不思議の国のトットちゃん

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 86
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103550051

作品紹介・あらすじ

サッカーボールは丸まったパンダの赤ちゃん!トットちゃんの目にはそう見える。この星は不思議なことであふれている-。どうしてダイヤモンドがたくさん採れる国が世界一貧しいのか。スマトラ沖地震で子どもたちと小鳥はどこへ行ったのか。トットちゃんが考えてきたこと、出逢った人々を綴る感動の一冊。

感想・レビュー・書評

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  • (2017-10-13)

  • 途中脱線しつつも止まらないマシンガントークが、文章で再現。
    エッセイではあまりない、ページを埋め尽くす文字量に圧倒される。
    楽しい話には笑い、テレビ創世記の話には驚かされ、ユニセフの活動には、あまりのひどい現実にぞっとし、時には泣けた。
    文章量だけでなく、内容にも圧倒される。
    読み応えのあるエッセイ。

  • 最近、すっかりトットちゃんにハマっている。
    トットちゃんの目を通して見る世界は優しいなぁー。

    今NHKで『トットテレビ』をやっていて、この本の中のセリフが昨日のドラマに登場した。脚本家はやっぱり全著作読んだのかなー。


    この本の中で一番覚えておきたい言葉を抜粋しておく。
    50年前、日本初のテレビ放送を始める頃、NHKに指導に来ていたアメリカのテッド•アグレッティーが言った。
    「テレビジョンは、世界で現存する、あらゆるものの中で、最も有力なメディアであることは間違いありません。戦争も、民族の違う人達の結婚式も、いながらにして見ることが出来ます。世の中が、よくなるか悪くなるかは、テレビジョンにかかっているといってもいい、と思います。正しい、人類向上の道をたどるためにテレビジョンを使って下さい。国際間の大きな理解、そして、永遠の平和もテレビジョンによって、もたらされると思うのです。」

    インターネットがテレビに取って代わろうとする現在、この「テレビジョン」を「ネット」に置き換えて考えるとどうだろう。

  • 話しているような書き口が、話を聞いているようで面白い。
    内容もあちこち飛ぶけど、それもまた、トットちゃんと表現していて、いいです。
    いろいろと、すごい人です。

  • 徹子さんのオモシロ話と
    ユニセフ活動で出会った人々の話が
    代わる代わるで読みやすい

  • 3/18/13図書館

  • 読んでいて、楽しくて、苦しくて、いろんな思いに駆られた本。

  • 02年~05年に連載されたもの。ユニセフ大使として訪問した国々の悲惨な状況に涙し、鼻の穴に一円玉を詰めた話に大笑い。トモエ学園がなかったら、この人はダメな子の烙印を押されたままで終わっていたかも、と思うと小林校長に改めて感謝したくなる。92歳の役の芝居を92歳でやりたいとあったが、百でも二百でも長生きしてほしい。2010/6/22 読了。

  • この歳で、精力的にお芝居をして、ユニセフの仕事をして、説教臭くないみずみずしい文章を書き続ける彼女は、やっぱりすごい! 老成とか達観とか古雅とかいう言葉とは、いい意味で無縁。

    アフガニスタンにて。「12万以上の子どもが死ねばニュースになる。でも、「死ななかったのです」ということは、残念ながらニュースにならない」
    1980年代、1年に1400万人の子どもが五歳以下で死んだ
    2000年代は、子どもの数は増えているけれど、五歳以下で死んだ子どもは1100万に減ったのだそうだ でも、それでも、1100万!

  • 黒柳さんのユニセフ親善大使としての訪問記にはいつも自分の存在を考えさせられる。この本には、アフガニスタン、ソマリア、シエラレオネ、インドネシアのバンダ・アチェの訪問記が掲載されている。子ども達への優しさと子ども達から慕われているのトットちゃんだった黒柳さんならではと思う。テレビではここまでいい印象は正直持っていないし、ユニセフ以外の話題のエッセイにはそんなに興味もないこともあるけれど、今後も本は読みたいと思う

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著者プロフィール

女優・ユニセフ親善大使。東京都生まれ。自伝的著書『窓ぎわのトットちゃん』でも描かれたトモエ学園から香蘭女学校を経て東京音楽大学声楽科を卒業、NHK放送劇団に入団。NHK専属のテレビ女優第1号として、現在にいたるまで大活躍している。『窓ぎわのトットちゃん』(1981年)は、800万部というベストセラーの日本記録を達成し、全世界で2500万部を売り上げている。アジア初のユニセフ(国連児童基金)親善大使として、長年にわたりアフリカ、アジアなどを各国を訪問、めぐまれない子どもたちのことを知ってもらうための活動に力を入れている。

「2023年 『トットちゃんの 15つぶの だいず』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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