1Q84 BOOK 1

著者 :
  • 新潮社
3.78
  • (1848)
  • (3151)
  • (2510)
  • (389)
  • (113)
本棚登録 : 22210
レビュー : 2197
  • Amazon.co.jp ・本 (554ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103534228

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 自我とコミュニケーションのお話。
    自由と権利、責任のお話。
    この世界を取り巻く、とてもたくさんの問題。
    とにかく色んなことを考えさせられて、同時にどんどん引き込まれていく、とっても素敵なお話。

  • 好きな人は、一人いればそれでいいと思いました。

  • それにしても分厚いな。3冊あるのか... 2つの平行する話が少しずつ交わりながら展開していく構成です。主人公は2人。肩上で切りそろえられた黒髪。鍛え上げられしなやかに締まった体。黒いスーツとピンヒールが似合う殺人のプロ、青豆。小説家を目指すまっすぐな情熱にはかけるものの、謙虚な態度で文章を書き続ける予備校の数学講師、天吾。

    2人は小学校の同級生らしい。そして2人ともどこか雰囲気が似ている。他の村上春樹作品の主人公たちのような決定的な無関心さや怠惰さがなく、分をわきまえていて繊細。生活はつつましく、双方始終何かに怯えているようで簡単に心を開きそうにはないけれど、根は優しそうだ。

    双方とてもつらい子供時代を送っています。青豆の両親はある宗教団体の信者で、彼女は幼い頃から週末になると母親と一緒に布教活動をさせられていた。天吾もNHK受信料の集金にまわる父親に従わされて町中を歩き回っていた。天吾と青豆は互いの境遇がよくわかっていたものの、心を通わせることはないままだった、と。2人の子供時代の描写は真に迫っていて、感情移入することはできなくても胸が痛くなります。

    主人公は十二分に魅力的だし、活躍してくれそうな厚みのある脇役もそろっているのに加えて、今回は "世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド" のように片方の話を継続するためだけにもう一方が水増しされていることもないようなので、展開が期待できそうです。2つの話を平行して作り上げていくというよりは、1つの大きなテーマを2つの側面から語っていく、という手法がとられているので軸がぶれずに読めると思います。

  • 2009年に出版されて以降、物凄い売れまくったと言われた「1Q84」を今更読了^^;。村上春樹さんの作品は、学生の頃に「1973年のピンボール」を読んで以来なので5年ぶりぐらいだ。他に「羊をめぐる冒険」や「ノルウェーの森」も読んだが、その当時はストーリーというより、作品自体がかもし出す雰囲気、どこかふわふわとした感覚が強い印象として残った。それが村上作品の1つ作風であり特徴だとも思うのだが、「小説は分かりやすくて読みやすいのが一番」と考えていた当時は、あまりそれが馴染めず、「1973年のピンボール」以降、村上作品からは遠ざかってしまった。そんな折、本作を知人から借りることができたので、いい機会と思ってチャレンジしてみた。
     主人公は2人。1人は青豆という女性。表向きはインストラクター。裏では力を持ったある夫人からの依頼に基づき、ドメスティックバイオレンスを働く男の暗殺を生業としている。もう1人は天吾という男性。予備校で数学講師を務める傍ら、小説を書いたり編集社の手伝いをしたりしている。2人は全く違う環境で日常を過ごしていたが、天吾はふかえりという女子高生とその女子高生が書いた「空気さなぎ」との出会いにより、青豆はある組織のリーダー暗殺の依頼を受けることにより、日常でない世界に入り込んでいる事に気づき始める。
     とても面白かった。自分の見方が変わったのか、作風が以前のものと違うのか、自分が過去読んだ村上春樹さんの作品の印象と随分違っていた。ふわふわ成分が少ない。展開もリズミカルで、すっと本作品の世界に入ることができた。淡々と主人公達の日常を描写している中に、しれっと重要な要素をが紛れ込んでいたりするので、「え!?つまりこういうこと!?」と、心の中で1人ツッコミをしては、前のページを確認するといった事を繰り返した。その度に知的好奇心をくすぐられる。話の経緯、世界観を整理しつつ、その後の展開を推測するのが楽しい作品。次巻もあっという間に読んでしまいそう。

  • 評判はいいけど、私にはよくわかんないなぁ・・・と思っていた村上春樹。
    1Q84も、みんな面白い面白いというけれど、どうせわからないんだわ・・と思って、避けてた。
    でも、食わず嫌いでした。
    いい意味でも、悪い意味でも?、とても大衆的。つまり読みやすい。
    章ごとに、ちまちまと進んでいくのだが、それぞれの話は面白い。
    なんだか性的な話も多いけど、えろくて読めないこともなく、人間の営みのひとつというか。
    世界観は相変わらず不思議だが、シュールでわからん、ということもない。

    1Q84、それはパラレルワールド。
    月の2つある世界、過激派「さきがけ」「あけぼの」が銃撃戦をした世界。
    青豆の章と天吾の章が、交互に繰り返される。

    青豆の章。
    気付いたら1Q84の世界にいた。表の顔は、インストラクター。裏の顔は、許せない男を、ひそかに抹殺する暗殺家。青豆は、少女をレイプしているという、ある教団のリーダーの話を聞く。
    警官のあゆみさんがいい味出してる。

    天吾の章。
    塾講師をしながら、小説を書く天吾。天吾は、小松に誘われて、ある賞に応募してきた「ふかえり」の書いた話を直す。その話は、賞をとり、美少女作家ふかえりの本として売り出され、ベストセラーになる。
    個人的に、「ふかえり」が興味深い。
    「ふかえり」の見る世界、リトルピープルの謎も興味深い。

    徐々に、青豆と天吾の話がつながり始めて、だんだん面白くなってきた。

    BOOK2も手元に。
    さぁ、読み進めよう。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「世界観は相変わらず不思議」
      普通のように進みながら、所々に、説明的に語られる喩えが、判るような判らないような、そして、それが魅力的でもある...
      「世界観は相変わらず不思議」
      普通のように進みながら、所々に、説明的に語られる喩えが、判るような判らないような、そして、それが魅力的でもある。
      2012/09/20
  • 基本的に村上春樹の小説の構造がそのまま踏襲されている。ただ、これまでのものと比較して、毎回思うことだが、描写力がどんどん上がっている。小説の内容として、どちらが良いのか、という議論は出来ないが、古いものよりも、軽く読むことが難しくなってきていると思う。
    面白いことに変わりないから、ま、問題ないのだけれど。

  • 女性に暴力をふるう男性を特殊な能力で殺害する青豆。高校生の少女が書いた小説の書き直しに加担し、文学賞を狙う天吾。幼馴染であった二人それぞれの物語が展開する。読みやすく止まらない。でも意味がわからない。村上ワールドの始まりです。

  • 貸していただいた。流行の本が読めて素直に嬉しいです。

    内容は、この1巻はエンタメ要素があって、面白かったけど、
    2巻にまた気持ち悪い読後感が来るのかと思うと恐い。

    村上春樹ははずればかり引いて、どうしてそんなに売れるのか、どうしてみんなそんなに読むんだろう、といつも思う。

    前に読んだ読みきりの長編は、題名さえも忘れてしまった。
    内容はとんでもなくリアリティがなく、
    それがこの人の特徴で、生活感や生生しさがまったくない描写がずっとつづくのだけど(性描写以外)、、、

    と前の話をしてもしょうがない。
    この本の内容は、1980年代に設定されたプチSF的な話で
    主人公の1人が、父親がNHKの集金人で
    子どもの頃その集金につきまわされた過去を抱え・・・ってところはなんだかすごく嫌な気分だった。
    描写や回想シーンに真実味がかけて、働くことは頭の良すぎる春樹にとっては現実的なことじゃないだろうな、と思う。

    とりあえず、物語があって、
    話は展開し、続きが読みたい気分になる。
    2巻からはそら恐ろしい展開になるんだろうな、と予想。
    エンタメな1巻でした。

    たぶん、男性が読むのに合っていると思う。
    私にはこの人の価値観や性に対しての意味づけなど、一生わからない。
    ただ、ノルウェイの森は特別。
    奇跡の作品だったのかな。。

  • 話題の1Q84読んでみました。まだ1巻なのでなんとも言えないけどやっぱり面白い。全然関係ない話のようで後で何かに結びついているという点が面白い。何回もページ戻って探しました。2人がどう交わっていくのか、いろいろな不思議な出来事、今後どうなっていくのか気になります!

  • 語り手が1章ごとに交代する。二人がどこでつながるのか楽しみだったけど、なるほど、そう来るとは。面白い。
    青豆さんがオトコ前すぎて格好いい。

全2197件中 71 - 80件を表示

著者プロフィール

村上春樹(むらかみ はるき)
1949年、京都府京都市伏見区生まれ、兵庫県西宮市芦屋市育ち。早稲田大学第一文学部映画演劇科卒。大学在学中にジャズ喫茶「ピーター・キャット」を国分寺・千駄ヶ谷に開店していた(1981年、店を人に譲渡)。1979年にデビュー作の「風の歌を聴け」で群像新人文学賞を受賞。谷崎潤一郎賞、読売文学賞、朝日賞など数々の受賞歴がある。2006年にフランツ・カフカ賞、2009年にイスラエルのエルサレム賞受賞。ノーベル文学賞に最も近い作家の一人と言われており、毎年発表時期に日本国内でニュースになる。事実、村上春樹作品は全世界で翻訳されており、アメリカ・アジアでの評価がとりわけ高い。フィッツジェラルドやレイモンド・カーヴァーなどの作品の翻訳も手がけ、翻訳家としての仕事も高い評価を受ける。翻訳と創作活動を交互に行うことで、作風を変化させ、作家としての成長を続けている。新作が発表されるたび大きな話題となるが、近年は特別番組「村上RADIO」にてラジオDJも務め(不定期放映)、数々の名言も注目を集める。代表作に『風の歌を聴け』『羊をめぐる冒険』『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『ノルウェイの森』『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』。2019年7月31日に『神の子どもたちはみな踊る』が舞台化。アメリカのサックス奏者スタン・ゲッツの伝記翻訳を2019年8月刊行。2019年9月10日発売の『文藝春秋』10月号で「至るところにある妄想 バイロイト日記」を寄稿。

村上春樹の作品

ツイートする