1Q84 BOOK 2

著者 :
  • 新潮社
3.78
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本棚登録 : 18606
レビュー : 1618
  • Amazon.co.jp ・本 (501ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103534235

感想・レビュー・書評

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  • 1984から1Q84へ…
    一方通行の道を通って、青豆はたどり着いてしまった。
    月が二つある1Q84年へ。

    15章あたりから幻想的で抽象的で感覚的で、天の啓示っぽい。
    悟りっぽい…と感じたし、あらゆることの真理について
    描かれていると思う。

                   
    この作品そのものが1Q84から届いたような、不思議な感覚。。。


    善と悪、正と悪は本当はなくて、あってもそのバランスが
    重要になっていること。
    自我と真我、精神と肉体とかものごとが対になっている。
    (ドウタとマザ、パシヴァとレシヴァ、光と影…天吾と青豆)
    =娘(ドウタ)と母(マザ)=?

    人間の本質真理について書かれている本だと
    ただそれだけしか分からない。

    こう…あまりに存在そのものが
    大きすぎて一部しか見えない。
    そういう自分がむなしいような気がする。
    すごくモヤモヤするっ。

    村上さんが書くとスケールが世界観が圧倒的だと思う。
    限られた登場人物でこんなに壮大な物語ができるなんて。。。
    才能以外のなにものでもない。

    青豆のその後が気になるし、届きそうで
    届かないモヤモヤ感が心に残る。
    青豆と天吾がお互いに出会い、しあわせになってほしいと
    願うけど…どうなんだろう。。。
    いいところで終わったので、続きが早く読みたいです!

  • 青豆は教団のボスの元についに潜り込み暗殺する。
    天吾の元にはついにリトルピープルの影が迫ってくる。
    二つの月が見える1Q84の世界で徐々に接近する青豆と天吾の物語が果たしてハッピーエンドを迎えるのか?

  • 1Q84の第二巻目。青豆と天語の話は徐々にひとつの物語として繋がってゆく。グイグイと人の心を引きつけて先が読みたいと思わせる描写力は変わらないが、若干その勢いが弱まった気がした。リーダーを違う世界へ送る部分は緊張してひやひやしたけど、どことなく一巻目とは違うたるみを感じてしまった。ラストに向けるとまた『空気さなぎ』の話が興味深く書かれていて、再び世界がリアルさを帯びてきたと感じた。第三巻が楽しみになった。

  • 夜空に月が二つ出ている。 リトルピープルが出てくる。 展開がすごく速くなった。 その中でも猫の町という小説が出てくるがこの小説に興味を持った。 この本は月の黄色に近い。 ただ、ちょっと、いささか自分の力量に溺れているように少々話しの流れが偏っているかなぁ? でも、筋道はしっかりしている。

  • 初読。★3.5くらい。

    リトルピープルも空気さなぎもすっかりお馴染み。フフ。
    というか、どういうものなのか、この巻で大分説明されてきた。

    2は青豆が老婦人の家でさきがけのリーダーへの仕事の話、
    天吾に謎の財団からの助成金の話を牛河が持ってくるところから
    青豆が天吾を見つけすれ違い、父親のベッドで天吾の空気さなぎが登場するまで。
    そして……青豆ーー!

    1に比べて具体的に物語が動き始めた、かな。

    夏の日の午後の常温のシェリーとかバーニー・ビガットのクラリネットだとか
    そういうデティールも相変わらず散りばめ、
    私は1の方が好きだったけど、それでも早くねっちり楽しみながら
    3を読みたい!

  • BOOK 2までの感想。

    あくまでこれまでの村上作品(長編)との比較になってしまうが、
    個人的にはキャラ設定があまり好きになれない。

    もともと彼の作品は、一人称である「僕」のような人物がいて、
    それがワンパターンに同じような性格であり、
    周囲を様々なキャラが囲む、という構成が多い。
    のだけど、この作品はそうではない。
    2人の男女の物語が並走し交差する。
    そして、男のほうは多少これまでの「僕」的な要素はあるけれど、
    少し違う。
    (性格もそうだけど身体的特徴でイメージがだいぶ違う)
    2人とも根っこが相当に暗く、問題を抱えている。
    つまり幼少期からハッピーな瞬間が一度もなかったような人たち。
    もちろんそれありきの物語なのだけど、
    あっけらかんとした魅力を持つ人物(この場合はあゆみのような)
    が村上作品では生きてくると思っているので、
    比重の関係でちょっと重い印象を受けてしまう。
    重い、というか、暗い。
    2人のパーソナリティが暗いからか…
    テーマの問題ではない気がする。

    ワンパターンであることは今さら言うまでもなく、
    語り口調もまぁ特色だと思うからいいし、
    先を読みたくなるのは間違いない。実際どんどん読んでしまう。
    けど、どうしても好きになれるキャラがいない。
    残念。

    次、どういう展開になるのか。

  • 発売のころ、神保町の三省堂にて購入。
    本がタワーになっててすごかったなぁ。お祭りだった。

  • 幼いころの (ある特殊な) 空白を埋めること、それを核として生きてゆくことになった人々による物語だった。具体的で分かりやすく、故に共感や尊敬や希望といったものが混じりまじる。この BOOK2 はしかるべきところへ丁寧に着地させたなあ、という印象。ずいぶん面白かった。

  • そうかふたりは別の暮らしの中でも思い合っていたのか。天吾と青豆にいろいろな人や事柄が交錯して、ふたりはどこでどういう形で出会うのかというのが目下の私の興味であったが・・・とりあえずストーリーを追いかけるだけで、読み終わったが、さて作者は何を伝えたかったのかとか、何を感じればいいのかと考えると私は首をかしげるのだった。難解なのである。まあ村上春樹全ての作品に言えることだけれど。全世界で絶賛されている氏であるけれど、日本人の私に難解な内容が世界各地の言語の違う人たちが認めるという事実はすごいことだと思う。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「世界各地の言語の違う人たちが認める」
      ですよね。
      日本人にしか判らないような、ローカルな内容もあるのに、普遍的なんですね。
      「世界は村上春...
      「世界各地の言語の違う人たちが認める」
      ですよね。
      日本人にしか判らないような、ローカルな内容もあるのに、普遍的なんですね。
      「世界は村上春樹をどう読むか」を読み直さなきゃ。。。
      2012/09/21
    • カレンさん
      nyancomaruさん、こんにちは。
      国際何とか映画祭とかで、日本の映画が絶賛を浴びて○○賞受賞、なんていうのを聞いても首をかしげてしま...
      nyancomaruさん、こんにちは。
      国際何とか映画祭とかで、日本の映画が絶賛を浴びて○○賞受賞、なんていうのを聞いても首をかしげてしまいます。
      日本のこんなところが外国の人に理解できるの?って。
      同じような感じでしょうかね。
      2012/09/22
  • セーフティハウスでつばさちゃんが消えドイツシェパードが爆死するところから、青豆と天吾がお互いを探そうと決心するところまで。


    このバブル期だからか、青豆が高級ブランドの衣服を身につけていることに、2019現在30代(青豆と同年代)の私からは金持ちだなと感じる。
    またわたしには、1984年設定である意味がイマイチ理解できていない。

    1冊目は謎に包まれた不思議な「日常」を楽しめたが、この2冊目で物語が一気にファンタジーとして進み、自分としてはトーンダウンしてしまった。

著者プロフィール

村上春樹(むらかみ はるき)
1949年、京都府京都市伏見区生まれ、兵庫県西宮市芦屋市育ち。早稲田大学第一文学部映画演劇科卒。大学在学中にジャズ喫茶「ピーター・キャット」を国分寺・千駄ヶ谷に開店していた(1981年、店を人に譲渡)。1979年にデビュー作の「風の歌を聴け」で群像新人文学賞を受賞。谷崎潤一郎賞、読売文学賞、朝日賞など数々の受賞歴がある。2006年にフランツ・カフカ賞、2009年にイスラエルのエルサレム賞受賞。ノーベル文学賞に最も近い作家の一人と言われており、毎年発表時期に日本国内でニュースになる。事実、村上春樹作品は全世界で翻訳されており、アメリカ・アジアでの評価がとりわけ高い。フィッツジェラルドやレイモンド・カーヴァーなどの作品の翻訳も手がけ、翻訳家としての仕事も高い評価を受ける。翻訳と創作活動を交互に行うことで、作風を変化させ、作家としての成長を続けている。新作が発表されるたび大きな話題となるが、近年は特別番組「村上RADIO」にてラジオDJも務め(不定期放映)、数々の名言も注目を集める。代表作に『風の歌を聴け』『羊をめぐる冒険』『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『ノルウェイの森』『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』。2019年7月31日に『神の子どもたちはみな踊る』が舞台化。2019年8月7日発売の『文学界』でロングインタビュー「暗闇の中のランタンのように」掲載。アメリカのサックス奏者スタン・ゲッツの伝記翻訳を2019年8月末に刊行予定。

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