。
    犬みたいに扱われても何も言い返さない大輔は不思議だし、福だって一体どうしてこんな甲斐性も将来性もない男とずるずる付き合ってるんだ?と、お互いの惰性に読んでいて疑問符ばかりがつきイライラも募るのですが、なんとなく気になったままいつのまにか読み終わっていた。
    福が風邪ひいたときのエピソードが好きです。自分の夕飯のことだけ気にしてんじゃねえぞ!と高熱で朦朧としながら冷蔵庫をあけたらイチゴ味のヨーグルトやアイスがたくさん詰まっていた。床に座り込んで泣きながら食べる福と、その姿をみつけて黙って抱き寄せる大輔は、そのときばかりはお似合いの彼氏と彼女にみえた。

    それにしても尾崎世界観さんの文体がやたらまどろっこしいわりに重要な部分の言葉は足りずとにかく読みにくくてやっぱり合わないと実感。
    千早茜さんだけで書いて欲しかったのが実のところ。

  • 尾崎世界観さんも、千早茜さんも初めてでした☺️
    あらすじを見た時点で絶対読むって決めていました。
    お互いの曖昧な関係や感情を、絶妙にリアルに表現していて、なおかつどこか共感できるところがあって読んでいて胸が痛くなりました

  • すごく複雑な。女ってめんどいなと女ながらに思う。やってあげた精神は女にしかないのかな。

    でも最後にかけて微妙な内容になってった私的に

  • だめな男とめんどくさい女、本当そうだなあ。
    どこが好きとか、どこが嫌いとか、そういう部分単位じゃなくて、一挙手一投足が感情胸ぐらすべてを鷲掴みにして苛々させられても絶対に離れられない恋愛のどうしようもなさ。

    千早茜さんの文章を初めて読んだのだけどすいすい読めて居心地が良かった。

  • さらっと読めた。
    なぜかたまに泣きそうになる。

    共作で、作者が交互に変わるという本を初めて読んだかもしれない。違和感なく、入れ替わる。

  • yomyomの連載を読んでいたが書き下ろしの間奏を挟んでの単行本化だったので新しい気持ちで読めた。めんどくさい女とだめな男、出会いからどうして付き合うことになったのかが詳しく書かれていない分、より普段の二人の生活を第三者目線でみることができた。後半からお互いに相手に対する気持ちが強く出てきて面白かったし、補うようにしてひとつの物語になっていくのが気持ちよくてするする読めた。予想してた結末で終わらずむしろあの終わり方は福と大輔のちぐはぐだった気持ちがやっとひとつになれた気がして先の見える終わり方でよかった!

  • 尾崎さんの雑誌の連載やエッセイ(日記?)も読んだことがありそちらも好きだが、小説も面白かった。カップル同士の物語であり、筆者がお2人いらっしゃり交互に書いているということによる違和感はなかった。普段の歌詞で恋愛を甘ったるく描かずに、日常を切り取り何となく共感させる尾崎さんらしさを感じた。

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著者プロフィール

尾崎世界観 (おざき せかいかん)
1984年生まれ。クリープハイプのボーカル・ギター担当で、作詞作曲、バンドのフロントマンも務める。2016年には半自伝的小説『祐介』(文藝春秋)を観光し、小説家としてもデビュー。ほか、日記的エッセイ集『苦汁100%』『苦汁200%』を刊行している。2019年7月26日、雑誌「ダ・ヴィンチ」連載エッセイを元にした『泣きたくなるほど嬉しい日々に』を刊行。

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