- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103526926
感想・レビュー・書評
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スポットライトを独り占めにしていた彼女が……
ステージから転落し、植物状態になってしまう。
彼女が必死で、もがき、苦しみ、逃げ出した家族。実家の部屋は、あの当時のまま。
そんな部屋に帰ってくるなんて、、、
何も動かせないのに、明瞭な意識が、彼女を襲う。
死を覚悟しても、実行に移せない。。。
この先、何が待ち受けているのか……
誰のために生きているのか……
これも家族のかたちなのかもしれない。。。
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最後に救いを求めたけれども全く救いもなかった。
先が気になりどんどん読み進められたが後味が悪すぎた。 -
意識だけがあって、生きること。
動けない苦しみはみんな持ってるけど、
苦しみの大きさは違う。
どうやって受け入れるか、乗り越えるか、
諦めるか。
諦めたのか?
はっきりしなくて、モヤモヤーが残りました。 -
なかなかにエグイラスト。
ちょっと期待させておいてのこれは
読後感かなり悪いが、嫌いじゃない。 -
色んな立場からの感情があまりに怖くてひるんだ。
家族ってこんな感じだっけ? -
辛い。
とにかく、苦しい。 -
衝撃です。全身不随で目しか動かず、正気なのにそれもわかってもらえない元歌姫の17年間…
重度の肢体不自由の方の教育に携わるものとして、ドキドキする内容でした。今やいろいろな手段で意思を読み取ろうとしている時代。それを家族に拒否されるなんて…ショックですが、リアルさもあります。
古市さん作品、初体験です。読みにくいのかなと思ったけど、小説としてはスイスイ読めた。中身の重さに止まる事はあったが…他のも読んでみたい。 -
「初夏に咲く紫の花だけど、花言葉が面白いと思ったのだ。「正しい主張」と「深い悲しみ」」
「嫌だって感情は、知らないか期待しすぎかのどっちかだと思うよ」
奈落という題名通り、いやそれ以上に苦しい本でした。
残酷で苦しくてどうしようもなかったけど、リアルだった、余計怖かった -
題名がオチだったとは・・・切ない。