東京奇譚集

著者 :
  • 新潮社
3.45
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本棚登録 : 2839
レビュー : 442
  • Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103534181

作品紹介・あらすじ

五つの最新小説。不思議な、あやしい、ありそうにない話。しかしどこか、あなたの近くで起こっているかもしれない物語。

感想・レビュー・書評

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  • 村上春樹の短編は初めてかも。
    ファンタジーではなく、奇妙な話の短編ということで、普段と違う印象でした。
    短編ということで登場人物のキャラが確立されず、それが普段と違う印象を感じた理由かな。

  • 短編だとさらさらさらって読めちゃう。
    最近読むのが速くなった。
    読む時間がないことを身体がわかってる感じ笑

  • 最近こういう不思議系の話を多く手に取ってしまう。
    『奇譚』て言葉からして大好き。

    厳密に言うと読んだのはかなり前なんだけど読み進めていくうちにどんどん不思議な世界に入り込んでしまうようで、すごく不思議な感じ。

    で、いつまでもいつまでも忘れられなくて再読したくなってしまう。

    私はサメに襲われて息子を失ってしまった話
    「ハナレイ・ベイ」が好き。

  • よかったっす。
    今まで読んだ村上作品のなかでもっともソフトな短編集でした。
    え?こんな軽いの?
    読み応えがないとかじゃなく、今まで読んだ村上作品の中でもっとも哲学とか理屈のない作品という意味で軽い。最近読んだ「アフターダーク」より文章も小説技法も悪くないし、表現もストレートでよっぽどこっちのほうがいいと思いました。やや不思議、だけど題材としてはそんなに奇抜ではない。中間の中間くらい。
    ぶっとんだ部分がないのでやや面白みにかけますが、わしは好きです。

    「ハナレイ・ベイ」が一番好き。一人息子をなくした母親のお話です。一人の中年女性のお話ですが感慨深い作品にしあがってます。結構淡々としていて、わしがソフトな短編集だと思ったのも、この作品が起因しています。「どこであれそれが見つかりそうな場所で」は、ちょっと「海辺のカフカ」あたりを連想させる内容でした。時空を飛び越える村上作品特有のアイテムですね。この話は村上らしい作品でしょうか。

    なんだ、こういう作品も書けるんじゃん、と思ったり。村上春樹は6冊くらいしか読んだとがないのであまりえらそうな書評はできませんが、ちょっと今までの村上春樹を脱しつつある作品に思えました。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「え?こんな軽いの?」
      最初に読んだ時、どう思ったか忘れてしまいましたが、怖い話は苦手だけど、不思議な話が好きな私にとっては、丁度良い頃合い...
      「え?こんな軽いの?」
      最初に読んだ時、どう思ったか忘れてしまいましたが、怖い話は苦手だけど、不思議な話が好きな私にとっては、丁度良い頃合いの短編集でした(いつも、そうとは限りませんが、長編→エッセイ→短編の順で読んでいます)。。。
      2013/01/16
  • 奇譚(きたん)とは、不思議な、あやしい、ありそうにない話――。しかしどこか、あなたの近くで起こっているかもしれない物語――。  ふとした偶然に人生を導かれるピアノ調律師、息子を海で失った女、失踪人を探索するボランティアの男、「一生で出会う三人の女」の一人と出会った男……。「新潮」連載時から話題を呼んだ四作品に、奇想天外な書下ろし作品「品川猿」を加えた、東京で静かに暮らす人々に秘められた五つの物語。

  • 波に乗り遅れた感もありつつ読んでみた。やはり春樹さんの文体は読んでいてすっと落ち着く。とてもよくできた短編集。登場人物も割りと女性が多くて、カラフルな印象を受けました。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「波に乗り遅れた感」
      ふ~ん、、、ヤッパリ読書にも旬にがあるんだ。私は文庫派なので、第二波?で読んでるコトになるのかなぁ~
      それは別として、...
      「波に乗り遅れた感」
      ふ~ん、、、ヤッパリ読書にも旬にがあるんだ。私は文庫派なので、第二波?で読んでるコトになるのかなぁ~
      それは別として、奇妙な味わいのある作品ですね!
      2013/03/02
  • 著者の作品は、あまり読んでません。でも、楽しめました。今度は長い作品も読んでみようと思います。

  • 所収の「ハナレイ・ベイ」が映画化されるので、観に行く前に読んでみた。この短編集は未読だったので。
    村上春樹としては少し毛色が変わっているように思う。不条理な世界。

    「ハナレイ・ベイ」については、若干浅田次郎が振りかけられているような印象。
    なんか、映画を観たいとは思わなくなってきた。

    中で気に入ったとすれば、「どこであれそれが見つかりそうな場所で」。
    しかし、村上春樹の物語の登場人物はおしなべておしゃべりだ。
    喋り口が非現実的でリアリティがないということは、作者も承知の上だろう。
    でも、この作品では少しそれが過ぎるような気がした。
    小説のテンポもあるだろうが、もう少し言いよどんでも良いような気がする。

    最後の書き下ろし「品川猿」は何故か映画「パンズ・ラビリンス」を思い浮かべてしまう。

  • いや、これは凄いわ。
    文章が凄すぎる。
    ちょっと、これはね、凄いです。
    凄いしか言ってないな。

    物語る才能は、もう成熟のものと言えるでしょう。
    とても安定感があって、しかも、所々で意図的に逸脱させる技が見事。
    個人的に短編に必要だと思う、凝縮の感覚がクラクラ来ます。

    しかしね、本作はとにかくその文章力に尽きると思いました。
    人によっては、気取りきった気障な文章だと一蹴しそうです。
    上っ面だけの薄っぺらい文章だと言う人もいるでしょう。
    しかし、僕から言わせれば、その感性そのものが薄っぺらい。
    ここまで流暢に、ここまで鮮やかに文章を紡げること。
    これはね、至宝です。

    いやー、良い本を読みました。
    感性を、ぐぐぐっと押し上げてくれた気がします。

  • 最近、映画化された”ハナレイ・ベイ”目的で手に取った。
    鮫に右足を喰いちぎられて息子を亡くすって悲惨。
    でも、これは悲惨な話しではなく、これがきっかけで年に一度ハワイに訪れてのんびり過ごし(ライブハウスのピアニストで裕福)日本から来たサーファーの二人組みに会って、
    癒されてく…ざっくり言うとこんな話し。
    短編が五編載っていて、さすが春樹、どれも面白い。
    冒頭の著者の不思議なほんとにあった話しが印象深い。
    ジャズの演奏を聴きにいって、アンコールで演ってほしいと心で思っていたマイナーは曲を2曲、演奏してくれたっってエピソード。
    奇跡的にこういうことってある。
    鳥肌もんだったろうな。きっと。

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著者プロフィール

1949年京都府生まれ、早稲田大学第一文学部演劇科卒。大学在学中にジャズ喫茶「ピーターキャット」を国分寺に開店していた。
1979年にデビュー作の「風の歌を聴け」で群像新人文学賞を受賞。谷崎潤一郎賞、読売文学賞、朝日賞など数々の受賞歴があるが、芥川賞は候補に留まっただけで受賞しておらず、賞に対する批判材料となっている。2006年にフランツ・カフカ賞、2009年にイスラエルのエルサレム賞受賞。ノーベル文学賞に最も近い作家の一人と言われており、毎年の発表時期は日本国内でニュースになっている。事実、村上春樹作品は全世界で翻訳されており、アメリカ・アジアでの評価がとりわけ高い。
翻訳家としての仕事も高い評価を受け、フィッツジェラルドやレイモンド・カーヴァーなどの作品の翻訳も手がけてきた。翻訳と創作活動を交互に行うことで、作風を変化させ、いまなお作家として成長を続けている。
代表作に『風の歌を聴け』『羊をめぐる冒険』『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『ノルウェイの森』『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』。

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