1Q84 BOOK 1

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 2277
  • Amazon.co.jp ・本 (554ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103534228

作品紹介・あらすじ

「こうであったかもしれない」過去が、その暗い鏡に浮かび上がらせるのは、「そうではなかったかもしれない」現在の姿だ。書き下ろし長編小説。

感想・レビュー・書評

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  • 村上春樹さんの長編小説。この物語は三つに分かれている。物語としてはとても面白く、どんな結末になるのかワクワクした。不思議で謎すぎるところや現実離れしたところが結構あるが、私はそれが心地いいと思う。

    500ページ以上あるこの本。ゴールデンウィークにすることが無かったので思い切って読んでみた。はじめはこの本の不思議な世界観に馴染めなかった。難解な言葉が多く、話が難しく、読むのに苦労した。だが、いつのまにか止まらなくなっていた。物語は同時進行で頭を使う必要があるがそれが面白い。

    自然と次の巻で大きく進みそうな気がして、必ず次の巻を読みたくなる。物語の想像力や表現力、次の巻が必ず読みたいと感じることから村上さんのすごさが分かる。不思議な雰囲気で難しい物語だが、とても物語に引き込まれる本。

    • しずくさん
      私も馴染めずにそのままになっていますが、HARUTOさんのレビューを読んで、背中を押されました。機会が廻ってきたら再チャレンジしてみようかな...
      私も馴染めずにそのままになっていますが、HARUTOさんのレビューを読んで、背中を押されました。機会が廻ってきたら再チャレンジしてみようかな。
      2021/05/08
    • HARUTOさん
      ありがとうございます。馴染みにくい本で、ボリュームもありますが、しばらくするといつの間にか違和感がなくなりました。
      2つの話が同時進行で全貌...
      ありがとうございます。馴染みにくい本で、ボリュームもありますが、しばらくするといつの間にか違和感がなくなりました。
      2つの話が同時進行で全貌が分からないまま進んでいきますが、どちらとも興味深い話です。
      どこで二つの話が交わるのか全然、想像がつかないですが。
      再読してみても新鮮に感じられると思います。
      2021/05/08
  • 自宅待機期間に再読。

    孤独な10歳の少年と少女が、20年後に再会する物語。

    記憶していた以上にロマンチックだった。
    でも恋愛小説という枠には収まらない。

    天吾くんと青豆さんの世界が、少しずつ近づいて重なっていくのが、ほんとうにおもしろかった。

    村上春樹さんの世界の捉え方が好き。
    BOOK2からの引用だけど、p.244-245

    「この世には絶対的な善もなければ、絶対的な悪もない」と男は言った。「善悪とは静止し固定されたものではなく、常に場所や立場を入れ替え続けるものだ。ひとつの善は次の瞬間には悪に転換するかもしれない。逆もある。ドストエフスキーが『カラマーゾフの兄弟』の中で描いたのもそのような世界の有様だ。重要なのは、動き回る善と悪とのバランスを維持しておくことだ。どちらかに傾き過ぎると、現実のモラルを維持することがむずかしくなる。そう、均衡そのものが善なのだ。(後略)」

    というリーダーの言葉。
    悪だと思っていたリーダーが真理を語るという皮肉。

    それから、ふかえりの巫女的な美少女感と、タマルのプロフェッショナルな仕事ぶりに惚れ惚れ。

    1Q84年だろうが、猫の町だろうが、もしくはコロナ禍の2020年だろうが、その世界のルールを私たちは手探りでつかんで注意深く生きていかなければならないんだなと考えたりした。

  • 青豆と天吾の物語が交互に進んでいく。
    村上氏らしく性の話題豊富。
    ふかえりの記憶を探る。
    不思議なのに現実味のある独特な世界観は
    好き嫌い分かれると思いますが、面白い。

  • 春樹ワールド ですね。タイトルだけは出版時から知っていて表紙デザインも頭に残っていたけどやっと読んだ。タイトルの意味合いや登場人物の構図が分かってきて、オウム真理教擬きやエホバの証人まで出てきた! 捩れた世界でこのあとの展開が気になる。さすがに一気に読了させられてしまった。折しも今年の芥川賞 直木賞が発表された日に読むとは 笑。因縁かしらね。

  • すごく綺麗な作品。愛。SF。情景とか感情とかの描写が多い、それ含めての美術品。

  • つ、続きが気になるっ!!

    予約数が半端なく、分厚くて、それが3冊もあるとなると…
    気になる作家さんとはいえ、尻込みをしてしまい
    ずっと避けていた春樹作品。

    でも先日、図書館の“村上春樹”の棚に呼ばれるように、
    行ってみたら、あんなに予約でいっぱいだったのに
    (今は予約なしで借りられるくらいになっていました)
    ぽつんと(リトルピープルみたいに?)一冊、存在していたんでつい借りてきてしまった。

    あまりの分厚さにしばらくドン引きし
    いよいよ返却日が近づいてきてから、読んだら

    わー、久しぶりの春樹ワールドにするするー…と入り込んでしまった。


    静かで、美しく端正で空気のような(水のような)文章。好きです。

    青豆と川奈天吾の関連性が見えてきたあたりから、もうぐいぐい止まりません。

    すごい絶妙なところで終わるので、続きが早く読みたくてしかたがない!!

    ちょっとうすら怖い雰囲気と、ちょっとダークになっていく先行きにドキドキ。ネタバレこわいので他の方の評価も見ずに最後までがんばらなきゃ、と思っています。

    =勝手な想像=
    ・天吾の恋人って…青豆の実母だったりして…?
    (怒り時の行動が青豆と似ている)
    ・“あけぼの”行方不明の1人が”さきがけ”のリーダー?
    =勝手な想像終了=

    上手く説明できないけど、高次エネルギー、パワーが
    こめられていて、この作品でみんなを次元の高い世界に
    連れていってくれるような、不思議な力を感じる内容でした。

    当たり前だけど、私が1つ悟ったとして、その悟りの説明を私が回りくどく説明している間に村上さんはすでに悟り全開で、神様みたいな…

    うまく言えませんが、すごい高みからぐいぐい引っ張られているような、不思議な力を感じます。

    ディスレクシアやアスペルガー系、サヴァンなどがチラチラと見え隠れするので興味深いです。

  • 書評で著名な方が
    「村上春樹の小説は感想を言語化しづらい」というようなことを
    言っていたが、なるほどと思う。
    いろいろ考えながら読んでいるのだけど、
    いざ読み終わって感想を描きつけてみようと思うと
    確かにうまくまとまらない。

    単純に面白いか面白くないかだけ言うのなら、
    面白かった。

  • ヤマギシ会、エホバの証人、オウム真理教のようなカルト集団が物語の骨格としてあり、主人公とヒロイン〈まだ本巻では別建ての章に交互に登場)の性的な営み(ちょっと過剰な分量)が肉付けとして描かれる。
    展開は事件性が濃いため、サスペンスモノのように読み進められる。
    まだ評価はつけにくい。
    ヤナチェックのシンフォニアではGセル指揮のクリーブランドオーケストラの演奏がメリハリ(特に管楽)があってよかった。

  • 大学生の時に村上春樹の「羊をめぐる冒険」を読む
    その後しばらく新刊がでるたびに読み続けていたが
    「海辺のカフカ」以降は読んでいない

    母がほぼすべての村上本を持っており
    この度 処分したいというので
    とりあえず読んでから売ろうかと

    ひとつひとつの文章の美しさに惹き込まれていく

    しかし長い

    物語が独特で 次どうなるのかと気になるものだから
    美しい文体をすっとばしてしまうことも多々あり
    年末年始に読み切ってしまいたかったけど1巻のみ
    早く次が読みたい

    『説明しなくてはそれがわからないというのは、
    どれだけ説明してもわからんということだ。』

    何度も繰り返されるこの言い回し
    自分の作品はそういうものだと言っているようにも思える
    確かに彼の作品を読んでいる時は楽しくて
    (でも長くて読み終えるとほっとする)
    そして忘れる
    (なにも心に残らない)
    ただ楽しかった~
    (別の世界に行ってた~)
    という余韻だけが残るので 
    また他の作品も読んでみたいなと思ったりする

    一か所だけ気になったところ
    3巻の真ん中で青豆と天吾がニアミスするところ

    ここでいくつかの「もし」が我々の頭に浮かぶ

    我々って?作者と私たち読者?
    なんだか妙な気分になった

  • 本好きでなくてもこの人の本は読む、という人がいるのに
    本好きなのにあまりこの人の本は読まない、というへそまがりである。
    もちろん食わず嫌いは良くないので、何作かは読んだはず。
    しかしあまり記憶に残っていない。合わないと感じたのだったかな・・・?多分学生時代以来久しぶりに手に取った村上春樹作品がこれでした。しかも1巻のみ。

    物語は2人の人物の視点から構成される。
    引き締まった体に左右アンバランスな耳を持つ29歳の殺し屋 青豆と、予備校講師をしながら小説を書いている天吾。

    青豆は警官の制服と拳銃の型の違いから時間の歪みに気付いて、この新しい世界を1Q84と名づけ、

    天吾は「ふかえり」の作品を覆面作家としてリライトするため彼女の保護者に会ってその承諾を得るのだが・・・
    2巻、3巻も入手できたら読もう。

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著者プロフィール

1949年 京都府生まれ。著述業。
『ねじまき鳥クロニクル』新潮社,1994。『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』新潮社,1985。『羊をめぐる冒険』講談社,1982。『ノルウェイの森』講談社,1987。ほか海外での文学賞受賞も多く、2006(平成18)年フランツ・カフカ賞、フランク・オコナー国際短編賞、2009年エルサレム賞、2011年カタルーニャ国際賞、2016年ハンス・クリスチャン・アンデルセン文学賞を受賞。

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