1Q84 BOOK 3

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 19474
感想 : 1890
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  • Amazon.co.jp ・本 (602ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103534259

感想・レビュー・書評

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  • 牛河の登場によって、ぎゅっと2人の距離が縮まる。
    どんどんスピーディになり、物語が加速するイメージ。
    良くわからない部分もあるが、こういう世界観好き。
    本物はどこにあるのか。
    愛って良いですよね。

  • BOOK3はあんまり評判が良くないと聞いていたのだが、これはこれで面白かった。
    青豆と天吾が出会うまでは引っ張り過ぎとは思いつつも、いつ出会えるのかという期待が高まっていて、出会えたときはちゃんとカタルシスを感じた。
    それとBOOK3は何よりも牛河が良かった。
    牛河の出自が語られる章は非常に良かったし、牛河がタマルによって退場させられるところも村上春樹らしいダークな面が感じられて良かった。
    終わってみると村上春樹の長編作品の中ではかなり上位に位置する作品かもしれないな、と感じた。

  • 最後は?ハッピーエンドだけど。これでいいのか。

  • 報酬は労働に対するものであり、結果に対するものではありませんの闇会社の言葉が印象的でした

  • 3巻だけが青豆 天吾 牛河3人のストーリーテラーのスタイルで進行する。捩れた1Q84年から多分1984年に無事移動できたようだ 多分。さて今夜の月は私にはいくつ見えるのでしょうか?笑

  • 読み終えた瞬間「え?これで終わりなん?」と
    正直イラっとしました。
    でも愛する村上作品なので何か意味があるはず
    と考え続け・・・
    初恋の話という点でノルウェイの森とちょっとだけ似ているという事に気がつきました。
    過去を思い出している年齢も同じく30代。

    ノルウェイの森では男性が初恋を思い出すという感じでしたが、今回はお互いに思い合います。
    男女ともに初恋の人の事は忘れがたいものなんだなぁと
    自分の思い出も含め再度確認させられたような気持ちです。

    でも初恋の人と会うといってもお互いに月日が経っていてもうあの頃の二人ではない。
    残念ながら、年をとっていて外見も違うし清らかな身体でもない

    それでも、やっぱりあの頃のあの人に
    もう一度会いたいとなると
    非現実の世界が必要になってくるのかな?
    それがあの1Q84の世界なのかなぁ?

    でも人生はやり直しができないから楽しいんだよね。
    だから小説の中でもふたりは再会できなかったのかもしれないな。

    そしてお互いの思い出の中に生き続けるのかも。
    綺麗な体で美しい花の中で眠っていた彼女
    あれは青春の思い出の象徴のような気がします。

  • やっと読み終わった。長かった~。
    でもこれを読んでいる期間はその時間だけいつも別空間にいた気がした。
    最後まで「好き」という感情はわかなかったけれど、本当に面白かった。
    天吾や青豆、そして「小さきもの」が幸せに暮らせますように。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「そして「小さきもの」が幸せに暮らせますように」
      そう思わずには居られませんよね。
      ところで、norigami112さんは「BOOK4」ある...
      「そして「小さきもの」が幸せに暮らせますように」
      そう思わずには居られませんよね。
      ところで、norigami112さんは「BOOK4」あると思いますか?
      2012/09/07
    • norigami112さん
      nyancomaruさんはどう思いますか?
      私は「BOOK4」は読者それぞれが描くのかなぁと思いました。
      面白かったけれど、読むのに体力がい...
      nyancomaruさんはどう思いますか?
      私は「BOOK4」は読者それぞれが描くのかなぁと思いました。
      面白かったけれど、読むのに体力がいったので、4まで読めないかも~という弱気がそう思わせるのか(笑)
      2012/09/08
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「読者それぞれが描くのかなぁと」
      きっと編集者が村上春樹を、読者の想像を超えたモノになるんでしょ?とか言って焚き付けてるに違い有りません。。...
      「読者それぞれが描くのかなぁと」
      きっと編集者が村上春樹を、読者の想像を超えたモノになるんでしょ?とか言って焚き付けてるに違い有りません。。。
      2012/09/12
  • 村上ワールド
    空白、空気さなぎ
    これが何を示すのか曖昧模糊として読了した今もまだはっきりとは解釈できていないが、空白が生じるとそこにひとは何かを埋めたがる。ひとが明確にそうしようとしなくても別世界的な何かが否応なく何かを埋める。それにひとびとは疑心暗鬼を感じ世界が崩壊に向かう。理解し合うことの難しさ、大衆が平等であることを保つことの難しさを感じた。ミニマムな世界で均衡を保ち、lunaticにもinsaneにも傾かないようにしたい。その上でメタフォリカルなものを尊重することは難しいいことだが、理解し合えるひと達と時間を共有したい。どうしようもならない世界なら、出口を見つけて大切なひとの手を握って逃げ出してもいいんだ。

  • 長い物語だった 牛河の回はくどいなあと思いながら読んでたが、よくよく考えるとそれが昔の中央林間の生活と相反する今の生活を分かりやすく表現してたなあと

  • 青豆と天吾、そしてBOOK3からは牛河の視点からも語られた小説。
    Book1と2は次が気になって仕方なかったが、最終巻は終わりが見えてきて、収束させに行っている感じがして、前までの疾走感は感じなかった。
    ただ、その失速を考慮しても面白い作品だったのには変わりは無い。

    初めての村上春樹作品で、1Q84は挫折した人が多いらしかったので不安だったが、問題なく読了出来たので、村上春樹の他の作品も読んでみたいなと思った。

著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。

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