1Q84 BOOK 2

著者 :
  • 新潮社
3.78
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本棚登録 : 18577
レビュー : 1617
  • Amazon.co.jp ・本 (501ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103534235

作品紹介・あらすじ

心から一歩も外に出ないものごとは、この世界にはない。心から外に出ないものごとは、そこの別の世界を作り上げていく。書き下ろし長編小説。

感想・レビュー・書評

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  • 1Q84 2巻、かなり解れてきた糸。この巻もテンポよく展開するのでひといきに読了。小学生で出逢った二人がどうやらメインで展開して行くようだ。結構面白い。出版時にはなかなか入手困難だった記憶があるけど今やいつでも借り出し可能な状況なので流行遅れもいいもんだ 笑。

  • 私にとって、2009年最高の恋愛小説。
    巻末は涙が止まりません。
    天吾くんと青豆さんの関係が大好きです。

  • 文体は好み。

    後半からは淡くゆらめく感じ。

    なんらかの澱(おり)みたいなものが残った。

    これは良くも悪くも。

  • 読後感は 「尻切れトンボ」の感じか、「残尿感」がある。
    最後まで きちんとしっこさせてくれよーと思った。
    パソコンの画面がフリーズして「強制終了」させたような感じだ。

    この物語は 「月」がテーマとなっている。
    ニンゲンの世界はどんどん変化しているが 
    月が400年前も 100年前も 同じのままだというテーゼ。
    それを 黄色い月と 少しいびつな緑色の月が 二つ。
    同じ大きさでないというのが ミソで、
    それは 青豆のオッパイが 左右同じでないというのに通じる。
    ムラカミハルキの連想のなかでは 
    月とオッパイが つながっているようだ。

    ムラカミハルキの小説は 親父っぽい目で女子を見る。
    ときおりロリコン風で そのようなスケベの目が
    随所にあるのは おじさん読者として 楽しい部分である。

    「今ここにあること」 
    「今ここになくて もう一つの世界にある」こと
    その区別が 月が二つあるということで表現し、
    その月を見ている 青豆と天吾の 二人の1984年を描く。
    10歳のときの 青豆から 手を握られた「感触」から
    「かけがえのないもの」が 二人の中に生まれる。

    二人は 現実に立ち向かいながらも 「逃避」すると言う性格が
    共通している。
    ムラカミハルキの中にある「逃避」のテーマは続いている。

    確かに 父親が 堂々と登場するが、
    相変わらず ムラカミハルキは 父親問題を 避けた。
    自分の本当の父親でないということで 天吾は安堵するのである。
    育ててくれた 父親の感謝と 
    本来なら発生する 父親へのわだかまりを 避けてしまった。
    ムラカミハルキは 多分最後まで 
    しょぼくれた父親に対峙できないのだろう。

    日本人の心の歴史として 何故オウム真理教事件が起こったのか?
    というのが ムラカミハルキの 大きな問題意識のひとつであるが、
    そこでは アイスピックで つつくような 作業をしているだけで
    総体として つかみえていない ような気がする。
    リーダーと青豆の会話は 意味が深いが 青豆の個人的なレベルに
    矮小化されて、教義のない 宗教 が 天の声を聞く
    ということで成り立っている。
    そして その宗教の大きな資金源がどこにあるのか?
    というところまで・・・明らかにできていない。

    孤独 というものをうけとめること、
    その重みだけは ひしひしと伝わってくる。

    二つの月が あることを微細に語ろうとするが
    カクメイ と ピース がどうやって違い
    ムラカミハルキはいう
    『カクメイはいくぶん尖ったかたちをした考え方であり、
    ピースはいくぶん丸いかたちをした考え方だ・・・』
    (ふーむ。それだけで 片付けちゃうのかな。)
    ピースが 何故宗教になってしまったのか?
    ということは 謎として 読み手に投げかけられている。

    『青豆を見つけよう、と天吾はあらためてこころを定めた。
    何があろうと、そこがどのような世界であろうと、
    彼女がたとえ誰であろうと。』

    でおわる が なぜ 青豆 を見つけようとするのか?
    愛のためなのか?青豆のためなのか?自分のためなのか?

    というより 何故物語の中で 青豆を見つけることができないのか?
    青豆を 物語の中で 見つけたら、三文小説になる
    という 考えが あるのかもしれないが、
    ふーむ。
    ムラカミハルキらしい 1Q84 だった。

    多くの疑問文があるが 答えは少ない。
    そしてムラカミハルキはいう
    『説明しなくてはそれがわからないというのは、
    どれだけ説明してもわからんということだ。』

    いいな。このムラカミハルキの開き直り、
    読者に 謎かけ して・・・よくわからないのは 読者のせいだ。
    しかし、実は 書いている本人も よくわからんのだ。
    説明できるわけねぇだろ・・・ということかな。

  • 1984から1Q84へ…
    一方通行の道を通って、青豆はたどり着いてしまった。
    月が二つある1Q84年へ。

    15章あたりから幻想的で抽象的で感覚的で、天の啓示っぽい。
    悟りっぽい…と感じたし、あらゆることの真理について
    描かれていると思う。

                   
    この作品そのものが1Q84から届いたような、不思議な感覚。。。


    善と悪、正と悪は本当はなくて、あってもそのバランスが
    重要になっていること。
    自我と真我、精神と肉体とかものごとが対になっている。
    (ドウタとマザ、パシヴァとレシヴァ、光と影…天吾と青豆)
    =娘(ドウタ)と母(マザ)=?

    人間の本質真理について書かれている本だと
    ただそれだけしか分からない。

    こう…あまりに存在そのものが
    大きすぎて一部しか見えない。
    そういう自分がむなしいような気がする。
    すごくモヤモヤするっ。

    村上さんが書くとスケールが世界観が圧倒的だと思う。
    限られた登場人物でこんなに壮大な物語ができるなんて。。。
    才能以外のなにものでもない。

    青豆のその後が気になるし、届きそうで
    届かないモヤモヤ感が心に残る。
    青豆と天吾がお互いに出会い、しあわせになってほしいと
    願うけど…どうなんだろう。。。
    いいところで終わったので、続きが早く読みたいです!

  • おじいちゃんと旅行中に読んでいたら、脳梗塞で言葉の出にくいおじいちゃんから「村上春樹か」と言われた。
    おじいちゃんも村上春樹の作品を読んでいたようだ。
    5回り以上年齢が離れた人との会話は共通の話題を見つけにくいこともある。
    しかし、この作品のおかげで、旅行という時間の共有と、お互いに知っている著者という話題を共に出来た。

  • 青豆は教団のボスの元についに潜り込み暗殺する。
    天吾の元にはついにリトルピープルの影が迫ってくる。
    二つの月が見える1Q84の世界で徐々に接近する青豆と天吾の物語が果たしてハッピーエンドを迎えるのか?

  • だんだん話がわかってきた!

    もっと毒々しいグログロな話かと思ったけれど、ストーリーが気になるからか、読んでいてもそこまで辛くない。

  • うずまき鳥クロニクルの焼き増し感がすごくするのだが、意図的になされているのだろうか?
    もしそうなら、どういう経緯というか心境でこの本がこのようなものになったのかが気になる。

  • 続きだから読んだ本。より意味不明なストーリー展開。他人には薦めない本。なんでこんな本が売れるのやら。

  • 1Q84の第二巻目。青豆と天語の話は徐々にひとつの物語として繋がってゆく。グイグイと人の心を引きつけて先が読みたいと思わせる描写力は変わらないが、若干その勢いが弱まった気がした。リーダーを違う世界へ送る部分は緊張してひやひやしたけど、どことなく一巻目とは違うたるみを感じてしまった。ラストに向けるとまた『空気さなぎ』の話が興味深く書かれていて、再び世界がリアルさを帯びてきたと感じた。第三巻が楽しみになった。

  • 擦れ。摩擦。パラレルとか捻れとかはちょっと違う。相対的な関係と絶対的な存在の同居。戻れない過去。辿ることのできる記憶。すれ違いと同じ目的。他者の為の自己犠牲と、責任という自己欺瞞。
    それらは明確に分かれるものだけれども、同時に存在する。しかもたちが悪いことに一人の人間にとってもそうだし、思いが錯綜する人間社会ならなおさらだ。絶対的善が存在しないのと同様に、絶対的悪も存在しない。そこにあるのは「人間」でしかないし、そこに思想が入るからややこしくなる。
    著者はそれを説明しようとも思っていないし、理解してもらおうとも思っていないはずだ。ただその存在をパシヴァとしてわかりやすく表現し、読者にレシヴァとなることも求めていない。
    夜空に浮かぶ月の様に、ただ前に進む時間のように、世の中の真理を紐解く方法の一つである数式のように与えられた役割を、いやただそこに存在することだけであれば、どれだけ世界は平和だったことだろう。
    思考することを身につけてしまった人間の背負った業の深さと贖罪を許されない存在に対し、慈愛を持ちながら突き放す1Q84という世界を作り上げた著者はこの世界では神となり、語り部となる。人間は過去を辿り、やり直すことが出来るのか、それとも新しく世界を少しでも変えることができるのか。あるいは。

  • 時間は多少かかったが読破。
    「今までとは違う世界に入り込んでしまった」というほんのりファンタジー?SF?な雰囲気がわたしには合っていた。そんな分かりやすいくくりで済まされるような物語でもないが、独特の雰囲気を上手く説明することができない。
    お互いを強く求める二人が今後どうなっていくのか非常に気になる。特に青豆。

  • 繋がった
    book1では点だった部分が繋がった。しかも強く。

    自分に言われているような、言い聞かせられてるような
    そんな文章を目にして自分の歪みを認め、また
    それを矯正すべく愛を与えられる、愛す事の出来る人間になろう
    そして自分を愛せる人になりたいなぁと思う
    そんな本でした。読み終えての陰鬱感たまんない。
    そしてそのままbook3へ…

    ↑そが5つならんでるー!

  • BOOK1での謎が徐々に解き明かされ、物語は核心へ…

    BOOK1では半信半疑でしたが、BOOK2で完全にハマりました(笑)。
    ので、★が5つに増えました。

    『空気さなぎ』の書評に対して、天吾が反論するシーン、
    『空気さなぎ』を「村上作品」、天吾を村上春樹に置き換えると、
    そのまま当てはまりそうで面白かったです。

    BOOK3が楽しみです。

  • 村上春樹のさすがといえる作品。
    独特の世界観と二人の主人公間の密接なリンクが素晴らしい。
    実は初めは気持ち半分で読んでいたのだけれども、その世界観と緻密な計算にぐいぐいと引き込まれてしまった。
    最後の急展開も素晴らしく、早く続編が読みたくなってしまった。

    早速図書館予約します。

  • 読み終えた!この重々しいような、でもホッとするような読後感は村上春樹ならではだろう。この人の本を読むたびに、なんて頭のいい人なのだろう、と思い知る。本当にすごい世界。そう表現するしかない自分の小ささに無力を感じる。天吾も青豆も正しい世界で再会してほしかった。結局何の解決もない結末だが、天吾と青豆には区切りがつくところで終わった。疑問が浮かぶ前に、彼らの心理に惹かれる。久々に読み応えのある本だった。

  • 流行っていたころ、図書館ではBOOK1が貸し出し中で手に入らなく、BOOK2から読みました。

    適当に斜め読みしていたら、青豆の性別間違いました。最初はもちろん女性だと思って読んでいたんですが、アユミの青豆への気持ちややり取りで、青豆って男か!!と勘違いしました。異性同士で恋愛するだろうという固定概念はだめですね。そのすぐあとに同性愛だったのかと気づきましたが。(ノルウェーの森でもレズ出てきますもんね。)

    数日後、BOOK1をよんだら、青豆の性別や名字が珍しいことについての詳しい説明が最初にされていて、驚きました。(2巻から読むと「青豆」は偽名やあだ名なのかと思いました)

    こんな読みをしてしまったので評価は控えます。わたしのように勘違いした人はいらっしゃるのでしょうか?村上氏が万が一、性別間違いを仕組んでいたら惚れてしまいます。内容を忘れたころにBOOK1から読み直したい。

  • おもしろくなってきたー!続きが気になる。

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著者プロフィール

村上春樹(むらかみ はるき)
1949年、京都府京都市伏見区生まれ、兵庫県西宮市芦屋市育ち。早稲田大学第一文学部映画演劇科卒。大学在学中にジャズ喫茶「ピーター・キャット」を国分寺・千駄ヶ谷に開店していた(1981年、店を人に譲渡)。1979年にデビュー作の「風の歌を聴け」で群像新人文学賞を受賞。谷崎潤一郎賞、読売文学賞、朝日賞など数々の受賞歴がある。2006年にフランツ・カフカ賞、2009年にイスラエルのエルサレム賞受賞。ノーベル文学賞に最も近い作家の一人と言われており、毎年発表時期に日本国内でニュースになる。事実、村上春樹作品は全世界で翻訳されており、アメリカ・アジアでの評価がとりわけ高い。フィッツジェラルドやレイモンド・カーヴァーなどの作品の翻訳も手がけ、翻訳家としての仕事も高い評価を受ける。翻訳と創作活動を交互に行うことで、作風を変化させ、作家としての成長を続けている。新作が発表されるたび大きな話題となるが、近年は特別番組「村上RADIO」にてラジオDJも務め(不定期放映)、数々の名言も注目を集める。代表作に『風の歌を聴け』『羊をめぐる冒険』『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『ノルウェイの森』『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』。2019年7月7日発売の『文学界』で短編小説を2作掲載。アメリカのサックス奏者スタン・ゲッツの伝記翻訳を2019年8月末に刊行予定。

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