1Q84 BOOK 2

著者 :
  • 新潮社
3.78
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  • (77)
本棚登録 : 20597
感想 : 1681
  • Amazon.co.jp ・本 (501ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103534235

作品紹介・あらすじ

心から一歩も外に出ないものごとは、この世界にはない。心から外に出ないものごとは、そこの別の世界を作り上げていく。書き下ろし長編小説。

感想・レビュー・書評

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  • ついにリーダー登場。
    どんどん危なそうな方向へ向かっている。
    そして2人の世界線が少し繋がった。
    面白い。

  • すごく綺麗な作品。愛。SF。情景とか感情とかの描写が多い、それ含めての美術品。

  • 1Q84 2巻、かなり解れてきた糸。この巻もテンポよく展開するのでひといきに読了。小学生で出逢った二人がどうやらメインで展開して行くようだ。結構面白い。出版時にはなかなか入手困難だった記憶があるけど今やいつでも借り出し可能な状況なので流行遅れもいいもんだ 笑。

  • 私にとって、2009年最高の恋愛小説。
    巻末は涙が止まりません。
    天吾くんと青豆さんの関係が大好きです。

  • 前作から、読んでいて実態の掴めなかった世界観が急速に現実を帯びてくる感覚がたまらない。
    果たして青豆は生きているのか、2人は1Q84にて出会うことができるのか、そして、リトルピープルとは何なのか?まぁ、個人的には、リトルピープルは実態の掴めない謎として終わらせるのも、ある種の美しさを感じるが…
    そんな謎と期待を込め評価は星5‼︎最終巻に期待

  • ひとつひとつの文章の美しさに惹き込まれていく

    しかし長い

    物語が独特で 次どうなるのかと気になるものだから
    美しい文体をすっとばしてしまうことも多々あり
    年末年始に読み切ってしまいたかった
    早く次が読みたい

  • 3.7

  • 文体は好み。

    後半からは淡くゆらめく感じ。

    なんらかの澱(おり)みたいなものが残った。

    これは良くも悪くも。

  • 1Q84の第二巻目。青豆と天語の話は徐々にひとつの物語として繋がってゆく。グイグイと人の心を引きつけて先が読みたいと思わせる描写力は変わらないが、若干その勢いが弱まった気がした。リーダーを違う世界へ送る部分は緊張してひやひやしたけど、どことなく一巻目とは違うたるみを感じてしまった。ラストに向けるとまた『空気さなぎ』の話が興味深く書かれていて、再び世界がリアルさを帯びてきたと感じた。第三巻が楽しみになった。

  • 読後感は 「尻切れトンボ」の感じか、「残尿感」がある。
    最後まで きちんとしっこさせてくれよーと思った。
    パソコンの画面がフリーズして「強制終了」させたような感じだ。

    この物語は 「月」がテーマとなっている。
    ニンゲンの世界はどんどん変化しているが 
    月が400年前も 100年前も 同じのままだというテーゼ。
    それを 黄色い月と 少しいびつな緑色の月が 二つ。
    同じ大きさでないというのが ミソで、
    それは 青豆のオッパイが 左右同じでないというのに通じる。
    ムラカミハルキの連想のなかでは 
    月とオッパイが つながっているようだ。

    ムラカミハルキの小説は 親父っぽい目で女子を見る。
    ときおりロリコン風で そのようなスケベの目が
    随所にあるのは おじさん読者として 楽しい部分である。

    「今ここにあること」 
    「今ここになくて もう一つの世界にある」こと
    その区別が 月が二つあるということで表現し、
    その月を見ている 青豆と天吾の 二人の1984年を描く。
    10歳のときの 青豆から 手を握られた「感触」から
    「かけがえのないもの」が 二人の中に生まれる。

    二人は 現実に立ち向かいながらも 「逃避」すると言う性格が
    共通している。
    ムラカミハルキの中にある「逃避」のテーマは続いている。

    確かに 父親が 堂々と登場するが、
    相変わらず ムラカミハルキは 父親問題を 避けた。
    自分の本当の父親でないということで 天吾は安堵するのである。
    育ててくれた 父親の感謝と 
    本来なら発生する 父親へのわだかまりを 避けてしまった。
    ムラカミハルキは 多分最後まで 
    しょぼくれた父親に対峙できないのだろう。

    日本人の心の歴史として 何故オウム真理教事件が起こったのか?
    というのが ムラカミハルキの 大きな問題意識のひとつであるが、
    そこでは アイスピックで つつくような 作業をしているだけで
    総体として つかみえていない ような気がする。
    リーダーと青豆の会話は 意味が深いが 青豆の個人的なレベルに
    矮小化されて、教義のない 宗教 が 天の声を聞く
    ということで成り立っている。
    そして その宗教の大きな資金源がどこにあるのか?
    というところまで・・・明らかにできていない。

    孤独 というものをうけとめること、
    その重みだけは ひしひしと伝わってくる。

    二つの月が あることを微細に語ろうとするが
    カクメイ と ピース がどうやって違い
    ムラカミハルキはいう
    『カクメイはいくぶん尖ったかたちをした考え方であり、
    ピースはいくぶん丸いかたちをした考え方だ・・・』
    (ふーむ。それだけで 片付けちゃうのかな。)
    ピースが 何故宗教になってしまったのか?
    ということは 謎として 読み手に投げかけられている。

    『青豆を見つけよう、と天吾はあらためてこころを定めた。
    何があろうと、そこがどのような世界であろうと、
    彼女がたとえ誰であろうと。』

    でおわる が なぜ 青豆 を見つけようとするのか?
    愛のためなのか?青豆のためなのか?自分のためなのか?

    というより 何故物語の中で 青豆を見つけることができないのか?
    青豆を 物語の中で 見つけたら、三文小説になる
    という 考えが あるのかもしれないが、
    ふーむ。
    ムラカミハルキらしい 1Q84 だった。

    多くの疑問文があるが 答えは少ない。
    そしてムラカミハルキはいう
    『説明しなくてはそれがわからないというのは、
    どれだけ説明してもわからんということだ。』

    いいな。このムラカミハルキの開き直り、
    読者に 謎かけ して・・・よくわからないのは 読者のせいだ。
    しかし、実は 書いている本人も よくわからんのだ。
    説明できるわけねぇだろ・・・ということかな。

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著者プロフィール

1949年 京都府生まれ。著述業。
『ねじまき鳥クロニクル』新潮社,1994。『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』新潮社,1985。『羊をめぐる冒険』講談社,1982。『ノルウェイの森』講談社,1987。ほか海外での文学賞受賞も多く、2006(平成18)年フランツ・カフカ賞、フランク・オコナー国際短編賞、2009年エルサレム賞、2011年カタルーニャ国際賞、2016年ハンス・クリスチャン・アンデルセン文学賞を受賞。

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