1Q84 BOOK 2

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 18175
レビュー : 1599
  • Amazon.co.jp ・本 (501ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103534235

作品紹介・あらすじ

心から一歩も外に出ないものごとは、この世界にはない。心から外に出ないものごとは、そこの別の世界を作り上げていく。書き下ろし長編小説。

感想・レビュー・書評

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  • 1Q84 2巻、かなり解れてきた糸。この巻もテンポよく展開するのでひといきに読了。小学生で出逢った二人がどうやらメインで展開して行くようだ。結構面白い。出版時にはなかなか入手困難だった記憶があるけど今やいつでも借り出し可能な状況なので流行遅れもいいもんだ 笑。

  • 私にとって、2009年最高の恋愛小説。
    巻末は涙が止まりません。
    天吾くんと青豆さんの関係が大好きです。

  • 文体は好み。

    後半からは淡くゆらめく感じ。

    なんらかの澱(おり)みたいなものが残った。

    これは良くも悪くも。

  • 読後感は 「尻切れトンボ」の感じか、「残尿感」がある。
    最後まで きちんとしっこさせてくれよーと思った。
    パソコンの画面がフリーズして「強制終了」させたような感じだ。

    この物語は 「月」がテーマとなっている。
    ニンゲンの世界はどんどん変化しているが 
    月が400年前も 100年前も 同じのままだというテーゼ。
    それを 黄色い月と 少しいびつな緑色の月が 二つ。
    同じ大きさでないというのが ミソで、
    それは 青豆のオッパイが 左右同じでないというのに通じる。
    ムラカミハルキの連想のなかでは 
    月とオッパイが つながっているようだ。

    ムラカミハルキの小説は 親父っぽい目で女子を見る。
    ときおりロリコン風で そのようなスケベの目が
    随所にあるのは おじさん読者として 楽しい部分である。

    「今ここにあること」 
    「今ここになくて もう一つの世界にある」こと
    その区別が 月が二つあるということで表現し、
    その月を見ている 青豆と天吾の 二人の1984年を描く。
    10歳のときの 青豆から 手を握られた「感触」から
    「かけがえのないもの」が 二人の中に生まれる。

    二人は 現実に立ち向かいながらも 「逃避」すると言う性格が
    共通している。
    ムラカミハルキの中にある「逃避」のテーマは続いている。

    確かに 父親が 堂々と登場するが、
    相変わらず ムラカミハルキは 父親問題を 避けた。
    自分の本当の父親でないということで 天吾は安堵するのである。
    育ててくれた 父親の感謝と 
    本来なら発生する 父親へのわだかまりを 避けてしまった。
    ムラカミハルキは 多分最後まで 
    しょぼくれた父親に対峙できないのだろう。

    日本人の心の歴史として 何故オウム真理教事件が起こったのか?
    というのが ムラカミハルキの 大きな問題意識のひとつであるが、
    そこでは アイスピックで つつくような 作業をしているだけで
    総体として つかみえていない ような気がする。
    リーダーと青豆の会話は 意味が深いが 青豆の個人的なレベルに
    矮小化されて、教義のない 宗教 が 天の声を聞く
    ということで成り立っている。
    そして その宗教の大きな資金源がどこにあるのか?
    というところまで・・・明らかにできていない。

    孤独 というものをうけとめること、
    その重みだけは ひしひしと伝わってくる。

    二つの月が あることを微細に語ろうとするが
    カクメイ と ピース がどうやって違い
    ムラカミハルキはいう
    『カクメイはいくぶん尖ったかたちをした考え方であり、
    ピースはいくぶん丸いかたちをした考え方だ・・・』
    (ふーむ。それだけで 片付けちゃうのかな。)
    ピースが 何故宗教になってしまったのか?
    ということは 謎として 読み手に投げかけられている。

    『青豆を見つけよう、と天吾はあらためてこころを定めた。
    何があろうと、そこがどのような世界であろうと、
    彼女がたとえ誰であろうと。』

    でおわる が なぜ 青豆 を見つけようとするのか?
    愛のためなのか?青豆のためなのか?自分のためなのか?

    というより 何故物語の中で 青豆を見つけることができないのか?
    青豆を 物語の中で 見つけたら、三文小説になる
    という 考えが あるのかもしれないが、
    ふーむ。
    ムラカミハルキらしい 1Q84 だった。

    多くの疑問文があるが 答えは少ない。
    そしてムラカミハルキはいう
    『説明しなくてはそれがわからないというのは、
    どれだけ説明してもわからんということだ。』

    いいな。このムラカミハルキの開き直り、
    読者に 謎かけ して・・・よくわからないのは 読者のせいだ。
    しかし、実は 書いている本人も よくわからんのだ。
    説明できるわけねぇだろ・・・ということかな。

  • 1984から1Q84へ…
    一方通行の道を通って、青豆はたどり着いてしまった。
    月が二つある1Q84年へ。

    15章あたりから幻想的で抽象的で感覚的で、天の啓示っぽい。
    悟りっぽい…と感じたし、あらゆることの真理について
    描かれていると思う。

                   
    この作品そのものが1Q84から届いたような、不思議な感覚。。。


    善と悪、正と悪は本当はなくて、あってもそのバランスが
    重要になっていること。
    自我と真我、精神と肉体とかものごとが対になっている。
    (ドウタとマザ、パシヴァとレシヴァ、光と影…天吾と青豆)
    =娘(ドウタ)と母(マザ)=?

    人間の本質真理について書かれている本だと
    ただそれだけしか分からない。

    こう…あまりに存在そのものが
    大きすぎて一部しか見えない。
    そういう自分がむなしいような気がする。
    すごくモヤモヤするっ。

    村上さんが書くとスケールが世界観が圧倒的だと思う。
    限られた登場人物でこんなに壮大な物語ができるなんて。。。
    才能以外のなにものでもない。

    青豆のその後が気になるし、届きそうで
    届かないモヤモヤ感が心に残る。
    青豆と天吾がお互いに出会い、しあわせになってほしいと
    願うけど…どうなんだろう。。。
    いいところで終わったので、続きが早く読みたいです!

  • おじいちゃんと旅行中に読んでいたら、脳梗塞で言葉の出にくいおじいちゃんから「村上春樹か」と言われた。
    おじいちゃんも村上春樹の作品を読んでいたようだ。
    5回り以上年齢が離れた人との会話は共通の話題を見つけにくいこともある。
    しかし、この作品のおかげで、旅行という時間の共有と、お互いに知っている著者という話題を共に出来た。

  • 青豆は教団のボスの元についに潜り込み暗殺する。
    天吾の元にはついにリトルピープルの影が迫ってくる。
    二つの月が見える1Q84の世界で徐々に接近する青豆と天吾の物語が果たしてハッピーエンドを迎えるのか?

  • だんだん話がわかってきた!

    もっと毒々しいグログロな話かと思ったけれど、ストーリーが気になるからか、読んでいてもそこまで辛くない。

  • うずまき鳥クロニクルの焼き増し感がすごくするのだが、意図的になされているのだろうか?
    もしそうなら、どういう経緯というか心境でこの本がこのようなものになったのかが気になる。

  • 続きだから読んだ本。より意味不明なストーリー展開。他人には薦めない本。なんでこんな本が売れるのやら。

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プロフィール

1949年京都府生まれ、早稲田大学第一文学部演劇科卒。大学在学中にジャズ喫茶「ピーターキャット」を国分寺に開店していた。
1979年にデビュー作の「風の歌を聴け」で群像新人文学賞を受賞。谷崎潤一郎賞、読売文学賞、朝日賞など数々の受賞歴があるが、芥川賞は候補に留まっただけで受賞しておらず、賞に対する批判材料となっている。2006年にフランツ・カフカ賞、2009年にイスラエルのエルサレム賞受賞。ノーベル文学賞に最も近い作家の一人と言われており、毎年の発表時期は日本国内でニュースになっている。事実、村上春樹作品は全世界で翻訳されており、アメリカ・アジアでの評価がとりわけ高い。
翻訳家としての仕事も高い評価を受け、フィッツジェラルドやレイモンド・カーヴァーなどの作品の翻訳も手がけてきた。翻訳と創作活動を交互に行うことで、作風を変化させ、いまなお作家として成長を続けている。
代表作に『風の歌を聴け』『羊をめぐる冒険』『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『ノルウェイの森』『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』。

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