海辺のカフカ〈下〉

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 3827
レビュー : 317
  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103534143

感想・レビュー・書評

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  • 実体の無い何かがキーとなる物語だけに、なかなか読み解くのが難しく、想像力をフル回転させての読書だった。
    でも、読み終わった今も、謎が残っているし、まだまだ想像力は不足しているみたい。

  • この本を読むと、またはこの本のことを考えたとき、村上さんが雑誌かなにかで言っていた、「僕が15歳だったらずっとkid Aを聴いているだろうね」という言葉を思い出す。

  • もう最後のほう(カフカが森の奥に進んでいくところ以降)は描写がきれいすぎて、本当に感動した。未来は過去の絶え間のない浸食だったか、そういう表現にもいちいちドキッとさせられる本当に素敵な小説だった。

  • 2012.9.12 家の本
    久々に再読。ナカタさんとホシノくんコンビがやはりいいね。人は裏切ったり、失ったり、傷つけたり、恋したりして、やっぱり生きていかなければならないんだ。

  • 細部に散りばめられたメタファーを理解したというつもりはない。
    ただ1Q84より、緻密で文学的な印象を受けた。
    源氏物語で六条御息所の怨霊が葵の上や夕顔を呪い殺すシーンがある。昔の人は心に秘めた思いや感情が肉体を離れて移動し、そして想いを遂げるという現象を自然に受け止めていたという事らしい。
    科学では説明できない事だろうが、そういう事は実際に起こるんじゃないかと私も思う。そうでなければ、なぜ人は夢を見るのだろう?
    傑作だと思います。

  • 2012/8/5 図書館から

  • 上巻に同じく。

  •  村上春樹の作品はだいたいいつも気になるのだが、出るとベストセラーになったりするので、本屋さんではなかなか手に取りづらかったりする。
     なので、一段落した頃に図書館で借りて読む、という場合が多いのだが今回も図書館で借りました。

     読み始めると、舞台が香川県の高松という事もあって、引き込まれる。実は自分は高松に実家があり、高校までを高松で過ごしたからだ。
     主人公の田村カフカ君と、猫と話せる老人ナカタさんのお話が交互に語られ、時間・場所が高松へと収斂していく...(?)。それぞれお話が面白いのだが、何といってもナカタさんのエピソードが良い。子供のころの事件をきっかけに字が読めなくなってしまったという悲しい宿命を背負いながらも朴訥とした人柄がとても魅力的だ。なんというか、人間の本質は善きものであると信じたくなる。カフカ君とナカタさんの関係性がだんだんと見えてくる前半の展開はとてもワクワクさせられるものだった。
     ただ、後半の展開が、まぁいつもの如くというか、(自分にとっては)不条理世界に突入してしまう。読ませられるのだが、辻褄が合っているのかどうかよくわかりませんでした。入口の石によって扉が開くのは良いのだが、その意味は果たして何だったのか...。またなぜナカタさんでなければならなかったのか、子供のころのナカタさんの体験は何だったのか、いろいろ伏線があったと思うのだけれど、答えは語られず、という印象。

     ところで、作品中に出てくる甲村記念図書館には何かモデルがあるのか気になり(実在するのならぜひ行ってみたい!)、検索してみたのだが、甲村記念図書館は実在しないとのこと。とても残念。

  • 不思議な世界を彷徨う
    田村カフカの情景と
    一生懸命すべき事を熟す
    ナカタさんと星野の
    流れが面白かった。

    不思議な森を彷徨っている様な
    一つ一つの絵画を見て回る様な
    綺麗な物語でした。

  • ナカタさん……

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著者プロフィール

村上春樹(むらかみ はるき)
1949年、京都府京都市伏見区生まれ、兵庫県西宮市芦屋市育ち。早稲田大学第一文学部映画演劇科卒。大学在学中にジャズ喫茶「ピーター・キャット」を国分寺・千駄ヶ谷に開店していた(1981年、店を人に譲渡)。1979年にデビュー作の「風の歌を聴け」で群像新人文学賞を受賞。谷崎潤一郎賞、読売文学賞、朝日賞など数々の受賞歴がある。2006年にフランツ・カフカ賞、2009年にイスラエルのエルサレム賞受賞。ノーベル文学賞に最も近い作家の一人と言われており、毎年発表時期に日本国内でニュースになる。事実、村上春樹作品は全世界で翻訳されており、アメリカ・アジアでの評価がとりわけ高い。フィッツジェラルドやレイモンド・カーヴァーなどの作品の翻訳も手がけ、翻訳家としての仕事も高い評価を受ける。翻訳と創作活動を交互に行うことで、作風を変化させ、作家としての成長を続けている。新作が発表されるたび大きな話題となるが、近年は特別番組「村上RADIO」にてラジオDJも務め(不定期放映)、数々の名言も注目を集める。代表作に『風の歌を聴け』『羊をめぐる冒険』『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『ノルウェイの森』『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』。2019年7月31日に『神の子どもたちはみな踊る』が舞台化。2019年8月7日発売の『文学界』でロングインタビュー「暗闇の中のランタンのように」掲載。アメリカのサックス奏者スタン・ゲッツの伝記翻訳を2019年8月末に刊行予定。

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