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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784103521914
作品紹介・あらすじ
平等が建前の社会に埋れた、理不尽な「階級」。底辺から抜け出すため、男は何を為したのか――。二人の女が別の場所で、銃で撃たれ死亡しているのが発見された。どちらも、身体を売り怠惰な生活を送る母親だった。マスコミが被害者への同情を声高に語る中、フリーの記者・木部美智子は地道に事件を追い続けるが……。格差に美談で蓋する社会と、そこから必死に這い上がろうとする男。骨太なノワール犯罪小説。
感想・レビュー・書評
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初読みの作家さんでした。
が、フリーライター木部美智子シリーズ第5弾ということを他の方のレビューで知りました笑
身体を売り生計を立て育児放棄をしている母親2人が射殺された事件。
生きる為に幼い頃から犯罪に手を染めてきた吉沢末男。父親は医者、大手企業の内定も決まっている大学生の長谷川翼。
2人を殺したのは末男か、翼か。
どんな命も平等にあるのか。
蟻の巣で暮らすものは、どんなにもがいても地上で暮らすことは出来ないのか。
なんだろう。
ずっと読みずらかった。
文章?言い回し?
わたしの読解力の弱さ(これだろ)
それにしてもさ、木部美智子 有能すぎなのか 運がありまくりなのか、警察も掴めない事実をどんどん掴みすぎじゃないかい?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
思っていたより読むのに時間がかかった。読みづらいというほどではないが、文章が単調なのかも。フリーライター木部の独自取材のほうが警察の捜査より先に事件を明らかにしていく。日本の警察はそんなに無能じゃないと思いたい。結局真相にたどり着いたのも彼女だ。あまり喜ばしくない真相だけど。
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ストーリー自体に少し疑問点は残るものの、物語を通して末男の生き方を堪能できた。
母親は体を売って金を稼ぎ、男なしでは生きられないタイプ。そして子どもたちには見向きもせず、借金ばかりを作る。そんな環境から幼い妹を守るため、末男は妹を学童まで迎えに行ったりバイトをして生活を支えていた。
しかし、借金を返せなくなると万引きをしたり、窃盗をしたりして生活をするようになる。
末男が27歳の時、売春婦が2人殺される事件が相次いだ。同じ頃、ある企業が強請られる事件が起こっていた。
その2つの事件はリンクして、警察と記者は末男とその仲間に辿り着く。
果たして犯人は。
今の世の中、毎日のように流れる育児放棄やら児童虐待やらのニュース。悲しいし、怒りしか湧かないが、どこか遠くの事件だと思っていた。
しかし、読んでいくうちに、その渦中に放り込まれたような錯覚を覚え、また、案外ちょっとしたきっかけで起こりうる事件でもあるのかもしれないと、怖くなった。
ネタバレになってしまうので書けないが、それはおかしいだろう!という部分も。でも、久しぶりにノワールを堪能できた。 -
【総評】
星無し。久々マイナス評価本
大どんでん返しは無い
帯詐欺本
【開始から60p】
他の人たちも感想に多数書いてるが、なんじゃこの読みにくい読み進まない文体は?!
読む威力気力など全ての楽しむ事への『力』を削いでいく…
こりゃ、久々の『残念断念駄作』になるかも…
魅力ないなぁ…
力もないなぁ…
この間の柚月裕子の『教誨』も女作家特有の読みにくさあったが、これはそれにしても…だ
女作家に良くある系の文体なんだろうなとは思っても、それを踏まえてでも先に読ませるってのが全く感じられない…
島田荘司とは違った意味で読めない進ま(め)ない作家だ…ある意味才能ー(ダメな方で)
【読後】
最初と最後の各章は読んで中は斜め読みした
最悪なのは、斜め読みですら眠くなる進まない単調な文体。
進まなすぎて「まだそこに留まって何が言いたいの?」と何も伝わらない。
主人公も魅力無し。
作家が魅力無いから中の人物も魅力生まれないよな…誰1人魅力無し。
大どんでん返し?どこが??
全くありません。はい。まんまです。
帯は詐欺。購入してたら激怒レベル。
図書館で良かった…
学んだ事は
この作家の本は、もう読まない。 -
書評家大森望氏の書評を読み、
興味を持った初望月諒子本。
イヤミスなんてカテゴリーには
括れないぐらいの社会派犯罪小説。
文字ひとつひとつを取りこぼさないように、
しっかりと読んでいくうちに、
自分の内から吐き出したかのような文章に
気持ち悪くなる。
善人面した人々に呪いの言葉を吐きたくなる。
何も見えていないくせに訳知り顔で
同情する人々を罵倒したくなる。
吉沢末男は犯罪者ではあるが、
至極真っ当な人間であるように思えてくる。
主人公のフリーライター木部美智子が
物事を俯瞰で捉え、
常に平常心でいるからこそ、
よりリアリティがある。 -
女性連続殺人事件と企業の脅迫事件
因果関係に迫るマスコミと警察、そして犯人側の攻防
主人公のフリーライターと警察が事件の真相に迫ろうとするも遅遅として捜査が進まない様子、そしてゆっくりでも着実に犯人に迫っていく様が丹念に、時には歯がゆさを感じる程に丁寧に描かれる。
「蟻の棲み家」というタイトルは、いわゆる裏の世界に広がる犯罪や反社会的な組織が蟻の巣状に広がる様子を喩えているのだが、調査や捜査に携わるもの達もまた蟻のように働く歯車に過ぎないのだという比喩にも感じられる。
環境が人を変えるのか、環境を問わず人は転落していくのか
どちらとも取れる展開が用意されていて、イッキ読みするには重たいテーマだが、克明な描写は読み応えを感じた。 -
雑誌記者の木部美智子が森村由南と座間聖羅がピストルで射殺された事件の真相を追う物語だが、吉沢末男と長谷川翼の行動がキーポイントになる.末男の生い立ちが縷々語られるが、劣悪な環境で育ったにも拘わらず、妹の面倒を見ていた.翼は父親が医師で恵まれた環境で育ったが、大学で不幸な女性を支援するサークルを立ち上げ、傍から見る限り素晴らしい青年に見える.秋月薫が捜査の前面に立つが、美智子の情報に助けられる場面も出てきた.捜査の結果、末男と翼が逮捕されたが、警察は彼らの巧みな供述でどちらが犯人か決められない.美智子は末男の昔の事件で関わった遠藤弁護士から話を聞き、さらに翼の妹の理央からも供述を得て、推理を組み立てた.最終的に警察は翼の犯行と決めたが、美智子は末男から核心に迫る供述を得る.面白かった.
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格差社会の痛々しさを描いた陰鬱なミステリ。
連続殺人事件と、企業への恐喝事件の繋がりから暴きだされた犯人たち。しかし実行犯はいったい誰なのか、という部分が実に曖昧で、大きな謎となります。それがもちろんラストには解決されるのだけれど、この真相は恐ろしいというか何というか……。
どんな環境に置かれたとしても、犯罪をする人はするだろうししない人はしないだろうし。環境だけが要因ではない、とは言われそうだけれど。犯罪に走ることでしか底辺の生活を抜け出せないということは、「普通に」暮らしている人には想像すらできないのではないでしょうか。それは悲しくもあり恐ろしくもあるところだけれど。一方では恵まれた環境に生まれてもろくなことをしないという人間には、同情もできなくて。だからこそこの解決は……案外と、不愉快とも思えないなあ。 -
どんでん返しがおもしろかった。
社会的に恵まれない人々を読んでいくのが少々辛かった。 -
図書館。
想像していた展開とは違った。貧困の連鎖と良く言われるが、本人にどうしようもない理由で、負の連鎖が続くのはキツイ。抜け出す為に努力しても、それを砕かれる。
読んでいてあまり楽しくはないテーマですが、考えさせられます。
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生まれながらにマイノリティとして育った人が、どうもがいても這い上がれないと諦めの境地に陥る。延々と続く歴史において、平和になってようやくその非公平性に目が向けられるようになったとは言え、作中での話は現実には例外でないように感じる。衝撃的な内容だった。2023.11.28
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貧困、虐待、負の連鎖、劣悪な環境の中で生きている少年少女。読んでいて気持ちが重くなりました。前半は殺人事件と企業クレーマーへの取材の記者や刑事たち、そして犯人視点などが描かれています。犯人逮捕からも結構なページが残っていて犯人像の中から主犯を絞り込む展開です。面白かったです。でもしんどかったです。最後は、「やっぱり」でもあり「意外」でもありました。辛い読後感でした。
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確かに暗いのですが、這い上がれない貧困が丁寧に書かれていて、胸が痛くなる。アリバイの作り方も巧妙でした。
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暗かった,暗く,辛く,苦しい、、、
重すぎて、途中でやめました
久々に途中でドロップアウトした。 -
P56
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蟻の子は、蟻の子、
生まれる場所は自分では選べない。
暗い蟻の巣から上へ上へとよじ登り、
必死に青空を見上げる青年の物語。
「腐葉土」で活躍したフリーの記者が、
鋭い眼差しと推察で事件を追う。
最後のどんでん返し、よかった!
著者プロフィール
望月諒子の作品
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