1Q84 BOOK1

  • 新潮社 (2009年5月29日発売)
3.79
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Amazon.co.jp ・本 (560ページ) / ISBN・EAN: 9784103534228

みんなの感想まとめ

現実と非現実が交差する不思議な世界観が魅力の作品は、主人公・青豆と天吾の物語が交互に展開され、やがて交差していく様子が印象的です。独特のストーリー展開は、読者を引き込む力を持ち、謎めいた要素が心地よい...

感想・レビュー・書評

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  • 著者、村上春樹さん(1949~)の作品、ブクログ登録は9冊目。


    本作の内容は、次のとおり。

    ---引用開始

    1Q84年──私はこの新しい世界をそのように呼ぶことにしよう、青豆はそう決めた。Qはquestion markのQだ。疑問を背負ったもの。彼女は歩きながら一人で肯いた。好もうが好むまいが、私は今この「1Q84年」に身を置いている。私の知っていた1984年はもうどこにも存在しない。……ヤナーチェックの『シンフォニエッタ』に導かれて、主人公・青豆と天吾の不思議な物語がはじまる。

    ---引用終了

  • とても読みやすい。それでいて奥深いストーリー。青豆(あおまめ)と天吾(てんご)の物語が交互に展開されていく。一見全く関係なさげな二つの物語が交差していくところに流石と思わせられる。そして、引き付けられる。
    1Q84という世界は一体何なのか。そしてリトルピープルとは?
    現実と非現実が交差して、物語に惹き付けられてしまう。
    いざ、第二巻へ。

  • 村上春樹さんの長編小説。この物語は三つに分かれている。物語としてはとても面白く、どんな結末になるのかワクワクした。不思議で謎すぎるところや現実離れしたところが結構あるが、私はそれが心地いいと思う。

    500ページ以上あるこの本。ゴールデンウィークにすることが無かったので思い切って読んでみた。はじめはこの本の不思議な世界観に馴染めなかった。難解な言葉が多く、話が難しく、読むのに苦労した。だが、いつのまにか止まらなくなっていた。物語は同時進行で頭を使う必要があるがそれが面白い。

    自然と次の巻で大きく進みそうな気がして、必ず次の巻を読みたくなる。物語の想像力や表現力、次の巻が必ず読みたいと感じることから村上さんのすごさが分かる。不思議な雰囲気で難しい物語だが、とても物語に引き込まれる本。

    • しずくさん
      私も馴染めずにそのままになっていますが、HARUTOさんのレビューを読んで、背中を押されました。機会が廻ってきたら再チャレンジしてみようかな...
      私も馴染めずにそのままになっていますが、HARUTOさんのレビューを読んで、背中を押されました。機会が廻ってきたら再チャレンジしてみようかな。
      2021/05/08
    • HARUTOさん
      ありがとうございます。馴染みにくい本で、ボリュームもありますが、しばらくするといつの間にか違和感がなくなりました。
      2つの話が同時進行で全貌...
      ありがとうございます。馴染みにくい本で、ボリュームもありますが、しばらくするといつの間にか違和感がなくなりました。
      2つの話が同時進行で全貌が分からないまま進んでいきますが、どちらとも興味深い話です。
      どこで二つの話が交わるのか全然、想像がつかないですが。
      再読してみても新鮮に感じられると思います。
      2021/05/08
  • 自分の知っている世界が、別の世界にとってかわってしまったら   〜1Q84の世界〜

    現実とも幻想とも感じる中を読んでいくのが面白くて、つい前のめりになって読んでしまうこの不思議!

    登場人物のネーミングが面白い。主人公の女性、青豆。とってもかわいい。しかし、名前のイメージとのギャップ甚だしい。表向きスポーツクラブのインストラクター、裏では殺人をしている。彼女は幼い頃、親から新興宗教の信仰を強要されていた。

    もう1人の主人公の男性、天吾。予備校の数学講師。作家を目指す。『空気さなぎ』のリライトの仕事を請け負うことに。

    天吾にとって特別な存在として登場する女性、ふかえり。本名、深田絵里子。『空気さなぎ』の作者。宗教集団「さきがけ」のリーダーの娘。識字障害あり。(ディスレクシア)

    青豆と天吾の物語が、交互に展開される。内容は、深刻極まりない。DV、性虐待、歴史に残る宗教団体の事件を想起させる、宗教集団の存在。

    9月の朝日新聞に、実父に性交を強いられ、10代で2人の子供を産んだ40代女性のことが連載されていて、信じ難い現実にショックを受けたことが、本書を読んでいる中で蘇ってきて辛かった。読書が女性の命を支えてきたという。好きな本の中に『海辺のカフカ』があった。『1Q84』は2009年発刊。ということは、16年前。色々考えさせられる。

    ジョージ・オーウェルの『1984』。本書は『1Q84』。Qはクエスチョンマークのこと。

    ジョージ・オーウェル『1984』ではビッグ・ブラザー登場。本書は、リトル・ピープル。

    リトル・ピープルを媒介に、青豆と天吾のストーリーに合致点が見出せて面白くなってきた。村上春樹さんが、社会問題を描こうとしていること、それもジョージ・オーウェルとは違う形で。こんなことが感じられたBOOK 1。

    青豆は自分好みの男性を漁り、天吾も人妻と習慣的に肉体関係をもっている。ということで、性描写多め。昔の私なら、「やめとこう」と思うところ。20代のとき、『ノルウェイの森』をとりあえず読んだけれど、こういうのは苦手だなと。ところが、この夏に『海辺のカフカ』を読んで、ナカタさんとその相方の若者の描き方が良くて村上春樹作品、けっこういいかも!と思い...人生経験(?)のおかげ?

    とにかく、時間や本の分厚さを忘れるぐらいの感じ。今後の展開が気になります。

    • くにちゃんさん
      今年になって、突然、『海辺のカフカ』を読んだだけなんですよ。
      だから、たくさんの作品を読んでる方とはおそらく、ぜーんぜん読み取りが違うと思い...
      今年になって、突然、『海辺のカフカ』を読んだだけなんですよ。
      だから、たくさんの作品を読んでる方とはおそらく、ぜーんぜん読み取りが違うと思いまーす。
      というわけで、かなり開き直って最後までいってみます( ◠‿◠ )
      2025/11/11
    • rain さん
      最近 1984を読んだばかりです
      オーウェルの小説は救いようがないディストピア
      でしたが
      村上春樹の1Q84はどうなるのでしょう!
      これから...
      最近 1984を読んだばかりです
      オーウェルの小説は救いようがないディストピア
      でしたが
      村上春樹の1Q84はどうなるのでしょう!
      これからの展開がとっても気になります♪
      2025/11/12
    • くにちゃんさん
      『1984』は、本当に衝撃ですよね
      成育過程において、心に傷を負っている、青豆と天吾の未来が、明るい方向にいくことを期待しているのですが.....
      『1984』は、本当に衝撃ですよね
      成育過程において、心に傷を負っている、青豆と天吾の未来が、明るい方向にいくことを期待しているのですが.....
      2025/11/12
  • 読むのは3度目。発売当初と、5年前に。
    大好きだったのに、BOOK3まであるのを知らないまま過ごしていたことを知り、1から再読。

    やはり圧倒的。村上春樹の中で一番好きかもしれない。
    青豆と天吾の二人の視点を行き来しながら語られるストーリー。
    知らず知らずのうちに同じところを起点とした物語に巻き込まれていく二人。
    それを綴っていく村上春樹らしさ溢れる知的かつユーモアに溢れた文体。

    2に進みます。

  • 青豆と天吾の物語が交互に進んでいく。
    村上氏らしく性の話題豊富。
    ふかえりの記憶を探る。
    不思議なのに現実味のある独特な世界観は
    好き嫌い分かれると思いますが、面白い。

  • オウム真理教と、おそらくジャニーズのような性加害事件を下地にした作品でした。

    この『1Q84』が発行される12年前(1997)、オウム事件の真相を探るため関係者62人にインタビューをしたドキュメンタリー書籍『アンダーグラウンド』を村上春樹は残しています。

    BOOK1の作中に、ロシアのアントンチェーホフ(1860-1904)という小説家を取り上げ、こんな説明を載せてます。

    『サハリン島』という作品は、(略)。それは文学的な要素を極端に抑制した、むしろ実務的な開査報告書や地誌に近いものだったからだ。「どうしてチェーホフは作家としての大事な時期に、あんな無駄な、意味のないことをしたのだろう」とまわりの人々は囁き合った。批評家の中には「社会性を狙ったただの売名行為」と決めつけるものもいた。「書くことがなくなって、ネタ探しに行ったんだろう」という意見もあった。天吾は本について(略)」 (単行本461頁)。

    マジックリアリズムを主とする村上春樹の作品群において、テロ事件をレポートしただけの書籍は異質すぎ当時の私もチェーホフへの評価と同じことを感じていました。

    そんな取材が熟成され、多くの要素と混ざり合い昇華した物語と言えそうです。取材と記録の積み重ねが、時を経てフィクションとして結実した奥行きある作品でした。

  • 自宅待機期間に再読。

    孤独な10歳の少年と少女が、20年後に再会する物語。

    記憶していた以上にロマンチックだった。
    でも恋愛小説という枠には収まらない。

    天吾くんと青豆さんの世界が、少しずつ近づいて重なっていくのが、ほんとうにおもしろかった。

    村上春樹さんの世界の捉え方が好き。
    BOOK2からの引用だけど、p.244-245

    「この世には絶対的な善もなければ、絶対的な悪もない」と男は言った。「善悪とは静止し固定されたものではなく、常に場所や立場を入れ替え続けるものだ。ひとつの善は次の瞬間には悪に転換するかもしれない。逆もある。ドストエフスキーが『カラマーゾフの兄弟』の中で描いたのもそのような世界の有様だ。重要なのは、動き回る善と悪とのバランスを維持しておくことだ。どちらかに傾き過ぎると、現実のモラルを維持することがむずかしくなる。そう、均衡そのものが善なのだ。(後略)」

    というリーダーの言葉。
    悪だと思っていたリーダーが真理を語るという皮肉。

    それから、ふかえりの巫女的な美少女感と、タマルのプロフェッショナルな仕事ぶりに惚れ惚れ。

    1Q84年だろうが、猫の町だろうが、もしくはコロナ禍の2020年だろうが、その世界のルールを私たちは手探りでつかんで注意深く生きていかなければならないんだなと考えたりした。

  • 学生のとき、先輩が読んでいた村上春樹さん。女性の個性を魅力的に表現する技法?いつも憧れます。初めて読んだ村上さん作品「ドライブ・マイ・カー」、とても面白かったです。話がそれました、、、「1Q84」は私にとっては知りたくない世界観を知らされた衝撃。もしかしたら町田そのこさんや凪良ゆうさんも読んだのかな?読んだよね?と現代文学(育児放棄と貧困)の潮流をつくった作品だと思いました。
    夫のお母さんが、高校生の夫におすすめしたらしい。

  • 序盤の良さを終盤で取り返すタイプの作品です!!

    編集者の大男

    笑顔が歪な澄ましている顔は美人な女性
    の話です。

    2人の視点で話はすすむんですが、序盤は村上春樹作品によくある(まだ2冊しか読んでない)状況把握です。

    中盤は説明、終盤は転じて、面白くなってきます!

    これあと3冊あるのかと思うと長いですが、タイミングを見て読み進める分にはワクワクを蓄積できるので楽しみです!

    2人の事件が交わる気配は今のところありません!

  • 伏線が散りばめまくられている、そんなBOOK1!(笑)氏の作品にしては?、スタートダッシュは良く、スムーズに読めたかも。続きが楽しみ!

  • 二つの主人公の視点から同時並行で物語が進む形式。一方は殺し屋の女性と女性警察官のお話、もう一つは小説家と17歳の美少女のお話。二つの話が少しずつ交差していったところでBook1は終わり。続きがすぐに読みたくなる。

  • 発売当初、流行りに乗って買ったはいいけど、すぐに挫折して積んでました。最近になって、もう1度読もうかという気になって手に取ったら、まさかの一気読み。タイミングってあるんだなぁ…。青豆と天吾。時折出てくる2人を繋ぐキーワード。この先どのように絡んでくるのか…、色々想像するのが楽しいです。謎だらけで、とにかく続きが気になります。

  • めちゃくちゃ面白かった。
    この三ヶ月間、「村上春樹を読もう月間」として自分で掲げてきて、ノルウェイの森、海辺のカフカ、羊をめぐる冒険、ダンス・ダンス・ダンス、ねじまき鳥クロニクル、騎士団長殺し…と新旧の有名作を読んできた。
    その締めくくりとして、この1Q84シリーズを読み始めたけど、村上春樹がとうとう本気出してきた感じがしてすごくワクワクした。
    ドストエフスキーが書いたような総合小説を目指して彼はこの物語を書き出したらしいけど、まさに。

    相変わらず不思議な雰囲気は漂っているけど、海辺のカフカや初期三部作に比べれば、彼が伝えたいメッセージはかなり明確に示されている気がする。村上春樹の小説ってやっぱり「愛する人が死んだどうしようもない悲しみ」っていうところが大きくテーマに掲げられている気がしていて、それはそれで別に構わないんだけど、もう全ての小説で人が死にすぎていて、「わかったわかった!この人も死ぬのね!」って思ってちょっと辟易していた部分はあり…(そしてちゃんと死ぬ)
    でも1Q84は比較的その色は薄く、今まで全く切り込んでこなかった「宗教」に大きなテーマが置かれている。チェーホフの言葉じゃないけど、彼が物語の先々でどういうふうに問題を「提示」するのかすごく楽しみ。
    あ、後あゆみ死にそうだなーって感じがします。笑

  • 春樹ワールド ですね。タイトルだけは出版時から知っていて表紙デザインも頭に残っていたけどやっと読んだ。タイトルの意味合いや登場人物の構図が分かってきて、オウム真理教擬きやエホバの証人まで出てきた! 捩れた世界でこのあとの展開が気になる。さすがに一気に読了させられてしまった。折しも今年の芥川賞 直木賞が発表された日に読むとは 笑。因縁かしらね。

  • ようやく読む。
    読み終わるまでに時間がかかった。

    いつもの村上さんの作品の感じ。

    今のところ、青豆さんのお話の方が好みだ。

    次はBOOK2。

    ちょっと休憩。

  • 長編小説は
    読み始める時緊張する
    途中で飽きちゃうかなとか
    内容が追えなくなったら
    どうしようかなとか

    とりあえず今はハマって
    時間あれば読んでる
    続きが早く読みたい(知りたい)

    ブックオフにて購入

  • まだ始まったばかり。徐々に不穏な感じになって終わってしまった。 

    続きが気になる。どう繋がって行くのかしら?

  • 買ってあったが読む気がしなくて放っておいたが、今回読了。
    初版、2009年5月30日。もう13年前だ。村上春樹の本で新しく読むものは久しぶり。
    青豆と天吾の章が交互に描かれる。物語が静かに始まる。
    ヤナーチェックの「シンフォニエッタ」というのがどんな曲か気になる。

  • すごく綺麗な作品。愛。SF。情景とか感情とかの描写が多い、それ含めての美術品。

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著者プロフィール

1949年京都府生まれ。『風の歌を聴け』(1979年)で群像新人文学賞を受賞し、デビュー。『羊をめぐる冒険』(1982年)で野間文芸新人賞受賞。『ノルウェイの森』(1987年)がベストセラーとなる。海外でも高く評価され、2006年フランツ・カフカ賞、2009年エルサレム賞、2011年カタルーニャ国際賞を受賞。その他受賞多数。

「2016年 『村上春樹とイラストレーター 佐々木マキ、大橋歩、和田誠、安西水丸』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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