海辺のカフカ〈下〉

著者 :
  • 新潮社
3.62
  • (387)
  • (434)
  • (848)
  • (70)
  • (22)
本棚登録 : 3827
レビュー : 317
  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103534143

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 6時間くらい掛けて一気に読んだ。
    途中から主人公パートよりナカタさんパートの方が面白くなってきちゃった。
    主人公の周りは共感できる人物が少ないからかな
    舞台を見たけれど、カットされてしまった“町”のシーン、あれ可能ならやってほしかったな

  • 20年以上前に友人から「ピンボール」を薦められ、
    それ以来どの作品も読んでいますが、これが僕は
    一番好きです。もう何十回も読み返しているし、
    その度に解釈というか理解が深まってきていくような
    作品かと。
    過去や現実の出来事だって、どれも自分の 中で
    認識されたり再構成されていくわけで、「そうかも
    しれない仮説」という意味で、 世界はそれぞれの
    人がそれぞれの解釈に より構成されているのでは。
    その他にも、「意識」とは、などいろいろ 考えさせて
    くれる作品だと思います。

  • ギリシャの詩人 ソフォクレスのオイディプスを多少彷彿させるような描写。村上春樹らしい性描写とフワフワして掴み所のないストーリー、気取った言い回しが随所に見られます。中には少し目を覆いたくなるようなシーンも出てきますね。作中での掴み所のない描写は所謂メタフォリカルな意味で現実の世界との橋渡しをしています。

  • 蜷川幸雄の舞台を観る機会を得たので再読。
    読むのはおそらく3度目だったと思うが、毎回印象に残るシーンは違っていて面白い。
    今回は上巻を読み終えてから舞台を観て、そのあと一気に下巻を読むという流れ。
    とても素晴らしい演出をされていた舞台なのだけど、前半はウトウトしてしまった、すみません。それくらい本に忠実だったということで。しかし、まだ村上春樹ワールドに染まりきれず、慣れきれず、分からない表現も多数で。
    また10年後あたり、内容を思い出せなくなった頃に再読しようと思います。

  • 下巻に入ってからは、夢中で読み進める。
    なのに、どういう訳かページ数はあまり進んでいない。何度も前を読み返したりするからか?
    それくらい読み逃したくない、と言うか、事柄を正確に分かりながら先に行きたい、と思う。
    不思議な世界の中で、人間の内面を考えさせられる。
    途中から、悲しい結末になりませんように、と願いながら。
    未来のある終わり方だった。
    15歳かぁ。自分が15の時って、何考えてた?
    本当に君は世界でいちばんタフな15歳の少年だ。

  • 友人が「下巻になったら面白くなって、どんどん進んだよ」と言っていたけど、私は上巻も面白いと思いながら読んでいました。
    でも下巻になって、その言葉になるほどと思いました。

    上巻のときは、たとえば「シューベルトは一番難しい」と書かれていると、「それ、高校の音楽の先生も同じこと言っていた」と思い出し、高校時代のいろいろなことを思いめぐらすのでした。
    集中力が散漫になるっていうか。
    でも下巻では先が気になって、加速度的に進みました。

    でも、やはり彼の作品の特徴なんですね。
    私の知りたいことにストレートに答えてくれない。
    それはいいから、結論言ってよ。
    は?結局なんだったの?と。

    これはののちゃん議員の会見と同じではないでしょうか。
    面白かったところも一緒。

  • ↓利用状況はこちらから↓
    http://mlib.nit.ac.jp/webopac/BB00010800

  • 6月28日読了。

    全体の感想。
    田村カフカ、15歳にしては大人びた少年だと思ってたら案の定これだよ。なのでいまひとつ彼には感情移入出来ず。そもそも15歳の頃の姿を見たとはいえ、母親ほどの年代の女性に恋するとかアリ? さくらくらいの年上の女性は充分アリでしょうけれど。
    少年にはこういうの憧れかな。リアルかもしれないけど、もしこれ10代で読んでたら全く受け付けなかったかもしれない。

    対するに、ナカタさんがすごく気になってすごく好きで、ホシノさんとの旅をとても興味深く読んだ。
    ホシノさん(最初は風体からしてちょっと怪しんだけど)もとても良い青年。ナカタさんを通して色んな物を見てきて、一番変わったし頑張った人じゃないかな。きっかけは「じいちゃんに似た人」だったけど、そのうちナカタさん自身が気になって一緒についてきたという気持ちがすごくよくわかる。
    ナカタさんに接する人たち(猫たちも)がみんな優しいというのが本当に素敵なこと。

    黒い犬とは何のメタファーなのか?
    黒い猫も出た。カラスも黒。どれも不吉な感じだけど、猫はいろいろ教えてくれた。

    ともあれ父の死と、母かもしれない姉かもしれない人たちとの遭遇と、いろいろな人たちとの出会いにより成長していくカフカ少年。周囲のお陰によるところが大きいのだけど。呪いの開放にはなったのか。

    ジョニー・ウォーカー、カーネル・サンダース、佐伯さんとナカタさんのことなど、謎はかなり残ったまま。

    (下巻の覚書)
    カーネル・サンダース、セックス・マシーンまでが哲学?(喋る人はほとんど皆、哲学的なことを口にする)
    二人の兵隊、サダさん(大島兄)、猫のトロ

  • 初めて読んだのは、中学3年。
    このときに出会って、ホントに良かったと思える作品。
    いつか子供にもよんで貰いたい。

  • 今ひとつカフカ君の立ち位置が掴めないまま終わってしまった、、、ナカタさんとホシノくんのやり取りが余りに素敵過ぎて、段々カフカ君と佐伯さん、大島さんのくだりが頭に入らなかったせいかも。その意味でこの作家お得意のパラワールドは本作では失敗かも。
    しかし最後の最後でナカタさんは友を持てたのだろうか。ホシノくんにはまだ先はある、そうであって欲しい。兎に角この二人のお噺を読むだけでも本作の価値は十分にあるかと思われ。
    最後に、全てを受け入れ許す、うーむ、矢張りこの作家の立ち位置は明確ですな。

全317件中 21 - 30件を表示

著者プロフィール

村上春樹(むらかみ はるき)
1949年、京都府京都市伏見区生まれ、兵庫県西宮市芦屋市育ち。早稲田大学第一文学部映画演劇科卒。大学在学中にジャズ喫茶「ピーター・キャット」を国分寺・千駄ヶ谷に開店していた(1981年、店を人に譲渡)。1979年にデビュー作の「風の歌を聴け」で群像新人文学賞を受賞。谷崎潤一郎賞、読売文学賞、朝日賞など数々の受賞歴がある。2006年にフランツ・カフカ賞、2009年にイスラエルのエルサレム賞受賞。ノーベル文学賞に最も近い作家の一人と言われており、毎年発表時期に日本国内でニュースになる。事実、村上春樹作品は全世界で翻訳されており、アメリカ・アジアでの評価がとりわけ高い。フィッツジェラルドやレイモンド・カーヴァーなどの作品の翻訳も手がけ、翻訳家としての仕事も高い評価を受ける。翻訳と創作活動を交互に行うことで、作風を変化させ、作家としての成長を続けている。新作が発表されるたび大きな話題となるが、近年は特別番組「村上RADIO」にてラジオDJも務め(不定期放映)、数々の名言も注目を集める。代表作に『風の歌を聴け』『羊をめぐる冒険』『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『ノルウェイの森』『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』。2019年7月31日に『神の子どもたちはみな踊る』が舞台化。2019年8月7日発売の『文学界』でロングインタビュー「暗闇の中のランタンのように」掲載。アメリカのサックス奏者スタン・ゲッツの伝記翻訳を2019年8月末に刊行予定。

海辺のカフカ〈下〉のその他の作品

村上春樹の作品

ツイートする