1Q84 BOOK 2

著者 :
  • 新潮社
3.78
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本棚登録 : 18602
レビュー : 1617
  • Amazon.co.jp ・本 (501ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103534235

感想・レビュー・書評

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  • 「1Q84 book2」村上春樹
    サスペンスファンタジー。陶器のアイボリー。

    book2では、青豆と天吾の深い結びつき・交錯と、リトル・ピープルの謎明かしを2本立てにして、物語が進んでいきます。
    ふかえりのなんとももやもやした行動観が、作品をミステリたらしめない。面白い。
    「説明しなくてはわからないということは、説明してもわからないということだ」という台詞はとても好きです。

    それにしても登場人物の喋り方が、おしなべて醒めてるというか、文学的なのはいかがなものか(笑)
    や、普段の村上春樹文学なら全く気にならないというかそれが味なんだろうけれども、この作品ではかなり違和感感じました。。(4)

  • あぁ、村上春樹だなぁ!ということを感じた、BOOK2。
    二人が入るべくして入った、1Q84の世界。

    今巻では、青豆と、天吾の世界が近づく。
    その徐々に寄っていく感覚は見事だ。
    1Q84の二つの月。
    いつから月は二つになったのか。
    これは単なるパラレルワールドではなかった。
    リーダーの言葉でいうと、「君にとっても、私にとっても、今となっては時間といえばこの1Q84年のほかには存在しない」。
    そして、「ドアは一方にしか開かれない。帰り道はない」。

    青豆の章。
    あちらの世界に送るため、青豆がリーダーの元に赴く。
    リーダーは、青豆の目的を知っていて、その目的の完遂を望む。
    青豆は、リーダーから、1Q84の世界のこと、天吾のこと、リトルピープルのことを聞く。

    天吾の章。
    天吾のまわりの人々に、変化が生じる。
    行方不明になっていたふかえりが、天吾のもとに現れる。
    彼女は、「わたしがパシヴァであなたがレシヴァ」であると告げる。

    “「リトル・ピープルには知恵と力があると君は言った」
    ふかえりは肯いた。
    「しかし彼らには限界もある。」
    ふかえりは肯いた。
    「なぜなら彼らは森の奥に住んでいる人々であり、森から離れるとその能力をうまく発揮できないからだ。そしてこの世界には彼らの知恵や力に対抗できる何らかの価値観のようなものが存在している。そういうことなのかな?」”

    で、リトルピープルって一体なんなんだ!空気さなぎって何なんだ!

    “説明しなくてはわからないということは、説明してもわからないということだ”

    それでも、説明してもらわないとわからない私。
    持ちきれないくらいの疑問符を手に、読み終えた。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「持ちきれないくらいの疑問符を手に」
      翻訳された各国で、この話がどのように受け入れられているか知りたい。「リトル・ピープル」から何を思い浮か...
      「持ちきれないくらいの疑問符を手に」
      翻訳された各国で、この話がどのように受け入れられているか知りたい。「リトル・ピープル」から何を思い浮かべるか、、、
      2012/09/20
  •  タクシーで仕事に向かっていた青豆は、高速道路で渋滞に巻き込まれ、身動きがとれなくなる。困っている青豆に、運転手は国道に下りるための秘密の抜け道を教えてくれる、彼女に意味深な言葉を残しながら…。
     タクシーから降り、歩き始めた青豆は、周囲の車の好奇な目にさらされながら、ミニスカートで柵を乗り越え、通路へと進む。誰にも知られては困る任務のために…
    予備校で数学を教えながら、小説家を目指して編集の仕事を手伝っていた天吾は、出版社の小松から17歳の少女が書いた『空気さなぎ』の書き直しをしてくれないかと頼まれる。犯罪まがいの行為をしたくないと一度は断ろうとした天吾だが、作品の魅力にとりつかれ、また少女で著者のふかえり(深田絵里子)の了解も得たため、引き受けることに…。作品はもちろん、謎めいた若き美少女作家という話題性から、本は爆発的に売れ始めたが…。

     図書館に入っては出て、入っては出ていく本を「ちょっと、待った!」とばかりに借りてきました。
     
     優秀なスポーツインストラクターでありながら、殺人者の顔をもつ「青豆」と、予備校教師で小説家の卵である「天吾」。物語はそれぞれを主人公に進められながら、その距離は次第に近づいていきます。
     17歳の美少女作家「ふかえり」の失踪とその理由、青豆の最後の大仕事、そして青豆と天吾の過去の思い出…と物語は、進んでは戻り、ねじれていきます。あ~、どうなるのだろう!と久々にワクワクとページをめくりました。
    いろんな要素があるので、一概には言えないけど、エンターテイメント性がバツグンで村上春樹を読んでは、いつも首をひねる私も十分楽しめました。背景となるいろんな要素のストックのない中学生にはどれだけ読めるだろうかと疑問も残りますが、気になる気持ちは同じですね。

  • これじゃー終われないでしょ。月は2つのままだしーー。

  • 青豆が悪を成敗していく様は痛快にして、スリリングですね…

  • 1

  • 図書館で書架にあるのを発見し、急いで借りてきた。

    いつでも貸出中だったから、当分読めないと諦めていたのに、幸運だった。

    おもしろくて、一気に読んだ。

    青豆と天吾の視点で交互に語られるのはBOOK-1といっしょ。

    でも、BOOK-2では、徐々にふたりの世界がリンクしていく。



    リーダーが多義的に少女と交わるっていうのが、いまいち理解できず。

    自分の娘と、ドウタとはいえ、セックスしたんだよね?

    本体であるマザ側も、それを知っているんだよね?(でなかったら、なんでふかえりは天吾をオハライできたの????)

    娘のほうから男の体に乗りかかって、男の方は体が痺れて動けないってのが、いかにもグロテスクに感じた。

    ドウタって、なにもの?リトル・ピープルの傀儡なのかな?


    BOOK-3も、書架にあったので借りてきた。引き続き読もうと思う。

  • 3.7

  • 物語も佳境に。あまり深読みせずに読むのが吉かな。

  • 相変わらず1回読んだだけじゃよくわからない、でも引き込まれる、だからそう遠くないうちに2回目があるだろう、といったかんじ。

    所々で、過去の作品を思い出させる描写があってそちらの作品も読み返したくなった。

    1、青豆のストレッチはホシノくんの腰を治したナカタさんみたい。

    2、雷雨の夜に天吾と交わったふかえりは加納クレタみたい。

    3、20年も会えていない天吾と青豆はハジメくんと島本さんを思い出させる。

著者プロフィール

村上春樹(むらかみ はるき)
1949年、京都府京都市伏見区生まれ、兵庫県西宮市芦屋市育ち。早稲田大学第一文学部映画演劇科卒。大学在学中にジャズ喫茶「ピーター・キャット」を国分寺・千駄ヶ谷に開店していた(1981年、店を人に譲渡)。1979年にデビュー作の「風の歌を聴け」で群像新人文学賞を受賞。谷崎潤一郎賞、読売文学賞、朝日賞など数々の受賞歴がある。2006年にフランツ・カフカ賞、2009年にイスラエルのエルサレム賞受賞。ノーベル文学賞に最も近い作家の一人と言われており、毎年発表時期に日本国内でニュースになる。事実、村上春樹作品は全世界で翻訳されており、アメリカ・アジアでの評価がとりわけ高い。フィッツジェラルドやレイモンド・カーヴァーなどの作品の翻訳も手がけ、翻訳家としての仕事も高い評価を受ける。翻訳と創作活動を交互に行うことで、作風を変化させ、作家としての成長を続けている。新作が発表されるたび大きな話題となるが、近年は特別番組「村上RADIO」にてラジオDJも務め(不定期放映)、数々の名言も注目を集める。代表作に『風の歌を聴け』『羊をめぐる冒険』『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『ノルウェイの森』『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』。2019年7月31日に『神の子どもたちはみな踊る』が舞台化。2019年8月7日発売の『文学界』でロングインタビュー「暗闇の中のランタンのように」掲載。アメリカのサックス奏者スタン・ゲッツの伝記翻訳を2019年8月末に刊行予定。

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