- 新潮社 (2020年3月17日発売)
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感想 : 21件
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Amazon.co.jp ・本 (176ページ) / ISBN・EAN: 9784103531517
作品紹介・あらすじ
宿主を意のままに操り運命を手玉にとる!? 非情なヤツらのしたたかなやり口!! 泳げないカマキリを入水自殺させるハリガネムシ。ゴキブリを奴隷化して監禁、卵を産み付けて孵化まで守らせるエメラルドゴキブリバチ。アリを半死のゾンビにし、絶命の場所・時間まで操るカビ……自然界で生存戦略のため、自分よりも大きな生き物を洗脳する術を身に付けた恐るべき寄生者たち!! お前ら、そこまでやるのか!?
感想・レビュー・書評
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寄生生物というものがあるのは
知ってはいたんですが
「えげつない」と言われるほどとは
と思ってました
ごめんなさい 本当に「えげつない」です
怖いです 涙目になります
長年 疑問だった
狂犬病の症状の謎がわかったり
カッコウが思った以上に残虐だったり
魂が抜けるような 発見に満ちた本でした詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ある意味新型コロナより恐ろしい寄生生物(ウイルス)が存在することの驚きや、宿主をコントロールするためのメカニズムがまだまだ解明されていないことにも驚きであると同時に、様々なことが解明されるにつれて、また新たな発見などにつながる可能性が示唆される。また、その寄生が生態系のバランスをも保っている点も非常に興味深い。個人的には、ハリガネムシ、トキソプラズマ、カッコウ、テントウムシに寄生するハチがおすすめ。
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タイトル通り本当にえげつなかったです。
ハリガネムシの話とか既知のものもありましたが寄生される立場から見た物語が可愛らしい文章のようで内容はなかなか恐ろしく、寄生される恐怖をどのケースも味わいながら読めました。
トキソプラズマに人が寄生されると性格が変わる話や狂犬病の新しい治療方法など興味深い話がいくつもあり、怖い怖い…と思いながらも一気に読めました。 -
ハリガネムシ、エメラルドゴキブリバチ、コマユバチ…
題名どおり、えげつない!
生き物の世界って奥深い。
468.4 -
生き物の生存戦略というものは本当に凄い!!と感心しました。タイトルには「えげつない!」とありますが、私は生き物たちに感心するばかりで「えげつない!」より「凄い!!」という、目から鱗が落ちる感じに近かったです。「えげつない」というのは「人間」の立場で考えるからで、「きっとこれが人間世界だったら…」と想像するから恐ろしく感じるんでしょうね。寄生とは生き残るために身に付けた戦略で、DNAに組み込まれた行動なんでしょうけど、何故寄生という行動を選んだのか、いつから寄生するようになったのか…本当興味深いです。この本では日本にいない生き物も出てきますが、今度、まず身近にいるクモの巣でもよーーく見てみようと思います。
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知ってる内容も半分くらいあったが、やはりこの分野は興味深い。断定的かつ誇張的で正確性が怪しい箇所がいくつか気になったが、本のターゲットや目的にあわせて分かりやすさやおもしろさを優先しているようにもとれた。
物語仕立てが最初は少し鬱陶しく感じたが、読んでいるうちに結構おもしろく感じてきた。 -
確かにえげつないが、寄生生物という生き物は面白い。相手をコントロールし、死ぬ時間まで決めたりゾンビ状態にしつ蛹を守らせたり、オスをメス化させたり…寄生生物の世界は知れば知るほど本当に面白い。色々検索したくなるね。
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寄生をする生物について、学術的な説明も分かりやすくされているので、小学校高学年くらいから読めるかと思います。
高校の生物基礎程度の知識があると、なお面白いと思います。
身近なペットも感染する可能性のある病気の話もいくつか出てくるので、誰しも一読しておく価値があります。特に子育てを(予定)している方々は必読と言ってもよいかも?
大学で生物を勉強してきたような人からすると、もう少し詳しく!!と、少し物足りなさを感じるかもしれませんが、サクサク読めて、大変楽しい時間を過ごせました。 -
寄生生物こっわ。どうやってこんな複雑な生態を身に付けたんだ・・スゴ過ぎる。まさに生命の神秘。
特にカニのヤツが面白かった。いや、全部面白かった。
NHKはネタ切れ気味の「植物に学ぶ生存戦略」をそろそろ打ち切ってこれをすぐに番組化するべき。 -
寄生って他の生き物の身体を常宿にするだけじゃなくて、意識も完全に乗っ取ってるのが本当にえげつない。彼らがどんな進化を経て寄生するようになったのか、なぜその寄生先を選ぶようになったのか気になる。
あと、蜘蛛が昆虫じゃないこととキノコが真菌という生物だってことが衝撃的だった。あいつ野菜じゃねぇんだ。 -
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まじにえげつない。
知らなかった話ではないが、ちょっとドラマ的な書き方もあって、面白く読めた。 -
開始: 2022/6/14
終了: 2022/6/14
3行感想
寄生生物の戦略を概観できた。ゲーム理論的な背景があるような記述が多かったため、より理論的な解説を読みたいと感じた。 -
●世界には2000種類以上いるハリガネムシ。カマキリなどの昆虫の体内に入り、入水自殺をさせる。こおろぎ等の神経発達を混乱させ、光への反応を異常にし、キラキラとした光に近づいたら飛び込むように操っているのではないか。川に生息する川魚の餌の半分以上は自ら入水した昆虫だった。
●エメラルドゴキブリバチは、ゴキブリの触覚を半分ちょんぎる。
●カーペンターアリに寄生するカビのように、昆虫の行動さえ操るカビはとても珍しい。他には冬虫夏草がある。
●コマユバチ科のすべての蜂が、他の昆虫に寄生する寄生蜂です。ゾンビ化しながらもハチの蛹をまもる。
●ウンモンフクロムシは、カニの腹部にいてカニの卵のように見えます。本体部分はカニの体内にいます。宿主の体内から養分を奪いながら自分の卵を抱かせて生きています。雄もメス化して卵を守る。
●トキソプラズマに感染された人間は交通事故に遭いやすくなる。男は嫉妬ぶかく、女性は愛情豊かに。そして起業したいと思わせる。失敗することへの恐れが下がる。
●狂犬病から回復。まず麻酔薬で昏睡状態に誘導し、脳の活動を抑え、免疫系が抗体を分泌してウィルスを撃退するまで持ちこたえることを期待。7日昏睡状態が続いた後、徐々に回復し、2ヶ月半後に退院することができた。「ミルウォーキー・プロトコル」 -
読んでるときずっと背中がぞわぞわしてた。おもしろかった。
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他の生物に寄生し、エネルギーを横取りするだけに留まらず、脳を乗っ取り行動を支配したり、依存症にさせたり、驚くべき寄生虫の生態が面白おかしく、そして分かりやすく書かれていた。一気に読んだ。
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まず最初に生物目線の(これは寄生した生物の場合と、規制された生物の場合がある)物語と、ユーモラスなイラストでどういう寄生をするのかを簡単に紹介した後、詳しく生態を説明する、という構成になっている。
寄生した生物を操って高所に登らせたりと、小さな動物の世界で戦略的に生き延びる寄生生物が面白い。
殆どが昆虫だが、最後の方に人間に寄生する生物を紹介しており、啓発の役割も果たしている。
引用文献が載っているのは非常に良い。 -
生物学の専門家による寄生生物の話。寄生生物について、絵入りで詳しくわかりやすく説明している。カマキリやゴキブリ、テントウムシといった昆虫にも寄生する生物がおり、脳に作用する物質を送り込み、自分の都合の良いように活動をコントロールしている。面白い。
「ゴキブリの数は、1兆4853億匹ともいわれており、日本だけでも236億匹が生息するものと推定されています。ざっと計算すると、日本人1人につき、200匹のゴキブリがいるということ」p18
「ゴキブリは、約3億年前の古生代・石炭紀に地球に登場した最古の昆虫の1つ。大きさも形も当時とほぼ変わっていません。3億年前なんて、人類はおろか哺乳類さえ地球に存在しなかった時代です。そんな時代から絶滅もせず、生き残ってきた生物と共存できている現在に、感動しなければならないのかもしれません」p19
「クモの糸は、同じ太さで比べると鋼鉄よりも強く、しかも、鉄の1/5くらいの重さしかありません。直径4センチのクモの糸があればジャンボジェット機を持ち上げられると言われています」p124
「(トキソプラズマ)世界では1/3もの人がこの寄生虫に感染しており、日本では約10%の人が感染していると言われています」p136
「トキソプラズマに感染すると、事故に遭いやすい? ブチキレやすくなる? 起業したくなる?」p144
「(狂犬病)現代でも、撲滅できないばかりか、大きな脅威となっており、毎年世界中で約5万5000人の死者を出している」p156 -
468.4||N||B10049190
成田聡子の作品
