私の本棚

制作 : 新潮社 
  • 新潮社
3.55
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本棚登録 : 507
感想 : 66
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  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103540229

作品紹介・あらすじ

本好きにとって、本棚は宝物、憧れ、宇宙。そして、本棚はほんとに厄介――。ずらっと揃った文学全集や、愛おしい本だけを並べた棚など本棚の思い出は人それぞれ。でも一番の悩みは、溢れる本との長年の格闘―― 小野不由美・椎名誠・児玉清・南伸坊・井上ひさし・荒井良二・西川美和・中野翠・内田樹・金子國義・池上彰・鹿島茂・福岡伸一など23人の読書家による、本棚にまつわるちょっといい話。

感想・レビュー・書評

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  • 「私の本棚」新潮社
    23人の本棚や本にまつわるエッセイ。

    それぞれの本や本棚についての価値観や愛や執着が伝わってきて面白い。
    また、蔵書に対する表現の仕方がそれぞれ独特で思わず笑顔になってしまう。

    23人の中で1番気になったのは小野不由美さんの本棚。あの十二国記を書いた小野さんの本棚、どんな本棚なんだろうとわくわくしながら読んだが、やっぱりぶっ飛んでいた。

    終の住処に全ての本を収納できる本棚を作るためにメジャーを持ち蔵書の背表紙の長さを測り、その蔵書総延長が43万8400ミリ(438メートル)その長さを微妙とおっしゃる小野さんの感覚…。そして実際の本棚?書庫?の写真がエッセイと一緒に載っているが、もう本屋さんのようで、すごすぎます。

    西川美和さんの読み込んだ本を蔵書と呼ぶのに対して、手付かずで目も通して無い本を、愛のない希薄な関係しか結べない本と呼び、その本達によって自分が家を追い出されそうになっているお話。

    井上ひさしさんの本の重みで家の床が抜け落ち、その後、蔵書七万冊を山形県のある町に寄付し図書館と劇場を併設した文化施設になったお話。(その後も毎年約5千冊の本を寄付され続けていた)

    もう整理整頓なんかしない!本棚はめちゃくちゃで、その中から目的の本を探し出す!これが俺の健康法だっ!と開き直っている小泉武夫さん。

    このエッセイを読んでいると、23人皆さんの本への愛の溢れっぷりがとっても素敵で、でも楽しくてくすくす笑ってしまう。

    • aoi-soraさん
      まっちゃん、こんばんは♪
      「図書館のお夜食」からの、このエッセイ
      良いです(*^^)v
      図書館にあるみたいなので、借りてみようと思う
      原田ひ...
      まっちゃん、こんばんは♪
      「図書館のお夜食」からの、このエッセイ
      良いです(*^^)v
      図書館にあるみたいなので、借りてみようと思う
      原田ひ香さんのは人気だから、まだまだ先かな
      2023/11/14
    • 松子さん
      あおちゃん、こんばんは(^^)
      この本は、あおちゃんとのコメントでのやりとりで読んでみようと思った本です。
      楽しい時間だったよ。ありがとう。...
      あおちゃん、こんばんは(^^)
      この本は、あおちゃんとのコメントでのやりとりで読んでみようと思った本です。
      楽しい時間だったよ。ありがとう。
      もし、手に取る機会があったらぜひ〜。
      皆さんすごいんだよっほんとっ。
      児玉清さんのエッセイがね、すっごくチャーミングなの。オススメです(^^)
      2023/11/14
    • aoi-soraさん
      うん
      次に読む本が決まった。って、これなのね(⁠◠⁠‿⁠◕⁠)
      児玉清さん……_φ(・_・メモメモ
      うん
      次に読む本が決まった。って、これなのね(⁠◠⁠‿⁠◕⁠)
      児玉清さん……_φ(・_・メモメモ
      2023/11/14
  • 「本棚」についてのエッセイ。
    存じ上げない方については調べつつ。
    いかにも、な文章を書かれていた小野不由美氏だったり、池上氏だったり、鹿島氏だったり。行間から本に対する愛情が溢れる児玉清氏だったり。本好きの悩みは、変わらぬもの。楽しく読みつつ、我が部屋の惨状を憂える。本棚を増やすのもまた、……。

  • 児玉清、赤川次郎、小野不由美、内田樹、池上彰など23人の読書家が、増殖し続ける自分の本との格闘や本棚についての思い入れなどを語っている。もちろん本について語られているのだが、あくまで主体は本ではなく、本棚についてというところが面白い。本棚をどのように整えるか、整えないかというのはそれぞれの本に対する考え方や思い入れなどを表すものだということがよく分かって大変興味深い。それぞれの本棚の写真が掲載されているのも楽しい。

  • むろん自分の本棚ではない
    むろん自分の蔵書でもない
    でも なんでしょう
    この わくわく感
    この そうそう(うなづく)感

    時折 知人の家に寄せてもらって
    その本棚を見せてもらったときの
    あの ほぉーっ
    あの へぇーっ
    こんな愉しみが
    本好きの愉しみなのですね

    その「愉しみ」を本の形にすると
    こんな風になるのでしょう

  • 本棚って魔物である…。
    増やしたそばから本が増える苦悩は、本好きならみな同じ。

    池上彰さん、内田樹さんのお話からは、やはり親の影響は甚大だなと改めて感じる。
    磯田道史さんの初の夫婦喧嘩は、何回読んでも笑ってしまう。

  • ブログに掲載しました。
    http://boketen.seesaa.net/article/406699869.html
    ふつう「私の本棚」というタイトルは「私の本棚にはこんな本が並んでいる」という話だなと思わせる。
    ところがこの本は、本を片付ける・整理するための本棚それ自体のお話し。新潮社の小説誌『yom yom』(ヨム ヨム)に連載されたエッセイをまとめたもの。
    ものを書くことを仕事にしている人たちは、ごくふつうに何千冊、何万冊もの本を所蔵する。恐ろしいことだ。
    筆者のひとり井上ひさしは、本の重みで建売住宅の床が抜けた体験を書いている。その後、生まれ故郷の山形県川西町に「遅筆堂文庫」が誕生し、寄付した蔵書が二十万冊という。想像を絶する。
    小野不由美は蔵書の背文字が見える本棚をつくるために、各本の背幅をはかり総延長「43万8400ミリ」(400メートルトラック一周分)という数字を割り出した。そしてそれだけの背幅の本を収納できる書庫・本棚を作った。すごいとしか言いようがない。単行本の背幅は通常25ミリくらいだから、単行本換算で1万8千冊くらいか。

  • 2013.12.25市立図書館
    新潮社の文芸誌『yom yom』に掲載されたリレーエッセイらしい。
    蔵書家の苦労話。
    あるある、と共感する。そこまで、とたまげる。その手が、と感心する。
    文庫化されたら買おう。

    小野不由美、椎名誠、赤川次郎、児玉清、南伸坊、井上ひさし、荒井良二、唐沢俊一、内澤旬子、西川美和、都築響一、中野翠、小泉武夫、内田樹、金子國義、池上彰、田部井淳子、祖父江慎、鹿島茂、磯田道史、酒井駒子、福岡伸一

  • 小野不由美さん目当てだったけども、どの方の文章も興味深く面白かった!
    溢れる蔵書との闘い、それぞれの付き合い方、読書の思い出。他人の、しかもその点に関してハイレベルな人の本棚をのぞくのは楽しい。本好きって、異常なまでの知識欲がある。雑多な…
    全員がものすごい読書量で、感心しっぱなしでした。これだけ持ってると、本に対する気持ちも凡人とはなんとなく違ってくるだろうな。
    天井まである本棚とか、暖炉と安楽椅子のある書斎とか、本専用の部屋とか、に憧れる。

  • 侵食されつつあるマイルーム....

  • わたしの夢は美女と野獣に出てくる天井までずらーっと並ぶ本棚をもつことです。
    本棚にまつわる作者たちの想い想いが詰まった一冊

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