オルタネート

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  • 新潮社 (2020年11月19日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (384ページ) / ISBN・EAN: 9784103537311

作品紹介・あらすじ

私は、私を育てていく――。誰しもが恋い焦がれた青春の普遍を真っ向から描き切る、加藤シゲアキ、これが新たな代表作。高校生限定のマッチングアプリが必須となった現代。東京のとある高校を舞台に、3人の若者の運命が、鮮やかに加速していく――。恋とは、友情とは、家族とは、人と“繫がる”とは何か。悩み、傷つきながら、〈私たち〉が「世界との距離をつかむまで」を端正かつエモーショナルに描く。著者3年ぶり、渾身の新作長編。

みんなの感想まとめ

現代の高校生たちが恋愛や友情を探求する姿を描いた物語は、マッチングアプリ「オルタネート」を通じて、彼らの運命が交錯する様子を鮮やかに描き出します。登場人物のいるる、なづ、なおしのそれぞれの物語が順に展...

感想・レビュー・書評

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  • 最初はアイドルのかく小説はどうなんだろう?と、思っていたけどすごく面白かった。高校生限定マッチングアプリ、オルタネートが必須となった時代。主な登場人物、いるる、なづ、なおしを描いていく。それぞれの物語が順番に進んでいくところもよかった。次はいるるどうなるのかな?ワクワク!でも、次はなづの話だ!という風に楽しめた。個人的にはなづがいちばん好き!

  • 「オルタネート」高校生限定マッチングアプリの名称。窪美澄さんの「アカガミ」システムの高校生バージョンが読めるのかなと期待していたので多少肩透かし感がある。オルタネートは、小説のちょっとした小道具にすぎず、小説の高校生達は、切に現実と向き合っている。彼らの現実は、本当の現実の高校生達より、なぜか、希望的高校生像だったりする。
    お話は、きちんとしている。青春群像劇でさえある。高校生達は、自分たちに近い小説として高評価している。だから、あっぱれなのだよ。
    冒頭の遺伝子レベルでのマッチングという設定に、そうそうこういうやつ読みたいです。と思ったのだけど、遺伝子採取方法あたりまで。私は、もしかしたら、性格だけは遺伝しないのでは?と時々考えていたから、どう描かれるのか期待しすぎちゃったのよ。

    • おびのりさん
      残念な事に、文庫でない。
      残念な事に、文庫でない。
      2023/02/19
    • おびのりさん
      よく書いてるよ。
      歌って踊って書けるんだから、たいしたもんよ。
      少しだけ思うのは、この小説は、何故か、一番多く書かれているには、調理部の高校...
      よく書いてるよ。
      歌って踊って書けるんだから、たいしたもんよ。
      少しだけ思うのは、この小説は、何故か、一番多く書かれているには、調理部の高校生料理バトルのシーンなのよ。その調理方法とかも、書いちゃうんだけど、自分の知識の範囲で書こうとしてるかなーって。オルタネートってアプリも面白い設定なんだけど、今、考えられる設定以上ではないんだよね。
      直木賞候補作って、取り上げられてなかったら、☆3はつけたかもです。普通には読めるのだから、無理に候補にしないほうが良かったのでは?
      2023/02/19
    • 土瓶さん
      そもそも、この著者を知らない。興味もないし。
      ジャニーズ? 若手俳優さん?
      まあ、読みたいとは思えないな。
      そもそも、この著者を知らない。興味もないし。
      ジャニーズ? 若手俳優さん?
      まあ、読みたいとは思えないな。
      2023/02/19
  • 著者、加藤シゲアキさんは、ウィキペディアによると、次のような方です。

    ---引用開始

    加藤 シゲアキ(かとう シゲアキ、1987年〈昭和62年〉7月11日 - )は、日本のアイドル、歌手、俳優、タレント、小説家、劇作家。男性アイドルグループNEWSのメンバー。旧芸名 ・本名は、加藤 成亮(かとう しげあき)。愛称は、シゲ。

    ---引用終了


    で、本作の内容は、BOOKデータベースによると、次のとおり。

    ---引用開始

    高校生限定のマッチングアプリ「オルタネート」が必須となった現代。東京のとある高校を舞台に、若者たちの運命が、鮮やかに加速していく。全国配信の料理コンテストで巻き起こった“悲劇”の後遺症に思い悩む蓉。母との軋轢により、“絶対真実の愛”を求め続ける「オルタネート」信奉者の凪津。高校を中退し、“亡霊の街”から逃れるように、音楽家の集うシェアハウスへと潜り込んだ尚志。恋とは、友情とは、家族とは。そして、人と“繋がる”とは何か。デジタルな世界と未分化な感情が織りなす物語の果てに、三人を待ち受ける未来とは一体ー。“あの頃”の煌めき、そして新たな旅立ちを端正かつエモーショナルな筆致で紡ぐ、新時代の青春小説。

    ---引用終了

  • ザッカーバーグがFacebookを作ったのも似たような発想だったと思う。何の話かというと本小説で取り上げられる「オルタネート」という高校生限定のマッチングアプリの話。Facebookも最初は特定の大学向けに開始されたものが広く公開されたのだが、目的は学生同士の交流の活性化。オルタネートは、恋人探しツール(で良いのかな)。

    で、これを登録する人、しない人。登録の仕方も遺伝子情報を頼る人などがいて、小説自体が社会実験的様相を帯びる。面白いなと思って最後まで読み切ったが、作者がジャニーズの人だという事を他の方のレビューを読んで知った。だからどう、という事もないが「登場人物の言葉遣いや振る舞い」は、著者の人生観や価値観を反映するもので、バックボーンがアイドルであるというのは、感性や思考を小説から読み取る上で興味深い。いや、単に“モテない男が描くモテ男”と‟モテ男が描くモテ男“は異なるのかなど、そういう個人的興味の話だが。

    それに加えて、こういうツールの是非みたいな所。若者の草食化傾向、少子化対策のような事にテクノロジーが有効なのか。おじさん、おばさん達向けには既に婚活的な領域でそうしたツールは溢れていて、生々しく年収や職種、ルックスで仕分けられるようだが、高校生ではどのような序列化項目が存在し得るのか。年収ではないだろうし、成績・・でも無いような気がする。この小説ではあまり外見に触れるような記述がないように見えたが、結局、10代のパートナー探しにおいて支配的に作用する序列化項目は、ほとんどルックスではなかっただろうか。そうすると物理的な接触範囲を超えた情報共有は、参加者全てを数値化した上で超大規模な美少女・美少年コンテンストと化して序列化されていく。碌な世界じゃ無さそうだ。人を評価するパラメーターは、年収でも良いから、複数あった方が優しい世界ではある。

    優しさや誠実さ、共感性をどのように信頼できるパラメーターとして登録できるだろうか。そうした試みを省き、遺伝子情報を利用する。ルックスにしてもそうだが、生得的な評価軸で序列化される残酷な世界。

    そんな世界を想像できるのは、だからこそアイドル故なのではないかと、思考が繋がっていく。まあ、そんなことよりも、青春ドラマ仕立てが普通に面白かった。好みにもバラツキがあるだろうし、その多様性こそ、優しい世界でもある。

  • 現役高校生だけが利用
    できるオルタネート。

    所謂マッチングアプリ。

    身元確認しっかりめで
    如何わしい代物に非ず。

    私の高校時代はスマホ
    もなにもなかったけど、

    あの頃に出会ってたら
    そうね私も使ったかも。

    遺伝子検査に基づいた
    相性診断は、

    運命の人を知るようで
    つい覗きたくなるはず。

    気になるあの人が実は
    運命の人かも?なんて
    ドキドキしつつ♡

    並行するエピソードが
    クロスして、

    同時にクライマックス
    を迎える後半の躍動感
    が見事です。

    そして凪津が銀杏並木
    で叫ぶ台詞がよかった。

    「今までの自分を
     否定したりしない」

    ティーンだって、いえ
    ティーンだからこそ、

    あれこれ思い悩み葛藤
    するんですよね。

  • 若い人向けの小説。

    もちろん僕みたいなおじさんでも楽しめます。でも、若い頃読みたかったな。おじさんになるとある種の感性が鈍ってきて、素直に楽しめなくなる。
    この小説には若い人だからこそ感じられる美しさが詰まっている気がした。

    と思っていたら、浅田次郎さんの評。
    「異言語を無理に読んでいるようなつらい気分になった。むろんそれは、私自身の旧弊によるのであるが、ならば作者も登場人物の世代から見ればよほど旧弊であろうから、やはり無理をして本作に挑んだのではあるまいかと思った。」
    なるほど、そうか。
    いくらアイドルといえども30代。
    そういう見方もある。

    さて、この作品、高校生限定マッチングアプリ、料理バトル、バンド物語、園芸の話がごった煮な構成。それぞれは着想が面白いし、よく考えられている。
    でも、それぞれの繋がりが薄い。
    だから、連作短編集の体にした方がのめり込みやすかったかもしれない、と思った。

  • 登場人物の名前が頭に入ってこず、苦しみました笑
    若い人向けの小説ですね。やっぱりSNS系には気持ちが入り込まないというか、無感情のまま読み進めてしまい読了といった感じです。ただ、全体的に綺麗な作品ですね。著者の知名度ありきでもこういった作品が書けて世に知れ渡るのには、実力と運が無いと無理です。他の作品も機会があれば読んでみようかと思いました。

  • マッチングアプリを使った高校生の生活を描いた物語。

    今の時代ならでわの物語だなと感じた。別々の高校生三人を主人公に描かれており、それぞれの話が交互に緩やかに流れていく。
    大きな展開や大きな感動は特になかったが、登場人物の心情やその変化が、周りの情景によく表されていて表現が上手だなと感じた。
    料理の表現についても、とても丁寧に描かれていて面白味があった。

    最後はそれぞれが、一歩前に踏み出しほっこりできる話でした。

  • 「オルタネート」とは、高校生限定のSNSアプリのこと。アカウントを作るには、本名で登録しなくてはいけません。登録すると、メッセージを送り合ったり、動画を投稿できたり、なんと、ユーザーの条件に合わせて、相性のいい相手を紹介してくれるという、マッチング機能もあります。出会いを求める人は積極的に使うし、逆に、つながることが怖くて、消極的な人もいる。

    この本は三人の高校生の群像劇です。

    ①調理部の部長を務め、高校生料理コンテストに青春を賭ける容(いるる)。

    ②オルタネートを使って、自分の遺伝子を解析してもらい、何としても、完璧な相手を遺伝子レベルで探してもらいたい凪津(なづ)。

    ③高校を中退して毎日モヤモヤ過ごしている。でも、音楽への情熱を捨てられない、ドラマーの尚志。

    この三人の、悩み、苦しみ、もがきが、強く胸に迫る作品です。クライマックスに向けての、それぞれの気持ちは、まるで激流に揉まれているようです。自分で進む道を自分で探して、一歩前進した三人に、エールを送りたいです。

  • 青春だなぁ。
    『オルタネート』という架空の交流アプリの世界をさらっと説明して話をすすめていくところが面白い。
    新見蓉(にいみいるる)の料理 、伴凪津(ばんなづ)のオルタネート依存、楤丘尚志(たらおかなおし)の音楽愛、この3人の順番でぐるぐると章ごとに主人公を変え、文化祭の日でクライマックス。24章構成になっています。
    時制が直線状態なので主人公が変わる割には流れがわかりやすい。ですが、なんで連作短編集じゃないんだろうとも思います。

    後輩との信頼関係だったり、スマホに対する恋愛問題の精神的依存であったり、将来の夢であったり、を、中高生をターゲットに書かれていて、中高生にはめちゃくちゃ刺さるんだろうなと思う。
    表紙はとってもかわいい。けれどもこの手の表紙はおっちゃんおばちゃんには手が出にくいねん…。

  • 高校生限定のマッチングアプリ「オルタネート」が必須となった現代。東京のとある高校を舞台に、若者たちの運命が、鮮やかに加速していく。全国配信の料理コンテストで巻き起こった“悲劇”の後遺症に思い悩む蓉。母との軋轢により、“絶対真実の愛”を求め続ける「オルタネート」信奉者の凪津。高校を中退し、“亡霊の街”から逃れるように、音楽家の集うシェアハウスへと潜り込んだ尚志。恋とは、友情とは、家族とは。そして、人と“繋がる”とは何か。デジタルな世界と未分化な感情が織りなす物語の果てに、三人を待ち受ける未来とは一体―。“あの頃”の煌めき、そして新たな旅立ちを端正かつエモーショナルな筆致で紡ぐ、新時代の青春小説。

    -----------------
    読後知ったのだが、この作者 NEWSの・・・ですか??
    信じられません!淡く甘酸っぱい高校での生活を、複数人物の視点を通じて丁寧に描かれていると思う。ただ・・自分の年齢のせいか?入り込めなかった。

  • 高校生限定SNSオルタネート。蓉、凪津、楤岡の3主人公的な高校生のオルタネートに関する青春のお話。

    まず登場人物の名前が読めませんでした(゚ω゚)
    読み仮名ふってあるんですけどね
    (無知自慢)
    オルタネートがどんな物か分かるまで時間が掛かりました(´⊙ω⊙`)
    (理解力ゴミ自慢)

    色々理解してからは楽しく読めましたが、凪津さんのお話以外はオルタネートがあってもなくてもいーよーな気もします。
    それぞれのお話が交錯する訳でもないので、オルタネートと舞台を同じ学校にして無理矢理話くっつけた感もあります。

    でも、それぞれのストーリーは面白かったです。
    1番のメインと思う、蓉さんのTVでの高校生料理対決は特にヨカッタです。(๑・̑◡・̑๑)

  • 加藤シゲアキが語る、本との劇的な出合い「これは自分だ、と思わされる本に一度でも巡り合えば、読書の魅力が分かるはず」 | WEBザテレビジョン
    https://thetv.jp/news/detail/1094919/

  • ハードカバーが凄く綺麗でオススメ!!!

    現代の恋愛という感じがした。途中ハラハラする部分もあったし、登場人物の魅力もハッキリしていて読んでいて楽しかった。
    友情、恋愛モノは安定して心揺さぶられます。素敵です

  • 予約した翌日に直木賞候補になり
    予約者が激増したので、最初は頑張って読みましたけど
    後半すごく面白くなりました。

    すっかり忘れていた高校時代文化祭のことを思い出しました。
    1年の時も2年の時も私、中心になってやっていたんだわ。
    1年の時はくじ引きで委員になってしまっていたし
    2年の時は仲の良かった子たちがそういうの好きだったから。

    はたと気づいた。
    高校時代、全然勉強した記憶がないのだけど
    もしかしたら、ちゃんと勉強していたのかしらね?
    忘れているだけで。
    成果はなかったけど。

    閑話休題。
    この本の高校生が私と違うのは、
    高校入学前からスマホを使いこなしている世代ということ。

    著者加藤シゲアキさんはデジタルネイティブではあるけど
    この高校生たちよりお兄さんで、ちょっと違うでしょう。

    興味深いところ。
    〈尚志は歩きながら、アスベストのことを考えた。
    かつては便利だと重宝されていた建材が
    一転して悪者になる道理はなんなんだろう。
    いいか悪いか判断しきれていないのに
    どうして使ったんだ。
    取り付けるより取り除く方が
    よっぽど大変に違いない〉

    さて最後まで読んで、
    「シゲアキお兄さんは
    『やっぱり、まずリアルだよ』
    と高校生たちに伝えたいのだ」
    と思いましたが
    どうでしょう?

  • 加藤シゲアキと聞くと未だにNEWSのイメージが強い自分であるが、先日直木賞候補にノミネートされたということで、初めて作品を読んでみようとこの作品を手に取った。
    オルタネートというタイトルだけでは何のことかさっぱり想像もつかなかったが、これは物語の中で出てくる仮想のマッチングアプリ。高校生限定で使えるツールという点が特徴的で、この物語の軸となっているものになる。
    同じ高校にいながらこのマッチングアプリを使って知り合い友だちになるとか、遺伝子を調べてそのデータを食わせて全国の高校生を対象にマッチングするとか、アラフォーのおっさんには正直想像もできない話でした笑
    まぁでも本当にこんな世の中が来るのかもしれないですね。そんなことを思いながら興味深く読ませていただきました。また別の作品も読んでみたいと思います。

  • 高校生限定のマッチングアプリのストーリー。
    登場人物はもちろん、やる人もいるしやらない人もいるし。
    私の頃は前略プロフ!とかmixiとか流行りまくってたけど(既に懐かしい…笑)
    私の時代にもあったらぜったいやってたなーー!!!と思いました!笑

    恋愛もあるし、進路もあるし、部活もあるし、家庭事情もあるし、アオハルを感じることのできたババアです。笑

  • タイトルは架空のマッチングアプリ。
    それぞれに大事なものがある高校生たちを熱っぽく描いています。

    円明学園高校3年の新見蓉(にいみ いるる)は調理部で、高校生の料理対決番組に何を出すか研究するのに夢中。
    番組と言ってもネット上、というのが今ですね。
    オルタネートには興味がない。
    ライバル校の男子部長と惹かれ合うようになるが…?

    一方、クールな伴凪津(ばん なづ)はオルタネート信奉者。
    オルタネートは高校生限定のアプリで、合う相手を選んで紹介してくれるため、無駄がなく付き合えると考えています。
    そうはいっても、そこまでピッタリの相手はなかなかいないのだが、ある日…?

    楤丘尚志(たらおか なおし)は高校を中退し、それと同時にオルタネートには登録できなくなりました。
    円明高校にかってのバンド仲間がいて、音楽をやめてしまったのに納得がいかず、会いに来たのです。
    そこでたまたま、パイプオルガンを弾いていた少女の音に聞き惚れて…?

    蓉の料理コンテストの話が多く、わかりやすくもあるので、オルタネートとは関係がないのが意外な印象。
    伴凪津のオルタネートの利用法やその顛末はやや薄い感じで、これは結局、マッチングアプリの限界を示してもいるのかしら。
    ただ、想定外の結末はひりひりとして、それまでと違う真摯な向き合い方に。
    高校生の頃にこんなネット利用が当たり前ではなかった世代には驚きです。

    それぞれにかなり書き込まれていて最後は盛り上がり、その熱っぽさに感動しました。
    直木賞候補になったのは大いに納得。でも選ばれなかった理由もわからなくないことはない?微妙~
    力作だと思います。

  • 3つの中編を同時展開されているような一冊。

    尚志の小学校の頃の最高のバンド仲間にいつまでも執着する気持ち少しわかるなあ。
    どれだけ経ってもやっぱりあの時は良かったってその瞬間には気づかなくても思ってしまう。

    そういえば、先日の卒業式で担任の先生が高校の友達と会いたくなったりするとは思うけど、それはあまり好ましくない。
    後ろを向いてないで、ひたすら前を向き続けて行きなさい。と言われたのを思い出した。
    その瞬間は残酷な言葉だなと思ったけれど、最後に尚志も豊に執着はしつつも、通信制の高校に入ったり前に進んで出る。
    一途っていい言葉に捉えられてることが多いけど、一途と執着って結構似てるのかな。
    同じ所に留まり続けるほど楽なことはないしね。(脱線しました。)

    個人的に好きなシーンはワンポーションのカウントダウン。
    3つの世界の話が同時に繰り広げられていて、もちろんワンポーションのタイムリミットがあと少しだということの緊張感が一番であるけれど、そこにかつてのバンド仲間の絆や、桂田と凪津が本気で向き合おうとしているシーンにグッときた。緊張の中に温かみのあるこのシーンが1番印象的だった。

  • 題名や表紙絵がふんわりしていて、加藤シゲアキさんの本であるとか、主人公が高校生であるとかあって、手を出しにくい本でした。しかし若者の成長する姿に加え、文章の美しさもあってとても清々しい気持ちになりました。複数の話が同時進行するので最初の方は関係性に頭がついていけませんが、徐々に収束していきます。一つ一つの話にクライマックスがあって引き込まれ、終わるたびに少し疲れを感じます。傷つき、修復され、また傷つく様子がDNAの二重螺旋を見ているように感じます。オルタネートというよりは相互補完という言葉がピッタリな感じがしました。最後も綺麗に纏まっており素晴らしい本で、素晴らしい才能だと思った。大好き度❤️❤️❤️

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著者プロフィール

1987年生まれ、大阪府出身。青山学院大学法学部卒。NEWS のメンバーとして活動しながら、2012年1月に『ピンクとグレー』で作家デビュー。以降『閃光スクランブル』、『Burn.-バーン-』、『傘をもたない蟻たちは』、『チュベローズで待ってる(AGE22・AGE32)』 とヒット作を生み出し続ける。2020年刊行の『オルタネート』で、21年に第164回直木三十五賞候補、第42回吉川英治文学新人賞受賞、第18回本屋大賞第8位、第8回高校生直木賞受賞。アイドルと作家の両立が話題を呼んでいる。

「2022年 『1と0と加藤シゲアキ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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