1Q84 BOOK 3

著者 :
  • 新潮社
3.74
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  • (100)
本棚登録 : 17882
感想 : 1821
  • Amazon.co.jp ・本 (602ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103534259

作品紹介・あらすじ

そこは世界にただひとつの完結した場所だった。どこまでも孤立しながら、孤独に染まることのない場所だった。

感想・レビュー・書評

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  • 牛河の登場によって、ぎゅっと2人の距離が縮まる。
    どんどんスピーディになり、物語が加速するイメージ。
    良くわからない部分もあるが、こういう世界観好き。
    本物はどこにあるのか。
    愛って良いですよね。

  • はぁー、長編面白かった。読んだ自分に拍手!
    読みごたえがありました。こんだけ長いのに
    飽きることのない文章
    さすが村上さん。空気みたいな文章が癖になります。

    すんごくロマンチックで良かった♪清々しい♪

    たとえ虎の姿が反転している第三の世界にたどり着いていたとしても
    青豆と天吾、ふたりの愛さえあれば
    なんでも乗り越えてゆけるでしょう。
    愛があれば何でもできる。
    (なんか書いててちょっと痛いけど、自分も昔はそう信じていた、信じて疑わなかった)
    青豆と天吾がやっと出会うシーンは涙がはらはらと出てしまいました。
    言葉を交わさずともつうじる二人が美しく…感動しました。


    私の読解力が低いせいで、腑に落ちない点が何点もあり
    あぁ、あれはどうなったなの?これはどうなるの?
    これはどういうことなの?と思うけどまた最初から読む気力はない。

    いつか二人の子供、目線でもう一作品ぜひお願いします!!

    たったこれだけの登場人物で世界がこんなに壮大で
    スケールの大きい作品になるのは、村上さんならではですね。

    あくが強いキャラだけど、個人的に好きだった牛河さん
    あとタマルさん(筋金入りのゲイさんですが)脇役が個性的でした。

    ドアを執拗にノックし続ける、NHK集金人(天吾の父の魂)は
    ヒトが避けることができない“死の意識の集合体”みたいな
    ものだったんだろうね…ちょっとこの場面は怖かったです。

    近いうちにまた借りて3巻一気読みしたいな~と思います。

  • 等閑にうんざり。または、パチンコやバラエティ番組との相似          

     一気に読める。洒落た会話に、視覚的な情景描写、ブランド名や性的な事柄も遍在し、暴力や醜悪さの露出もあり、手軽に「文学的な気分」を楽しめる。チャンドラーの洒落た会話、アーヴィングの露悪的な人物描写、その他翻訳小説の影響らしき文が垣間見え、パチンコのリーチ予告のような快感もある。BOOK1、2の読後に「で?」と思った気分は解消しない。あのノルウェイの森の頃から、もう四半世紀。それなりに笑わせてくれるが、風刺も機知も無く、顔見知り同士のお決まり冗句しかないバラエティ番組を、延々と見続けているような気分だ。
     一九八〇年代に読書好きもしくは単に本屋に通う者にとって、村上春樹は看過しえない事件だった。英米文学の書棚には一九八一年から彼の訳書が増殖しつつあったし、一九八七年には、どうやっても、赤と緑の商業的に合理的な装丁のあの本からは逃れようが無かった。チャンドラーはともかく、フィッツジェラルドとアーヴィングに関しては、村上春樹訳のおかげで、出会えたかもしれない恩はある。

    「どうもありがとう。村上春樹先生」

     とはいえ、説教であれ、教養主義、自然主義であれ、報道的な観点であれ、経済小説でも、はたまたポルノ小説だったなら尚更、物語は何かを伝える意図を含むべき、と考えると、彼の作品は全く評価できない。相変わらず何も関与していないことは徹底の度合いを増している。その上、性行為の無い妊娠、電話越しでの煙草アレルギー、日本が舞台なのに、皆が英米文学の古典から引用することなど、言っている振りがもっと巧緻になったことは悪質ですらある。。
     積極的に性交しないが結局は女性に求められる男性を格好良くみせる癖も相変わらずなら、NHK集金人や麻薬に関するふざけた姿勢は不愉快だった。プロフェッショナルと記された人物が、仕事中に致命的なくらい饒舌に語り、想い出に浸る場面も多い。そして、流行を散りばめ仄めかしつつ、明確な価値観は示さない。言い訳をしながら行為が積み重ねられる。「いははや」、「やれやれ」、「仕方ない」、「もちろん」。
     何も肯定も否定もしない。彼が好んでいるだろう翻訳対象の作品は饒舌だった。たかだか200年の歴史しか無いアメリカの上流階級に無邪気に憧れたフィッツジェラルドですら、もう少し、世の中に関与した。『金持ちは善だ。僕もそうなりたい』、と。生前に恵まれなかった彼と違い、経済的にも名誉としても恵まれている村上春樹には、最早、富と名声の維持が、主たる関心事項で、そのために小説を発表しているのだろうか。そう穿ちたくなる。何も言わないなら、サリンジャーのように黙っていることはできないのだろうか。
      作中、NHKの集金人が、しつこくしかも不適切に料金回収に訪れる。「村上春樹」自体が、そのような存在だ。本屋で図書館で、僕が病的な読書好きであることを知る他人との他愛無いやり取りにおいて、彼は執拗に扉を叩き続ける。
     繰り返すが、文章は分かり易く、筋立ても魅力的、暇つぶしのネタとしてはよくできている。ただ、再読することもないし、人に勧めることも無い。非常に刹那的で他の刹那的な娯楽同様、恐らく常習性があり、パチンコやTVのバラエティ番組を時間の無駄とするなら、これもそうだと思われる程度に、内容が無い。
     しかし、きっと新刊は手にするだろう。行きつけの書店で、図書館で、TV、新聞で、嫌になる程、見せつけられ、したり顔で語られるなら、手垢が付く前に自分で試すしかない。誰か発明してくれないものだろうか、彼にサヨナラを言う方法を。

    2010/07/06、誤字脱字修正

     等閑にうんざり。または、パチンコやバラエティ番組との相似          

      一気に読める。洒落た会話に、視覚的な情景描写、ブランド名や性的な事柄も遍在し、暴力や醜悪さの露出もあり、手軽に楽しめる。チャンドラーの洒落た会話、アーヴィングの露悪的な人物描写、その他翻訳小説の影響らしき文が垣間見え、パチンコのリーチ予告のような快感がある。BOOK1、2の読後に「で?」と思った気分は解消しない。あのノルウェイの森の頃から、もう四半世紀。それなりに笑わせてくれるが、風刺も機知も無く、顔見知りのお決まり冗句しかないバラエティ番組を延々と見続けているような気分だ。
     一九八〇年代に読書好きもしくは単に本屋に通う者にとって、村上春樹は看過しえない事件だった。英米文学の書棚には一九八一年から彼の訳書が増殖しつつあったし、一九八七年にはどうやっても赤と緑の商業的に合理的な装丁のあの本からは逃れようが無かった。チャンドラーはともかく、フィッツジェラルドとアーヴィングに関しては、村上春樹訳のおかげで、出会えた恩はある。「どうもありがとう。村上春樹先生」

     とはいえ、説教であれ、教養主義、自然主義であれ、報道的な観点であれ、経済小説でも、はたまたポルノ小説だったならなおさら、物語は何かを伝える意図を含むべき、と考えると、彼の作品は全く評価できない。相変わらず何も関与していないことは徹底されている。いや、性行為の無い妊娠、電話越しでの煙草アレルギー、日本が舞台なのに、皆が英米文学の古典から引用することなど、言っている振りがもっと巧緻になった。
     積極的に性交しないが結局は女性に求められる男性を格好良くみせる癖も相変わらずなら、NHK集金人や麻薬に関するふざけた姿勢は不愉快だ。プロフェッショナルと記された人物が仕事中に致命的に饒舌で想い出に浸る場面も多い。また、流行を散りばめ仄めかしつつ、明確な価値観が無い。言い訳をしながら行為が積み重ねられる。「いはやはや」、「やれやら」、「仕方ない」、「もちろん」。
     何も肯定も否定もしない。彼が好んでいるだろう翻訳対象の作品は饒舌だった。たかだか200年の歴史しか無いアメリカの上流階級に無邪気に憧れたフィッツジェラルドですら、もう少し、世の中に関与した。金持ちは善だ。僕もそうなりたい、と。生前に恵まれなかった彼と違い、経済的にも名誉としても恵まれている村上春樹には、富と名声の維持が、主たる関心事項で、そのために小説を発表しているのだろうか。何も言わないなら、サリンジャーのように黙っていることはできないのだろうか。
      作中、NHKの集金人が、しつこくしかも不適切に料金回収に訪れる。「村上春樹」自体が、そのような存在だ。本屋で図書館で、僕が病的な読書好きであることを知る他愛無いやり取りにおいて、彼は執拗に扉を叩き続ける。
     繰り返すが、文章は分かり易く、筋立ても魅力的、暇つぶしのネタとしてはよくできている。ただ、再読することもないし、人に勧めることも無い。非常に刹那的で他の刹那的な娯楽同様、恐らく常習性があり、パチンコやTVのバラエティ番組を時間の無駄とするなら、これもそうだと思われる程度には内容が無いからだ。
     しかし、きっと新刊は手にするだろう。行きつけの書店で、図書館で、TV、新聞で、嫌になる程、見せつけられ、したり顔で語られるなら、手垢が付く前に自分で試すしかない。誰か発明してくれないものだろうか、彼にサヨナラを言う方法を。

    2010/05/04、読了。杉並図書館から借用。

  • 『説明しなくてはそれがわからないというのは、
    どれだけ説明してもわからんということだ。』

    何度も繰り返されるこの言い回し
    自分の作品はそういうものだと言っているようにも思える

    確かに彼の作品を読んでいる時は楽しくて
    (でも長くて読み終えるとほっとする)
    感想らしきものも浮かばず そして忘れる
    (なにも心に残らない)
    ただ楽しかった~
    (別の世界に行ってた~)
    という余韻だけが残るので 
    また他の作品も読んでみたいなと思ったりする

    一か所だけ気になったところ
    3巻の真ん中で青豆と天吾がニアミスするところ

    ここでいくつかの「もし」が我々の頭に浮かぶ

    我々って?作者と私たち読者?
    なんだか妙な気分になった

  • 3巻だけが青豆 天吾 牛河3人のストーリーテラーのスタイルで進行する。捩れた1Q84年から多分1984年に無事移動できたようだ 多分。さて今夜の月は私にはいくつ見えるのでしょうか?笑

  • やっと読み終わった。長かった~。
    でもこれを読んでいる期間はその時間だけいつも別空間にいた気がした。
    最後まで「好き」という感情はわかなかったけれど、本当に面白かった。
    天吾や青豆、そして「小さきもの」が幸せに暮らせますように。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「そして「小さきもの」が幸せに暮らせますように」
      そう思わずには居られませんよね。
      ところで、norigami112さんは「BOOK4」ある...
      「そして「小さきもの」が幸せに暮らせますように」
      そう思わずには居られませんよね。
      ところで、norigami112さんは「BOOK4」あると思いますか?
      2012/09/07
    • norigami112さん
      nyancomaruさんはどう思いますか?
      私は「BOOK4」は読者それぞれが描くのかなぁと思いました。
      面白かったけれど、読むのに体力がい...
      nyancomaruさんはどう思いますか?
      私は「BOOK4」は読者それぞれが描くのかなぁと思いました。
      面白かったけれど、読むのに体力がいったので、4まで読めないかも~という弱気がそう思わせるのか(笑)
      2012/09/08
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「読者それぞれが描くのかなぁと」
      きっと編集者が村上春樹を、読者の想像を超えたモノになるんでしょ?とか言って焚き付けてるに違い有りません。。...
      「読者それぞれが描くのかなぁと」
      きっと編集者が村上春樹を、読者の想像を超えたモノになるんでしょ?とか言って焚き付けてるに違い有りません。。。
      2012/09/12
  • とっっっっっっても面白かった…………一巻から止まらずに読み続けた。もしかしたらここ数年読んだ本の中で一番面白かったかもしれない。リトル・ピープルについての謎が最後まで詳しく明かされずぼんやりとした謎に包まれて終わったのがとても良いと思ったし、言葉にしてはいけないものがあるのだな、言葉にすることで失われてしまうものが確かにあるのだなと感じることができた。世界の入り口と出口が首都高の途中の非常階段であるという設定も突飛で面白いし、村上春樹独特の語り方である英語の翻訳のような文体もとても魅力的だった。初めて村上春樹の本を読んだが、今後もこの作者の本をたくさん読みたいと思った。

  • 1巻は2日であっという間に読みましたが、2、3巻と進むにつれてくどくどと何度も同じシーンが切り口だけ変えて出てくるのでしつこさを感じました。

    また、ムダに下ネタが多すぎる。ま、これはこの作品に限ったことではないですが。。

    結局一度も会話を交わしたことのない男女の壮大な恋愛物語で、音楽やワインなどそれっぽい教養をチラつかせつつも大した回収がなされず、ただただ読むのに疲れました。

  • さすがの村上春樹。設定がわけわからん癖に引き込まれる。
    最終巻の3巻まで進んでも結局リトルピープルも空気さなぎの謎も分からず仕舞いだった。そして宗教団体が不気味でまぁ気持ち悪い。最初は教祖さまが終わってると思ってたけど、その下にぶら下がってるような周りの人間たちのほうが万倍気持ち悪い!

    少女に暴行していたと思われていた教祖さまが、実は身体が動かず「空気さなぎ」の女の子たちが乗ってきていたというのは…果たして教祖は悪いのだろうか?リトルピープルに(別に望んでもないのに)人の感情を読み取ったり、ある程度の未来予知ができたりする不思議な力を貰ったのはまあいいよ。でもその代わりに、常にものすごい苦痛が襲ってくる仕様に変えられた教祖さまが不憫でならない。デメリットがデカすぎる。青豆が「少女暴行をしているこんな男は生かしておけない」と依頼を受けて暗殺に向かうけども、教祖さまは未来予知のおかげですでに知っている。分かっている上で殺されることを救いにしている。なので、やらなければならない事をアドバイスしたりする教祖さま。ターゲットが暗殺者にここまで協力的なのは珍しいw

    教祖さまを殺したあとは青豆ねえさんの隠遁生活スタート。
    とっとと天吾と青豆は出会って欲しかったけど最終巻まで待つことになった。
    個人的に天吾はあまり好きになれなかったが、月が二つあることに気づいたときのリアクションが面白すぎる。自分が書いた物語が現実のものとなったならば、そう感じている自分の正気を疑うよな、そりゃ。

  • 3.8

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著者プロフィール

村上春樹(むらかみ はるき)
1949年、京都府京都市伏見区生まれ、兵庫県西宮市芦屋市育ち。早稲田大学第一文学部映画演劇科卒。大学在学中にジャズ喫茶「ピーター・キャット」を国分寺・千駄ヶ谷に開店していた(1981年、店を人に譲渡)。1979年にデビュー作の「風の歌を聴け」で群像新人文学賞を受賞。谷崎潤一郎賞、読売文学賞、朝日賞など数々の受賞歴がある。2006年にフランツ・カフカ賞、2009年にイスラエルのエルサレム賞受賞。ノーベル文学賞に最も近い作家の一人と言われており、毎年発表時期に日本国内でニュースになる。事実、村上春樹作品は全世界で翻訳されており、アメリカ・アジアでの評価がとりわけ高い。フィッツジェラルドやレイモンド・カーヴァーなどの作品の翻訳も手がけ、翻訳家としての仕事も高い評価を受ける。翻訳と創作活動を交互に行うことで、作風を変化させ、作家としての成長を続けている。新作が発表されるたび大きな話題となるが、近年は特別番組「村上RADIO」にてラジオDJも務め(不定期放映)、数々の名言も注目を集める。代表作に『風の歌を聴け』『羊をめぐる冒険』『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『ノルウェイの森』『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』。2019年7月31日に『神の子どもたちはみな踊る』が舞台化。アメリカのサックス奏者スタン・ゲッツの伝記翻訳を2019年8月刊行。2019年9月10日発売の『文藝春秋』10月号で「至るところにある妄想 バイロイト日記」を寄稿。

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