- Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103540519
作品紹介・あらすじ
全世界がコロナ禍に襲われた歴史的な一年を表現者たちはどう生きたか? 米大統領選、東京オリンピックの延期、世界各地でのテロ、安倍晋三総理の辞任、人工知能の成長と普及、ビットコイン熱の乱高下……2020年は激動の一年だった。時に時代に抗い、時に日常を守り、創造を続けた日々の記録により〈集合的時代精神〉が浮かび上がる。1月1日から12月31日まで、366日/52週を52人でのリレー日記!
感想・レビュー・書評
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2019年の一年間を著名人が日記リレー。2022年の今からすれば、コロナが始まったばかりで危機感も緩い。ブレイディみかこさんのバタバタ感が、すごく伝わってきたり、石原慎太郎さんの日記というより評論に感動したり、今村夏子さんは、小説通りのどんより感を生活にもかもしてるんだなと驚いた。宇佐見りんさんは、この日記よんだら、ふつうだったり。
皆様、私と同じように、毎日いろんなアクシデントに見舞われている。私と違うのは、それをうまくネタに文章として昇華されている。どなたも、たくさん本を読んでおららることも発見だった。
2022年現在、2019年のコロナ禍を。そうそうそうだったと、懐かしく振り返りました詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
コロナで生活が一変した2020年の1年間を52名の作家が1人1週間を担当したリレー日記。角田光代さん、津村記久子さん、小川洋子さん、ヤマザキマリさん、ブレイディみかこさんなどなど、個人的に馴染みのある作家さんもたくさん。それぞれのコロナ禍の日常を垣間見た気がした。1週間分だとあっという間で、1人ずつの分量が少なく物足りない気はしたが、その分大勢の方の日記が読めるということだろう。やはり皆さん文章が上手い。この作家さんは作風からは想像できなかったが案外庶民的なのだなとか、やっぱり素敵な人だなとか、1人ずつそれぞれ楽しめた。
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いろんな事が起こった2020年。
沢山の著名人がリレー形式で日記を綴る。
最初はコロナの文字もなかったけど、だんだんと・・・
それぞれの日常が垣間見れて結構面白かった。
あまり知らない方は、書かれてる事も難しかったけど。 -
もう少しコロナ色の強い書籍かと思ったら、基本的にはずっと連載しているリレー日記のようなものを2020年1年間についてまとめて、「パンデミック日記」とタイトルをつけただけのようだ。あざとい。
最初の筒井康隆とかはコロナは全く関係なく、おじいちゃんの年始の様子として読めてそれはそれで面白い。
が、読み進むにつれ、自分の過ごした1年間との感覚の乖離がだんだん感じられてしんどくなってきた。え、この時期に外食してるの、わー、移動もしてるし帰省もしてる、と彼我のあまりの差にそりゃパンデミックにもなるわ、あんなに人との接触を減らせと繰り返し伝えていたのに全然伝わっとらんじゃないの、と愕然とした。
4月から5月にかけては完全にステイホーム、その後も出張なし、学校行事全然なし、修学旅行も延期の末行き先変更、と制限を受け続けた日々の暮らしを振り返ってひき比べると、やっぱりここに書いている人たち想像を絶するほどゆるい、とあらためて読み直す。
まあもちろん中にはステイホームしている人もいるんだけど、自由業の方が多いからなのか、言動が世の中標準よりもだいぶ自由な印象を持たずにはいられない。こういう人たちが出版とか言論とかを回しているんだろうか。そしたら論理性とか欠けててもしょうがないな、と軽く絶望する。
あと、文筆業を名乗る人の中に知らない人が圧倒的に多いことに驚く。その文章を読んで、作品を読んでみようと思える人も全然いないことにも驚く。唯一、川上弘美さんだけ共感を覚えて何か読んでみようかなと思った。
とにかく、一年分通して読んで消耗した。がっくし。 -
図書館にて。
書いてあることは作家さん皆さんの日記なので、淡々としているのだけれど、メンバーがすごくてドキドキした。
このすごい人たちが同じ世界にすんでいる幸せ。
逆にこんなすごい人たちがそれぞれ考えをもって生きていても、こんな世界にしかならない絶望。
パンデミックの世界の日記、どんな人でも、一人一人は無力なのかな。 -
2019年1月からの一年を、1週間ごとに綴られてるダイアリー。やだね、パンデミックダイアリーだなんて。
ほんとまだ1月は全然で、2月からあれ?ってなって3月4月で一気に危機感爆発してって
でも今考えるとあの頃の感染者数って全然だったよなーとか、いろんなこと思い出させられる感じ。いろんな人たちがいろんな感情で、政府に怒ってる人もいるし、なんかそれぞれが詰まってて面白かったです -
ひとり一週間ずつの2020年の日記。書き手は52人。なかなか興味をそそられる人たちが集まっていたので手に取った。年始から順を追って辿っていると世の中の空気や人間の内面の変化がわかる。2020年は絶望の中でもなんとか必死にもがく姿やコロナを乗り切った後への希望が見えた。それが今や。それでもしぶとく生きていく。いい方に変わるチャンスにもきっとなりうるから。
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電子版
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コロナ禍という未曽有の危機に陥った世界の中で、表現
者たちはどう過ごしていたのか。52人の表現者たちが1週間ずつリレー形式で日常を記録した本書には、東京オリンピック延期や、マスク不足、芥川賞受賞など、それぞれの2020年のコロナ禍での生活が描かれています。
作家の日常を知ることもできる、興味深いエッセイです。 -
石原慎太郎はコロナを文学に利用してずるいと思った。今村夏子のダメな気持ちわかりすぎて好き
小川洋子、金原ひとみも良い
上田岳弘ー原稿用紙30枚、1日4000字を3日、1333字を3ラウンド