うずまき猫のみつけかた 新装版

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103534204

感想・レビュー・書評

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  • 村上春樹さんのエッセイは大好き。村上さんが話しかけてくるような自然な感じで読みやすい。

    ボストンの隣町で過ごした2年間の日常。「一に足腰、ニに文体」とボストンマラソンを走り、近所の猫に名前をつけて可愛いがる。村上さんが中華料理が大の苦手というのは初めて知りました。

    ちょうどぴったり同じ時期の2年間、私もアメリカの田舎町に住んでいたので何か勝手に親近感がわいて。ま、私の場合、残念ながら英語が全然わからなくて現地の人との関わりが薄かったなぁ。今更だけど英語が自由に操れるようになりたいなぁ。

  • 1996年に刊行された本の新装版です。内容は、93年の夏から95年の夏までの2年間、著者がマサチューセッツ州ケンブリッジに住んで、タフツ大学に所属し、長編小説(ねじまき鳥クロニクル?)を執筆していた時期の絵日記風滞在記です。安西水丸さんの絵と村上夫妻の写真がいいです。
    ボストンマラソンを走り、ジャズクラブに通い、腕時計やスニーカー、中古レコードを買い、愛車を盗まれ、ジャマイカへ旅したりの 「小さいけれど確かな幸福」(小確幸)、一に足腰、二に文体、納得。

  • 「やがて哀しき外国語」の1年後あたりのエッセイ。
    中身は前作の逆のようなのんびり(でもないとこもある)したエッセイです。猫写真が多いです。
    何も考えてなさそうな太った猫の写真とコウタロー(本名モリス)とことおよびリスの写真がいいですね。写真は全部カラーで水丸さんの絵日記風な絵がついてます。

  • 肩のこらないエッセイでした。でも、おしゃれで知的な雰囲気も漂っていて、楽しく読める1冊でした。

  • 長編「ねじまき鳥〜」を読む合間に
    このエッセイをつまみ読みしました。

    村上氏の外国滞在記はいいです。
    気持ちがゆったりするというか。

    奥様の撮られた写真もよかったです。
    「小確幸」って言葉もおもしろいですね。

    それにしても、村上氏はすごく猫が好きなんですね。
    私も好きです。犬も大好きですが。

  • 何とも軽いタッチで綴るエッセイ。
    今までの作品よりも一段階、彼の日常的に近づけたよう。

    日常の中に潜む、素敵な瞬間。
    そういう瞬間を彼は逃さず、追い求める。
    人生を豊かに過ごすのに、
    きっと役立つだろう。

    小確福を味わいながら、
    本気で生きていかなきゃな。
    そんな風に思える。
    久しぶりに本をゆっくりと読み進めた。

著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。

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