第160回芥川賞受賞 1R1分34秒

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 579
レビュー : 101
  • Amazon.co.jp ・本 (140ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103522713

作品紹介・あらすじ

なんでおまえはボクシングやってんの? 青春小説の新鋭が放つ渾身の一撃。デビュー戦を初回KOで飾ってから三敗一分。当たったかもしれないパンチ、これをしておけば勝てたかもしれない練習。考えすぎてばかりいる21歳プロボクサーのぼくは自分の弱さに、その人生に厭きていた。長年のトレーナーにも見捨てられ、変わり者のウメキチとの練習の日々が、ぼくを、その心身を、世界を変えていく――。

感想・レビュー・書評

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  • あんまり深読みできなくて申し訳ないきもち。
    自分なりにボクシングという競技と真摯に向き合った時期があるので、ただただ、うへえ、わかるなあ、という文章がつづいた(ボクシングがわからないひとにはオススメできない)。
    殴られた試合のビデオを見返しているときや減量に取り組んでいるときの、思考が行ったり来たりする感覚は、文章にするとこうなるのだなあと新鮮なきもち。おもしろかった。

  • 第160回芥川賞受賞。デビュー戦を勝利で収めた後、負けが続いているボクシング青年。負けを引きずり、トレーナーにも見捨てられる。新しいトレーナーと練習を始め、変わってゆく、前に進んでゆく。
    ボクシングについてはわからないけれど、青年の心、心が折れてるところ読み込みました。若い人の文章って感じ、ボクシングを通じた青春ってところ、「人生は長い」なんてね。信頼のゲームとか、「裏切りなんてのはない〜生理的ペースが合わなかっただけ」とか若者にしては大人だなあなんて。

  • よくわからなかったけど、そんなに面白くなかったけど、この感じ、嫌いじゃないね!ライセンスは取ったものの、負けが込んでるボクサーの話。ひらがな多用だったり、文章自体は易しいのだが、紡ぎだされた文字をじっくり考えてみると??脳内に小宇宙が...。理解を深めづらい。私がボクシング自体『はじめの一歩』の漫画くらいしか知らないし、芥川賞も2作しか読んだことのないシロウトだからか。しかし外国の音楽がなんかいいね!みたいな雰囲気というか、リズム感と流れは感じ取られる。そしてトレーナーのウメキチがなんか好きだった。

  • ボクシングが分からないと読み進めるのがきついかもしれない。何を伝えたいのかよく分からなかった。

  • 第160回芥川賞受賞作

    ニムロッドに比べたらすごくわかりやすい。普通に読みやすいし、感情移入もしやすい。
    ともだちが映画で賞をとったっていったときに嫉妬が勝ったっていうシーンがすごくすき。そのあとともだちが嘘だよっていうのも、どっちが本当かわからないけど、きっととったのかもしれないっていう嘘だよって切なくて、すごく好き。
    ガールフレンドの描写もいい。
    自分の弱さに、人生という儚さに、日々にげんなりしている方へ。

  • 賞を取ったということだが、全く内容が理解できなかった^^内容が難しいわけではないのだが。なんというかストーリーが不明すぎ。きちんと読んで理解できた人の感想を読んでみたい

  • 芥川賞受賞作。
    ってのは私の好みからは外れてるんだけど、たまに読んでみる。(大抵後悔するけど)

    これも読み始めて、やめときゃ良かったかなーと思いながら読んだけど、途中からはちょっと面白くなってきた。

    ライセンスはあるがパッとしないボクサーが、新しいトレーナーの元、徐々にヤル気?生きる気?を取り戻していく。
    延々そのボクサーの心の声で構成されてるけど、実際のボクサーもそうなのかな?
    極限まで減量しながらの練習、試合への緊張感、恐怖心。
    そういうのと向き合うには心の中がこれぐらい饒舌じゃなければやってられないのかな。
    次の試合、頑張ってほしい!

  • 4回戦ボクサーの独白形式の純文学。
    芥川賞受賞作品ということで、読んでみた。

    ボクシングのことがよく知らないとあまり面白くないかもしれない。ただ、試合前の緊張感や壮絶な減量など、自分が経験しているかのように感じられるほど臨場感があった。

    結構面白かった。
    1冊の単行本だけど、短編ですね。

  • はてさて、アパートの陽光を遮るのは何の木だったんでしょう?友だちと言う名の友だちは友だちなんでしょうか?愛も嫉妬もなく抱いて捨ててぶたれた彼女はあっさり消えたんだね?せめてウメキチの献身には応えて欲しいけど、どうなんでしょう?生きること、そのために勝つこと、それがカネのためでもエゴのためでも構わないけれど、ハングリー精神のないボクサーから何を感じていいのでしょう?

  • テレビ番組で拝見した町屋さんの笑顔と誠実そうな人柄に惹かれ、期待して読みましたが、私には純文学ってどうも難しくて…。文章は読みやすいけれど、ボクシングをやることも観ることもない自分には上手く想像できない場面も多く、結局楽しむことはできませんでした。と言っても、ボクシングに詳しくなくても面白かったと評価されている方もいるわけで、やはり好みの違いと私の読解力のなさに問題があるのでしょう。

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著者プロフィール

町屋 良平(まちや りょうへい)
1983年、東京都生まれの小説家。「青が破れる」で第53回文藝賞を受賞してデビューし、同作で第30回三島由紀夫賞候補に選ばれる。2018年、「しき」で第159回芥川龍之介賞候補に選ばれ、続く「1R1分34秒」で第160回芥川龍之介賞候補になった。

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