ねじまき鳥クロニクル 第1部 泥棒かささぎ編

  • 新潮社 (1994年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (310ページ) / ISBN・EAN: 9784103534037

みんなの感想まとめ

テーマは孤独や葛藤を描きながら、独特の世界観を持つ作品です。読者はその読みやすさに驚き、物語の展開に引き込まれています。特に、登場人物たちの深い人間関係や心の葛藤が印象的で、特に間宮中尉のノモンハンの...

感想・レビュー・書評

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  • ついにこの本を手にする勇気が持てた。
    NHKの100分de名著のお陰です。
    イメージ以上に読みやすくたちまち。
    二、三が楽しみ!
    間宮中尉のノモンハンの話しは物凄い。
    長編ならではのボリュームと内容。そして
    謎の電話の女、近所のメイ、マルタ、クレタ
    もちろん妻の久美子とのやりとりなど。長い長い小説でよかった!とシミジミ。クロニクルの題名はなるほど!と感じ入りました。

  • また怒涛のように読んでしまった!
    このあと中下と続くけど
    どう展開するのか集約するのか
    全く分からない...

  • 初めての村上作品にして、心をわしづかみにされました。
    孤独で、完全悪に立ち向かう超凡人の心の葛藤が、手に取るように痛かったなぁ・・・
    成せばなる、成さねばならぬ 何事も・・・って感じでしょうか。
    井戸に入って考える。このシーンが好きです。

  • 辛島デイヴィッド『Haruki Murakamiを読んでいるときに我々が読んでいる者たち』が面白かったので、忘れないうちに再読することにしました。翻訳にあたって「この比喩は削られたに違いない!(笑)」とか「このあたり、長いから省いたのでは?」とか想像しながら読むのが楽しい。「20代の私は丸め込めても今の私はだまされないよ」と猜疑心ありありで読み始めたのだが、登場人物の生い立ち等にじゃっかん取ってつけ感があったりするものの、圧倒的な文章のうまさ語りの面白さに、あっという間に一冊読めてしまった。ちょっとこのあとべつの本を読まなければならないので、忘れないように感想をメモっておいて、2部以降につなげたい。

    気が付いたのが、パワーズ『Operation Wandering Soul』との共通点。
    1)コドモ男が大人になるのかなならないのかな、みたいな話。
    2)ヒロイン(ねじ巻き鳥ではクミコ、OWSではリンダ)が被虐待経験のあるアダルトチルドレン。
    3)自国の戦争責任を、時空を超えて物語を現地まで運んでいって振り返るところ。
    4)市場経済?消費社会?に対する嫌悪
    両方とも1992年くらいに刊行(執筆)されてるから、特に2)あたりは時代的なものもあったんだろうなあ。

    主人公が平静(涼しい顔)を装いつつも妻の顔をうかがって生きてるところが、対お母さんみたいじゃん!と思った。あと、クミコ、雑誌の編集をしつつイラストの副業したりして「ばかにならない」収入を得ているところが隔世の感。そのいっぽうで、綿谷ノボルの醜悪さ、みたいなのは今の時代の方が際立つというか、当時したり顔でテレビでコメントしてた経済学者って誰だっけ、忘れちゃったけど、首はすげかえられても、そういう役割の人はいまだ健在でしかもその質はさらに劣化する一方ではないか。リアルタイムで読んだときは30才って結構年上な気がしてたから、語り手=はるきみたいに思ってたけど、これはコドモ男を通してコドモじみた日本人たちにはるきがなにかしらを訴えかける小説だったのかもしれないな。そのあたり2部以降も引き続きウォッチしたい。

  • ねじまき鳥クロニクル第1部。全体的に掴みどころがなく、物語がどこに向かっていくのか想像もつかない。髪が薄い人を調査するアルバイトなど面白い部分も多かったが、それ以上に後半の戦時中の話が印象的だった。とにかく描写がグロく、読んでいて辛い気持ちになりました。

  • 1994年4月25日 2刷 再読
    発売当初確かに読んだ。間宮中尉の長い話の記憶は確実にある。ある種の興味と感化みたいな感覚も覚えている。が、間宮中尉の話の前の長めの導入部分は、この後なんか必要だったか思い出せない。
    2巻目いくか。

  • 村上春樹さんの本は二つ目です。
    名前が可愛いのでさらっとしているかなと思っていました。

    失敗しました

    最初は良かったのです。
    青山円形劇場でお芝居を見ているような気分。
    ジャニーズ系ではなく、実力で勝負する芸人さんたちの演劇。

    例えば妻の実家での食事の時の気持ちを
    「無意味な苦行と残忍な拷問のちょうど中間あたりに位置する行為」などあげだしたらきりがないのですが、自分も何気なく感じていることについて、絶妙な表現。
    私は彼のこういうところにどんどんひかれています。

    失敗といったのは、最後の方の残酷なシーン。
    これが最初にあったら、読まなかったのに

    ここでやめるわけにはいきませんでした。
    読んでから数日たっていますが、まだすぐにそのことを思い出しています。

    二巻目にはいっていますが、この先はこういうシーンがないことを熱望します。

    この前に読んだ村上氏の本では自殺した方がたくさんいたのですが、彼らが生前この本のこのシーンを読んでいたら、もしかしたら自殺はしなかったかも?なんて思いました。

  • 感想は第3部で。

  • 綿谷ノボル、へえ!そうなんだ!と読み進める事が楽しくなって行きました。
    展開して行く人間模様も引き込まれる要素のひとつ。作家の模範的なワールドにハマった感でした。
    そんな気持ちになったところに、精神崩壊しそうなくらいの描写があり少しトラウマになりそうです。この本でその様なことを細部に渡り記したものを読むとは思いませんでした。
    事実そのような出来事が現実にあったとしても、物語の中だとしても、描写の意図はあるのか先を読み進めたいと思います。

  • 「ときによっては、好奇心は勇気を掘り起こして、かきたててもくれる。でも好奇心というものはほとんどの場合すぐに消えてしまうんだ。勇気の方がずっと長い道のりを進まなくちゃならない。好奇心というのは信用のできない調子のいい友達と同じだよ。君のことを焚きつけるだけ焚きつけて、適当なところですっと消えてしまうことだってある。そうなると、そのあと君はひとりで自分の勇気をかき集めてなんとかやっていかなくちゃならない」

  • 凄まじいの一言。失敗の本質や小隊も相当ヘビーだったが、これが戦争。
    第二部、第三部とどう続いていくのか、まったく想像がつかない。これが村上春樹…

    死んでこそ、浮かぶ瀬もあれ、ノモンハン

    歩哨(ほしょう):ある場所に武装して立ち、敵または軍用品などを見張る兵。ピケット。
    剣呑(けんのん):危険な感じがするさま。また、不安を覚えるさま。

  • [鹿大図書館学生選書ツアーコメント]
    私が村上春樹さんに出会ったきっかけは大学図書館で借りたことであります。世界の村上春樹、と言われるほど世界的に人気な著者の本を読むことは日本人として誇るべきことだと考えます。多くの国で愛される村上春樹さんの本を大学図書館に置いて欲しいと思い、選書しました。

    [鹿大図書館・冊子体所蔵はコチラ]
    https://catalog.lib.kagoshima-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BN10565907

  • 戦争のこと。

    実のある話で読み応えがあった。
    読みやすくしようとしたら、こんなに描写力あるんだなあってなる。安定によかった。

  • 村上春樹さんの長編作品は1Q84以来2冊目になりますが、やはり面白い作品です。 続きが楽しみです!

  • 淡々と読めるが、他作品と感じが同じ気がした。

  • 間宮中尉の話は引き込まれます

  • 早く続きが読みたいです。
    主人公のような夫って素敵だなーと思った。
    時々言い回しが長すぎるけど、ぐっと来る表現もある。

  • 仕事を辞めて家にいる「僕」はいなくなった猫を探して、近所で笹原メイと出会ったり、奥さんであるクミコの服をクリーニング屋に持って行ったりする。

    何度も電話をかけてくる謎の女。なんらかの能力者である加納マルタ。その妹の、痛みを感じなかった女、加納クレタ。「僕」に近づく謎の女たち。

    「僕」とクミコが以前お世話になった本田さんも能力者のようだった。彼が亡くなった後、形見分けを持ってきた間宮中尉による戦争時の話は強烈だった。

    何かが起こりそうな予感、あるいはすでに何かが変化している気配を感じながら第二部へ続く。

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    300ページくらいを一瞬で読んでしまった気がする。
    すごくすごく面白かった。現実から不思議な世界に入り込んいく時のワクワク感はいつもの村上ワールドなんだけど、加納クレタの話も間宮中尉の話もめちゃくちゃ興味深くて、時間が経つのを忘れるほどだった。間宮中尉の戦争の話はえぐかったな。

    井戸、というのは村上春樹作品のなかで非常に重要なキーワードで色んな作品にたびたび登場してきた。この本のなかでも、「僕」の家の近くの古い空き家の庭にあった井戸と、間宮中尉が蒙古兵たちに落とされた井戸、のふたつが登場した。
    これまで自分が井戸に対して持っていたイメージは、落とし穴のようにどこにあるかわからなくて、落ちたら一巻の終わり、というものだった。だが、今作の間宮中尉は井戸に落ちたにもかかわらず不思議な能力を持つ本田さんに助けられている。明らかに何かが違う。なんなんだこれは。

    井戸とは全く関係ないけど、「僕」の叔父さんのセリフ(211ページ)が一番心に残った気がする。

    ”「金で買えるものは、損とか得とかあまり考えずに、金で買ってしまうのがいちばんなんだ。余分なエネルギーは金で買えないもののためにとっておけばいい」”

    お金に余裕があるからこそ言えるセリフ。しびれるなあ。
    欲しいものがあっても、買おうかどうしようか悩んでいる間に売り切れてしまったりすることが多い自分からすると、何かこう、生きていくためのモットーにしたいような言葉だと思った。余裕は人を大きく見せる。

    続けて第2部も読む。

  • この巻では何も起きない。ただし登場人物の過剰な自分語りが相変わらずのリズム感あふれる文体によって謎は深まるばかり。軽いし重くて、まだわからないが深そうだ。

  • 再読

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著者プロフィール

1949年京都府生まれ。『風の歌を聴け』(1979年)で群像新人文学賞を受賞し、デビュー。『羊をめぐる冒険』(1982年)で野間文芸新人賞受賞。『ノルウェイの森』(1987年)がベストセラーとなる。海外でも高く評価され、2006年フランツ・カフカ賞、2009年エルサレム賞、2011年カタルーニャ国際賞を受賞。その他受賞多数。

「2016年 『村上春樹とイラストレーター 佐々木マキ、大橋歩、和田誠、安西水丸』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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