恐竜まみれ :発掘現場は今日も命がけ

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 130
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103525912

作品紹介・あらすじ

迫る「敵」はハイイログマ、毒ヘビ、はたまた盗掘者――!! 未知の恐竜化石を求めて、1年の3分の1は発掘調査へ。ゴビ砂漠の灼熱、予知不可能の大濁流、「墜落しないよう祈れ」というアラスカのヘリを生き延びながら、歩きに歩く。最終日の大発見に身震いし、恐竜界50年の謎に挑み、ついに日本初の「全身骨格」を掘り出した! 恐竜に取り憑かれた学者の超スリリングな発掘記。

感想・レビュー・書評

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  • 著者の研究人生が生き生きと書かれておりすぐに読んでしまった。こういう情熱の塊みたいな人の文書は読む側に活力を与えてくれると思う。それにしても発掘作業でグリズリーを警戒しないといけないとか、サバイバルスキルが必要とされることは意外だった。

  • 恐竜学者の日々の研究生活がおもしろく読める。かなり肉体的にハードな生活を送る研究だとよくわかる。
    この本では、むかわ竜発見の経緯や恐竜のたまごの密集地を発見したこと、恐竜の中には石を胃袋に溜め込んで消化に使っていたものがいたことの発見とネイチャー誌への掲載などが書かれておりおもしろい。

  • 冒険記として面白い。
    また、ある意味、宝探し系サイエンス(理論や実験と比べ、という意味で)の極意が語られている。

    探すコツ
    人が歩かないところを歩く。
    往復で同じ道を通らない。
    たまには、ハイエナ作戦も有効
    → 40年前の写真を持って、再度現場へ
    発掘に6000万円。出る自信はある。
    そんなときは、やってみる。


    論理の組み立て方のコツ
    一見はずれと思われる事項も、その意味が重要
    → 卵の化石に赤ちゃんがいない
    → 孵化率が高い。not 赤ちゃんがいないはずれ化石

    一見どうでもいいものが、実は重要
    → 胃石の発見
    → 定説では肉食恐竜だか、
    胃石が必要な動物は、歯がなく、かつ
    胃ですりつぶす必要あるものを食べる
    → つまり、草食
    この理屈の組み立てのためには、先行研究を
    丹念に論文で追っている。


    発掘調査には、現地の許可が必要で、
    そのため、仮に最終日に何かでても、また来年に
    しなければならない。その際、盗掘者にみつからないよう
    埋めてくるっていう話も面白い。
    化石売買には反対、ってのも頷ける。

  • 小林先生って1971年生まれなんだ。
     ほんで、シノルミトミムスの発見は1997年。
     衝撃の事実。
     いかにしてワニの研究家小林快次が、ダイナソー小林になったかを書く。
     完全なアウトドア派の先生は、小林(猛禽系なら何でも)アイ快次の異名でもって、そこそこの化石を発見する。てふかむかわ龍は先生は現地で掘ってすらゐないぞ。
     読んでる最中 多分インディ・ジョーンズが本書いたらこんな感じを受けた。
     絶対冒頭になんかかう言ふ、ハイパーカルニヴォアなクマさんとあった的なアレを入れると思ふ。

  • 1億年以上も前に怪獣さながらの巨大な生き物が地球上を闊歩し、忽然と姿を消した。恐竜には好奇心を掻き立てる謎とロマンに満ちている。
    本書は恐竜研究者が発掘現場でどのように活動し、研究を進めているのかをエッセイ風にまとめたもの。
    博士・著名大学の教授というとなんともいかめしいが、そんな先生方が探検家さながらな研究をしていることが何とも面白い。
    この10年~20年で恐竜の研究が進み、何となくイメージしていた知性に乏しい巨大なトカゲのような生き物とは全く異なっていることがわかってきたという。
    丁度、NHK特集で本書と同じ恐竜が題材になり、著者も登場されていたことも理解が進み、タイミングが良かった。

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著者プロフィール

こばやし・よしつぐ 1971年、福井県生まれ。ワイオミング大学地質学地球物理学科卒業。サザンメソジスト大学地球科学科で博士号取得。現在、北海道大学総合博物館教授、大阪大学総合学術博物館招聘准教授。獣脚類のオルニトミムス類を中心に、恐竜の分類や生理・生態の研究をしている。主なフィールドは、モンゴル、アラスカ、中国、カナダ、アメリカ、アルゼンチン。

「2019年 『恐竜キングダム(10) ティラノサウルスvsトリケラトプス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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