#真相をお話しします

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103522348

作品紹介・あらすじ

ミステリ界の超新星が仕掛ける、五つの罠。日常に潜む小さな〝歪み〞を、あなたは見抜くことができるか。子供が四人しかいない島で、僕らは「YouTuber」になることにした。でも、ある事件を境に島のひとたちがよそよそしくなっていって……(「#拡散希望」)。日本の〈いま〉とミステリが禁断の融合! 緻密で大胆な構成と容赦ない「どんでん返し」の波状攻撃に瞠目せよ。日本推理作家協会賞受賞作を含む、痺れる五篇。

感想・レビュー・書評

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  • いや、だからって<そう>はならんやろ〜・・・

    ありえるシチュエーション×ありえない展開の短篇ミステリー!

    とにかく嫌〜なインパクトを追求した話のオンパレード!

    タイトル、主人公、キーワードで、話を予想してみてください。だいたい当たります(たぶん)。

    『惨者面談 』 営業マン、家庭教師派遣
    『ヤリモク』 妻子持ちのアラフォー男、マッチングアプリ
    『パンドラ』 妻子持ちのアラフォー男、精子提供
    『三角奸計』 同期の男3人、リモート飲み会
    『#拡散希望』 離島の小学生男女4人、YouTuber

    ミステリー要素はあるが、内容もテイストも軽め。話の筋は8割方予想できます(たぶん)。

    サイコパス、変人大集合の荒唐無稽さに、腕組み&への字口待ったなし。
    手軽なイヤミスを楽しみたい人におすすめです。

    • アールグレイさん
      Tomoyukiさん(^_^)/こんにちは

      この本は私、昨年に読んだと思います。
      ヤリモク、パンドラが気に入っていました。
      ヤリモクは、父...
      Tomoyukiさん(^_^)/こんにちは

      この本は私、昨年に読んだと思います。
      ヤリモク、パンドラが気に入っていました。
      ヤリモクは、父親が最後に驚きショックを受けた!と覚えています。
      2024/02/11
    • Tomoyukiさん
      こんにちは(^^)
      コメントありがとうございます。
      どれもスゴイ結末でしたね。笑
      こんにちは(^^)
      コメントありがとうございます。
      どれもスゴイ結末でしたね。笑
      2024/02/11
  • フォロワーの皆さんが読んでおられ、気になっていた作品。
    たまたま目に留まって購入したのだが、読んでみて私が何故これまで購入しなかったのかに気がついた。。。

    そうだ、これ、短編だった!
    だから買わなかったんだ!

    まぁ、買ってしまったものは仕方ない。
    会社の休み時間を利用して読んでみた。


    これは面白い!!
    短編なのに、小気味良く落ちていく!

    フォロワーの皆さんが上手にあらすじを伝えて下さっているので、あらすじは省くが、ちょっとダークで、今風の話題で、時代背景もマッチしていて新しい。

    ある程度展開は読めてしまうのだが、当たると嬉しいし、当たった上にもうひと展開ある時はゾクっとする(*^^*)

    会社の休み時間だけなのに、3日で読み終えた。
    サクサク読めるので、時間が取れない方にもオススメ(*^▽^*)

  • 5つの短編からなる小説。ミステリーで最後にどんでん返しがある。

    さらっと読める本です。何編かは真相が分かってしまう感じではあったけど、気にせず楽しめます。
    軽く読みたい時に最適です。

  • 五編の短編集です。

    「惨者面談」
    家庭教師センターで営業のバイトをしている東大生の僕が遭遇した事件。一瞬、笑えました。
    そしたら次の展開がまだありました。

    「ヤリモク」
    「マッチングアプリ利用女子こらしめたい」による連続殺人事件なんてもの凄いものがでてきます。
    これもユーモア溢れる快作。

    「パンドラ」
    精子提供した女性が産んだ我が子と対面する話。
    これは悪い話ではないですね。

    「三角奸計」
    リモート飲み会をする茂木、宇治原、秋津、桐山。
    「おー恐っ!」です。

    「#拡散希望」
    島に暮らす、4人の小学生。
    そのうちの一人が死亡。原因は…?


    現代的でスピーディ、そして殺人事件でも思わず笑わせられるような話が多かったです。
    結城真一郎さんの著作は『名もなき星の哀歌』に続き2作目です。
    前作も非常によかったので、お薦めです。
    話づくりの上手い方だと思います。

    ※図書館に予約を入れたのが6月23日の発売日より1週間前なのに入ったのが今週なんです。(私は予約待ち1番目でした)何で人気作なのにこんなに待たされたのかと不思議でした。

    • くるたんさん
      アールグレイさん♪こんにちは♪
      (♡︎´艸`)楽しんでください♬
      アールグレイさん♪こんにちは♪
      (♡︎´艸`)楽しんでください♬
      2022/09/24
    • まことさん
      アールグレイさん♪
      くるたんさん♪

      私はだいぶ前「脱北航路」を借りられたのですが、読もうとしたら、全然、人名が頭に入ってこないので、ギブア...
      アールグレイさん♪
      くるたんさん♪

      私はだいぶ前「脱北航路」を借りられたのですが、読もうとしたら、全然、人名が頭に入ってこないので、ギブアップして、返却してしまいました。もったいない。
      2022/09/24
    • くるたんさん
      まことさん♪
      アールグレイさん♪

      私も多々あります。

      図書館本が一気に回ってきたとき、読めなくてなくなくあきらめた本も。

      脱北航路はた...
      まことさん♪
      アールグレイさん♪

      私も多々あります。

      図書館本が一気に回ってきたとき、読めなくてなくなくあきらめた本も。

      脱北航路はたしかに名前に手こずりますね。
      2022/09/24
  • 題材が今風で文章も分かりやすい。
    何も考えずにサクッと読んで楽しめた。
    普段あまり本を読まない人でも読みやすいと思う。

    中学生の息子に勧めるにはテーマが微妙なものもあるが、『惨者面談』『#拡散希望』あたりは面白がって読みそう。
    特に『#拡散希望』は現代の行き過ぎた自己顕示欲を垣間見ることができて面白い。これに近いことは実際にあるかも、と思ってしまった。

  • エンタメミステリーの傑作! 現代の影をテーマに次々迫りくる驚がくぶりがスゴイ #真相をお話しします

    現代風なテーマを題材にゾクっとする小気味よいミステリー、短編集なので読みやすくどなたにもおススメできる一冊ですね。タイトルのとおり真相が衝撃の5作品です。

    本作の一番素晴らしい点は、どの作品も謎&真相に捻りが効いているところ。
    最後にどんな事実が待ち受けているのか、期待いっぱいでどんどん読み進めてしまいますね。伏線もしっかり仕組まれていて、読み終わった後はなるほど!と、納得感に浸れます。

    特に『三角奸計』『#拡散希望』は秀逸で、是非いまの時代に読んでおきたい作品でした。そして世にも奇妙な物語あたりで映像化をお願いしたいです。

    本作、短編集なので仕方ない点もありますが、もう少し丁寧な構成や文章だとさらに良くなるかなー思いました。また全体的に謎解きを読まされているような、説明っぽく感じてしまう点も残念で、キャラクターの心情描写をもう少し豊かにすると物語として深みがでると思いました。

    ■惨者面談
    家庭教師の営業として、ある家族の自宅へ面談に…
    ありふれたアットホームな家庭なのに、漂う違和感と閉鎖感が怖すぎるよ。

    ■ヤリモク
    タイトルとおりの男女の物語。
    ひと工夫もふた工夫もされており、思っていた結末と違ってビビりました。

    ■パンドラ
    精子提供をテーマにしたミステリー、これも仕掛けがお見事ですね。
    読者にこうだろうな、と思わせた後のもうひと展開が素晴らしい。

    ■三角奸計
    リモート呑み会で起こる災難。いつも仕事で使っているツールですが、こんなことになるとは… ストーリーもトリックも素晴らしい一作。

    ■#拡散希望
    島に住む子供たちの物語。子供たちがiphoneを手に入れてから、真実に触れてしまう恐怖が描かれる。いろんな意味で怖い作品でお見事!

    本作、とにかくエンタメとしては大変素晴らしい出来ですので、これからの作品も期待大ですね。

    普段YouTubeばかり見ているうちの子供たちに、読書って面白いんだぞ!って言いたくなる作品でした。(子供に読ませづらい作品もあるけど)

    • shukawabestさん
      こんばんは、shukawabestです。知ってほしいが子どもには読ませづらい•••。複雑な心境ですね。
      でもレビューからこの作品の魅力は伝わ...
      こんばんは、shukawabestです。知ってほしいが子どもには読ませづらい•••。複雑な心境ですね。
      でもレビューからこの作品の魅力は伝わります。”アラ”もいくつかあるようですが、面白そうです。
      2022/08/11
    • autumn522akiさん
      shukawabestさん、こんばんわー

      そうですね、おもちゃ箱をひっくり返したようなミステリーでした。
      読んでて楽しい作品でなので...
      shukawabestさん、こんばんわー

      そうですね、おもちゃ箱をひっくり返したようなミステリーでした。
      読んでて楽しい作品でなので、比較的ライトユーザーにおすすめですね。
      ただ切り口も新しいので、ミステリーファンも面白く読めると思います。
      2022/08/11
  • ミステリーをよく読む方なら、もしかして…と途中で展開が読めてしまうのではないかな。
    でも書き方と題材が面白いのだと思う。マッチングアプリ、リモート飲み会、YouTubeだとか、全部やったことないけど今の時代を反映しているかのよう。
    短編の各主人公が、過去の出来事を回想しながら真相を語る。淡々と語るからか、「えーっ!?」といった驚きはなく、「ふむふむ…そうでしたか」と納得してしまう話であった。

    特に面白かった話と、話のポイント
    【ヤリモク】
    マッチングアプリで女の子と出会うこと7回目。数えてるなんてマジやばい!?
    【三角奸計】リモート飲み会中に殺害宣告!?
    【#拡散希望】←1番面白かった
    YouTuberになってみない?  以上

    • なおなおさん
      ポプラさん、こんにちは。お久しぶりです(^^)
      そうですね!今どきミステリーと言えますね。
      Uber Eatsも出てきましたよ!
      ポプラさん、こんにちは。お久しぶりです(^^)
      そうですね!今どきミステリーと言えますね。
      Uber Eatsも出てきましたよ!
      2023/02/13
    • ポプラ並木さん
      Uber Eats!
      自分では利用したことないけど、最近高頻度で見ますね。
      どんどん時代は変わるね。
      Uber Eats!
      自分では利用したことないけど、最近高頻度で見ますね。
      どんどん時代は変わるね。
      2023/02/13
    • なおなおさん
      ポプラさん、時代は変わりますね。
      コロナ禍でだいぶ変わりましたよね。
      このような本も出るし。そう考えるとこの本もっと評価されていいかも。面白...
      ポプラさん、時代は変わりますね。
      コロナ禍でだいぶ変わりましたよね。
      このような本も出るし。そう考えるとこの本もっと評価されていいかも。面白いです。
      Uber Eatsを利用してアリバイ作り…みたいなシーンもあるのですよ。
      2023/02/13
  • あっという間に読んでしまいました。自分が想定している結末の一歩先をいく真相に驚かされました。特に1話目の惨者面談から騙されて作者の巧妙なストーリー展開にハマりました。次回作も期待

  • サクサクっと読める短編5篇

    結末を知って「なるほどおもしろい!!!!!」と思うけど、なんせ短い。
    短いと思わせちゃうほど物語に引き込む力がある、ということなんだろうけど、だったらもう少し長く膨らましたものを読みたいかな、とちょっと物足りなくもある。

    5篇の中では「三角奸計」が背筋ぞぉーっとする系でいちばん好き。
    あと、「ヤリモク」はタイトルそのもののなんだかなぁ的展開なのだけど、最後にふたひねりくらいある。娘を持つ父親としては、気になる話。

    まぁ全編必ず騙されます。真相を聴いてみてください。

  • パンドラは災厄の詰まった匣の蓋を慌てて閉めたらしい。そして希望だけが残ったと。災厄と希望が一緒に入っていたというのも何だか変な話である。実際匣に入っていたのは「予見」であるらしい。未来が分かってしまうこと。その「災厄」が出てこなかったおかげで我々はかろうじて未来に希望を持って生きていくことができると。以上は上遠野浩平先生著の「ブギーポップ・イン・ザ・ミラー パンドラ」からの受け売りである。

    この短編集の中にも「パンドラ」と題されたお話が出てくる。
    自分はこれが作品全体に通底するキーワードではないかと感じた。SNSをはじめとする情報技術の進歩が人間の闇を増幅させ、それを明るみに出させる。
    現代よりもずっと不便だが、そうしたものから目を背けてこられた時代はもしかしたら幸福であったのかも知れない。

    と感じさせるお話でした。

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著者プロフィール

1991年、神奈川県生まれ。東京大学法学部卒業。2018年『名もなき星の哀歌』で第5回新潮ミステリー大賞を受賞し、19年に同作でデビュー。20年『プロジェクト・インソムニア』を刊行。21年「#拡散希望」で第74回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。22年、『救国ゲーム』が第22回本格ミステリ大賞の候補作に選出。近刊は『#真相をお話しします』。

「2023年 『東大に名探偵はいない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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