ねむり

著者 :
制作 : カット・メンシック 
  • 新潮社
3.37
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本棚登録 : 1114
レビュー : 191
  • Amazon.co.jp ・本 (93ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103534266

作品紹介・あらすじ

覚醒する新世界。目覚めつづける女の不定形な日常を描いた短編『眠り』が、21年ぶりの"ヴァージョンアップ"を経ていま再生する-ドイツ語版イラストレーション、日本版のためのあとがきを収録した、村上世界の新しい「かたち」。

感想・レビュー・書評

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  • 私の大好きな短編「眠り」のイラストレーション付き単行本。
    深い群青と鋭いシルバーのコントラストがとても素敵な雰囲気をつくりあげています。
    「眠り」は一度読んですぐ気に入って、読み返すのはそれ以来なのですが、そのときとはまたちがった面持ちがありました。
    どんよりとたちこめる死の影と、果てしなく果てしなく広がる精神世界。
    死ぬということが、永遠に覚醒し続けることだったら?
    底のない暗闇をただじっと見つめていなければならないだけだとしたら?
    まるで私も彼女のシティに閉じ込められたかのような息苦しさを感じていました。
    アンナカレーニナ読みたい。
    あとがきで、この短編の執筆背景について語ってくださっているのもファンとしては嬉しい。
    窓から見える人々は楽しげで、陽気で、鮮やかな原色の花があふれる、春のローマ通りの光景。
    やれやれ、これからまたなんとかやっていくしかないな、という爽やかで気持ちの良い諦念にも似た決意。

  • やっぱり村上春樹の文体は心地いいなあ。
    アフターダークにも似た感覚。
    時間を置いてもう一度読もうと思う。

  • アカデミーヒルズでの待ち時間30分で読みました。
    これまた独特の世界。
    カフカの変身を思い出しました。
    ちょっと気持ち悪いけれど、でもやっぱり好きです。
    ただ、表紙をめくったところにびっしり描かれたセミには、ちょっと勘弁して欲しいです。

  • 挿絵の評判が良かったが、あまりに主張してきてワタシはダメだった(- -;) 村上作品は自分の中でじっくり読みたいナ。

  • 新書くらいの厚さで新書を二回り大きくしたハードカバー。
    なんだか持ったときの感触が心地いい。
    絵本のように紙が厚いのも手触りが良かった。

    ふんわりした終わり方をするのかと思っていたら、
    ラストが後味が悪いというか、怖い終わり方でびっくりした。
    「世にも奇妙な物語」でやってもおかしくないような感じ。

  • ものすごく眠れない、不眠の時期にこの本と出会いました。
    不眠の女性のお話とのことで、運命だと思いました。

    これで共感しながら読める!と思ったのもつかの間。
    この本は、とてもよく眠れる本でした(苦笑)

    この本のページを繰ると、あっという間に睡魔が訪れ、
    毎回、深い眠りを満喫することができました。

    そんな訳で、私にとってこの本は、本来の意味での「ねむり」の本でした。

  • 眠りから書き換えた箇所は判別つかず、こんなお話だった、そうだそうだと思ううちに読み終わりました。夫と子どもにはねむりがあって、自分にはねむりのこない時間帯は恐いほど自分に正直な生き方をしているのに、家族でない他人に邪魔される運命に転がっていきました。ねむりが不要=クールダウン不要の生き方をしているとテンションがあがり続け、事故にでもあわないと思考の暴走をとめられないと恐くなりました。

  • 人生が続くやるせなさ、結局無意味かもしれない人生のはかなさ。生活の大変さ等が一気に入り混じった感じになりました。
    人は眠るように死ぬけどけどまだ眠れない死ねないみたいな。

  • あなたにはあるものが私にはない。でも、それって変?変ではあるけど許容できる?
    捉え方一つで無限の可能性になること。
    退屈でどうしようもない人生を二度と忘れられない一日に誰しも変えられる。
    もう、戻ってこれないかもしれない、それでもやりたいならやればいい。あなたの人生はあなたのもの。

  • 『TVピープル』は20歳前後で読んだきりなので、これの内容も忘れていて新鮮に読めた。ぬめっとしたような質感のイラストも物語の世界観に妙にはまっていた。

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著者プロフィール

村上春樹(むらかみ はるき)
1949年、京都府京都市伏見区生まれ、兵庫県西宮市・芦屋市育ち。早稲田大学第一文学部映画演劇科卒。大学在学中にジャズ喫茶「ピーター・キャット」を国分寺・千駄ヶ谷に開店していた(1981年、店を人に譲渡)。1979年にデビュー作の「風の歌を聴け」で群像新人文学賞を受賞。谷崎潤一郎賞、読売文学賞、朝日賞など数々の受賞歴があるが、芥川賞は候補に留まっただけで受賞しておらず、賞に対する批判材料となっている。2006年にフランツ・カフカ賞、2009年にイスラエルのエルサレム賞受賞。ノーベル文学賞に最も近い作家の一人と言われており、毎年の発表時期は日本国内でニュースになっている。事実、村上春樹作品は全世界で翻訳されており、アメリカ・アジアでの評価がとりわけ高い。フィッツジェラルドやレイモンド・カーヴァーなどの作品の翻訳も手がけており、翻訳家としての仕事も高い評価を受ける。翻訳と創作活動を交互に行うことで、作風を変化させ、作家としての成長を続けている。代表作に『風の歌を聴け』『羊をめぐる冒険』『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『ノルウェイの森』『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』。2019年5月9日、対談集『本当の翻訳の話をしよう』を刊行。

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