世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 1662
レビュー : 248
  • Amazon.co.jp ・本 (618ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103534174

感想・レビュー・書評

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  • 大学時代に夢中になって読んだ本。不思議な世界。再読したい本です。

  • 最初に読んだのはおそらく大学2年生の頃で、今回は二回目。
    前に読んだのが随分昔だったから、話の細かいとこなんかは随分忘れてて、そのせいかまるで初めて読むみたいな感覚で読み通せました。

    「ノルウェイの森」みたいに強く印象に残る科白はそんなに無いと思うんだけど、読み終わるとなんとなくあったかい気持ちになれる物語だと思うなー♪

  • 世界の終わり…門番や夢読み、切り離された影
    ハードボイルド、ワンダーランド…記号士、計算士、システム(組織)

    この二つの世界での話が交互に進んでいく。村上春樹独特の世界観で面白かった。

  • 「計算士」「記号士」「シャフリング」「やみくろ」「夢読み」等々この本の中でしか成立しない職種、生き物、組織が満載です。
    その世界に慣れるまで少々時間がかかりましたが、最近の村上作品に多い「現実世界」からいきなり「ファンタジー感(メタファー)」という流れでは無かったので物語としては理解しやすいかもしれません。

    「ハードボイルド~」と「世界の終わり」二つの物語が交互に進行していく様は「海辺のカフカ」に似てますが、どちらかと言うと「はてしない物語」の大人版みたい。

    また、「世界終わり」の仮想現実的トリックは「マトリックス」を彷彿。その辺が好きな人にはお奨めです。

    皇居周辺に巣くう政府黙認の肉食獣「やみくろ」の存在については、何かの隠喩であると思われますが何を指してんだろ?現代社会で誰もが身近に抱えている脅威か・・黙認されている必要悪に対する批判か。。

  • 間違いなく初期の傑作ですね。

  • 3年ぶりに読んだ。以前はよくわからないと思ってしまったけど、やっとその世界観が理解できて、とても感動した。というか、こんな表現のしかたがあるのか...と、やはり村上春樹は凄い。

  • ちょっとお手上げ。
    村上春樹がこんなに難しいとは思わなかった。

    もちろん表現の上澄みだけ読んでいれば、
    豊潤な物語として享受できて大層満足できる(実際おもしろいし)。

    けれども、
    たぶんこの人の厄介なところは、
    文章が割と平易なのにも関わらず、
    その物語構造が異様に複雑かつ、
    分かりにくく作られていることだろう(とぼくには思われる)。

    むしろ、
    構造そのものを物語にしているのではないか、
    という気さえしてくる。

    そこでふと疑問に思ったのは、
    この話には「父親」が出てこないことである。

    とすると、
    エディプス・コンプレックスだの、
    アンチ・オイディプスだの、
    そんな類の話なのかもしれない(よく知らんが)。

    世界の構造という「見えない父親」に抑圧されつつ、
    それを自覚して折り合いを付けていこう、みたいな。

    そんなこんなで、
    読後の思考占拠率著しく、
    今もぐるぐると頭をまわり続けているのである。

    噛めば噛むほどに滋味な作家だと思う。

  • 心の喪失はつまり完全なる世界への移行。著者の世界観は、新緑の空気を吸った肺のように私自身を目覚めさせる驚きと感嘆をもたらす。
    心をなくし生きること、影を背負って心とともに生きること。ボブディランの音楽とビールと横に寄り添う女性、後者を選ぶには選ぶなりの理由があるのだ。

  • 「世界の終わり」の物語はすごく好き。
    こっちだけで読み返したいくらい好き。
    でも「ハードボイルド…」の方はあんまり好きじゃない。
    後半はよかったけれど、そこへ辿り着くまでに長く感じた。

    しかし、下へ行く(地下とか井戸とか)よく出てくるな…。

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著者プロフィール

村上春樹(むらかみ はるき)
1949年、京都府京都市伏見区生まれ、兵庫県西宮市芦屋市育ち。早稲田大学第一文学部映画演劇科卒。大学在学中にジャズ喫茶「ピーター・キャット」を国分寺・千駄ヶ谷に開店していた(1981年、店を人に譲渡)。1979年にデビュー作の「風の歌を聴け」で群像新人文学賞を受賞。谷崎潤一郎賞、読売文学賞、朝日賞など数々の受賞歴がある。2006年にフランツ・カフカ賞、2009年にイスラエルのエルサレム賞受賞。ノーベル文学賞に最も近い作家の一人と言われており、毎年発表時期に日本国内でニュースになる。事実、村上春樹作品は全世界で翻訳されており、アメリカ・アジアでの評価がとりわけ高い。フィッツジェラルドやレイモンド・カーヴァーなどの作品の翻訳も手がけ、翻訳家としての仕事も高い評価を受ける。翻訳と創作活動を交互に行うことで、作風を変化させ、作家としての成長を続けている。新作が発表されるたび大きな話題となるが、近年は特別番組「村上RADIO」にてラジオDJも務め(不定期放映)、数々の名言も注目を集める。代表作に『風の歌を聴け』『羊をめぐる冒険』『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『ノルウェイの森』『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』。2019年7月31日に『神の子どもたちはみな踊る』が舞台化。2019年8月7日発売の『文学界』でロングインタビュー「暗闇の中のランタンのように」掲載。アメリカのサックス奏者スタン・ゲッツの伝記翻訳を2019年8月末に刊行予定。

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