猫と罰

  • 新潮社 (2024年6月19日発売)
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感想 : 70
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784103556718

作品紹介・あらすじ

吾輩、ニャンと転生⁉ 漱石の猫の続きを描いたもふもふ×ビブリア奇譚! 「猫に九生あり」という。かつて漱石と暮らした黒猫は、何度も生と死を繰り返し、ついに最後の命を授かった。過去世の悲惨な記憶から、孤独に生きる道を選んだ黒猫だったが、ある日、自称“魔女”が営む猫まみれの古書店「北斗堂」へ迷い込む。文豪の猫と創作の業が絡まり合う日本ファンタジーノベル大賞2024受賞作!

みんなの感想まとめ

テーマは、転生した黒猫が自身の過去を振り返りながら、孤独と向き合う姿を描いた物語です。主人公の猫は、古書店「北斗堂」での出会いや出来事を通じて、過去の生を思い出し、成長していきます。物語は、猫と人間の...

感想・レビュー・書評

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  • 読書備忘録856号。
    ★★★。

    猫もの。
    カバー絵とか見ると、なんかほのぼの猫小説って感じがしたので借りました。
    しか~しっ!ちょっと違った。(^^;)

    ネコに九生あり、9回生まれ変わると良く言われますよね。
    主人公の猫、おれ。九つ目の生。
    引き寄せられるように古書店へ。
    店主の北星恵梨香から「思ったより早かったね。おチビさん。名前は?」と話しかけられる。
    え?猫と話せる人間?
    そして、この古書店には猫が4匹いた。

    設定はワクワクするんですが、ネタバレしてしまうと以下のような感じでビミョ~。
    読む予定の方は目を閉じて・・・。

    なんかね、北星さんはもと神様なんだって。人間が物語を作ることに嫉妬して意地悪したら、天照から怒られて人間界へ追放されたみたい。人間が物語を作るのをそばで見て反省しろと!
    幽閉されているのが古書店の北斗堂。北斗堂を離れると命に関わるという設定。
    北斗堂に集まる猫は、必ず作家に飼われたという過去を持つ。そしてその作家から真名という猫にとって真に価値のある名前を貰っている。

    そんな北斗堂で、おれの過去8回の生が語られるストーリー。三つ目を除いて・・・。
    加えて、北斗堂に足繁く通う作家志望の少女を応援するストーリー。

    う~ん。
    作者さんの作家という職業に対する思いが強く出過ぎていてあまり楽しめなかった。
    おれ、が偏屈すぎるのもマイナス。
    真名という設定を作ったにも関わらず物語に生きていない。
    天照大神って女性神のトップですよね!
    こんな些末なことに関わってるって、なんか微妙。もっと日本国の平和に尽力してるはず!

    結局おれの三つ目の生で貰った真名はなんだったのか?金之助は自分でつけたとおれは言っている。
    まあ「吾輩は猫である」のモデルだった、というのは物語の冒頭の雰囲気から、誰でも容易に想像がつくと思いますけどね。

    日本ファンタジーノベル大賞、2024受賞作かぁ。う~ん。

    • shintak5555さん
      ユキさま
      読み方を工夫すればハートフルになるかも。
      ユキさま
      読み方を工夫すればハートフルになるかも。
      2024/09/08
    • bmakiさん
      猫ちゃん小説好きですが、これはちょっと違うかな??(⌒-⌒; )

      猫ちゃんのハートフルストーリーなら読みたいですがo(^▽^)o

      ...
      猫ちゃん小説好きですが、これはちょっと違うかな??(⌒-⌒; )

      猫ちゃんのハートフルストーリーなら読みたいですがo(^▽^)o

      ファンタジーって読むの難しいな。。
      面白いのは面白いけど、なかなか当たりを引きにくい(^◇^;)
      2024/09/08
    • shintak5555さん
      マキさま(^o^)
      これ絶対にファンタジーじゃない!
      マキさま(^o^)
      これ絶対にファンタジーじゃない!
      2024/09/08
  • 「猫に九生あり」というけど、前世のこともしっかり記憶しているというのは不思議な感じ。
    自分がもし…と考えてみると、かなり混乱しそうな気がする。
    ちょっと訳ありの猫たちが「北斗堂」に集まってきて…と物語が始まっていくのだけど、前半はどういう展開になるのかよくわからなくて、ちょっと退屈だった。
    店主北星や猫たちの事情が明かされていく辺りから面白くなってきたかな。

    本題からそれるけど、「魁星」って北斗七星の一部で、中国では文章の神様なんですね。
    頭の中で力士が浮かんでたけど、漢字が違うし!
    若者だったらバーチャルライバーが浮かぶんだろうか。

  • 表紙の雰囲気から、ハートウォーミングなお話かと思いきや、全然違います。主人公のクロネコは性格がひねくれてるし、態度も悪い。ドーンと重苦しくてなかなか読み進まないんだけど、しばらくしてはたと気付きました。この子、高校時代の私と似てるかも。当時、ウチはお金がなくて、習い事も塾も行かせてもらえず、進路も限られた選択肢しかなかった。何不自由なく高校生活をエンジョイしている級友たちの輪に入らず、横目で見てひがんでた。きっと態度にも出ていて、嫌なヤツだったに違いない。私の黒歴史。それが、不思議なことに、この本を最後まで読んだら、黒いページがシュレッダーされました。まだ胸の痛みはあるものの、黒い影は雲散霧消したのです。おかしいな、、なんでだろう? 誰だって似たようなモンなんだから、悩むなってこと? 忘れろ? でも、なかったことにはできないよ?

    とにかく、読み始めたら、最後まで読んで欲しいです。ステキな宝探しになるはず。

    実は、この黒歴史のせいで、村上春樹の『街とその不確かな壁』が読めないでいるのですが(色々思い出されて辛すぎるから)、今なら読めるかしら。試すのは怖いけど、試してみます。

  • 「猫に九生あり」過去に漱石の飼い猫だった孤高の主人公猫のクロは、9回目の生で、ある古本屋にたどり着く。そこでは、ある呪いに賭けられているという女店主と、文豪の飼育歴のある猫たちが生活していた。果たしてクロは、孤高を貫くのか、また、女店主にかかっている呪いとは…
    猫も本も孤独も好きで、たまに寂しくなる自分には、感情移入しやすい作品でしたが、ラストにある神への対峙は、まあまあクサく、アツい内容です。
    ただ、言葉の力を信じる著者の熱い気持ちが表れていました。

  • 猫には九つの命がある。
    最後の命を迎えた黒猫は導かれるように古書店「北斗堂」に
    辿り着く。謎めいた店主と猫たち、訪れる人々。
    彼は「真名」への拘りを抱えながら「北斗堂」で生活することに。
    その中で知る“魔女”と呼ばれる店主の謎。
    更に知る「北斗堂」集う猫たちの記憶と役目。
    人を嫌悪し、同族で群れることもせず、偏屈で孤高に
    生きようとする黒猫のかたくなさは、凄惨な過去の命の記憶ゆえ。
    だが、あの作家との生活を生きた命の記憶は、彼を捉えている。
    そんな彼が魔女や住まう猫たち、そしてあの娘との出会いは、
    年月と共に緩やかに、彼の心を変え、思いやる心が芽生えてゆく。
    そして、あの娘と魔女にあの男の創作の楽しさ、物語る嬉しさを
    教えたい。それだけあの男の存在は大きかったから。
    クライマックスの、黒猫の有するあらゆる記憶が溢れ出す
    シーンが最高!まるで九つの命のすべてをぶつけるかの如く。
    まるで、黒猫の物語を語り尽くすが如くに感じてしまった。

    これは、物語を紡ぐ者たちへのオマージュ。

  • どうしよう…面白くない…
    と何度も唱えながら読み続けたかいあって、
    終盤の流れるように読める面白い場面に出会えました。諦めなくて良かった。

    猫には九つの命がある。

    で始まり、面白そうだなと読み始めたものの、
    途中から100万回生きたねこ、なのかなぁ
    という疑惑が湧く。
    魔女の正体や円との関係、色んなことがあったが、
    天照との対決以降が一番面白かった。

    おすすめするには、私にはちょっと、、、

  • ねこ、魔女、そして表紙のほのぼの感で勝手にイメージを作って読み始めた。ところが、私の想像とは全く違った。

    9回めの生まれ変わりの猫のクロのこれまでは、悲惨で時には残酷だった。北斗堂には表紙のイメージとは違った、不穏な空気を感じた。集まってきた猫たちや、魔女と呼ばれている北星恵梨香、常連の小学生の神崎円は、始めの方は穏やかな感じだったが、クロが自分の半生を語っていくにつれて、時が流れ、状況は思わぬ方向になっていった。いろんな要素が詰め込まれていて、だんだん話が重くなっていった。

    そして後半、魁星の話が出てきた辺りから、私はファンタジー系は苦手なのかも、と気づいてしまった。でもクロが夏目漱石の猫だったことがあるというのは、とても興味があったし、猫が亡くなるときの気持ちは、そうであってほしいと思うものだった。

  • 思ったのと違っていたので、なかなか読み進めなかった…

  • 罰って難しい。
    人は、なかなか生き方を変えられない。
    裏切られたら悲しいし、信じられなくなるし、距離をおきたくなる。
    それでも、愛されたいと思うのも事実だ。
    これは、そんな猫の話。

  • 猫には九つの命がある。
    英国の古い諺にある言葉のとおり、九つめの命を生きる黒猫が主人公。自称「己」、見た目からクロとも呼ばれる彼は三つめの命の時、自分を主人公にしたかの有名な名作を書いた作家の元で暮らし、その時の思い出を誰にも触れさせない聖域のように大切にしていた。九つめの命を生きる現世で、己がたどり着いたのは「北斗堂」という名の古書店。そこは数匹の猫が居着いており、猫の言葉を理解する北星恵梨香という女性が店主で、猫達からは「魔女」と呼ばれていた。この謎めいた古書店と魔女の正体は?
    ほのぼのストーリーを勝手に予想していたのですが、いい意味で裏切られました。人の世も生きにくいが、猫の世も波乱万丈。己の口から語られる九つの猫生の物語は幸せな時より辛く、時には惨いものが大半でした。頑なに一匹狼ならぬ一匹猫の姿勢を貫いていた己が、北斗堂で過ごす最後の生で、少しずつ人や猫と関わっていく姿へと変化していくところが良かったです。あの頑固者がこんなに成長して、と感無量。
    猫と物語を愛する人には刺さるストーリーだと思います。

  • 猫目線で進む物語や、ハートフル×ビブリア×ファンタジーという雰囲気、そして表紙のかわいさに惹かれて手に取りました。
    猫に九生ありという言葉の通り、クロには過去の命の記憶があります。ただ、その過去は決してハートフルなものではなく、人間の身勝手さや残酷さが描かれていて、想像していたより重たい空気のある作品でした。猫視点だからこそ、人間の行動がより冷たく見える場面もあり、クロが見てきたものの痛みが伝わってきます。
    ただ、個人的には物語に強くのめり込む感覚まではいかず、最後まで少し淡々と読んでいた気がします。かわいらしい表紙や設定から受ける印象とは違い、優しさだけではない苦さの残る物語でした。

  • 9回目の転生を迎えた猫の視点から、人間界かがせわしない一方、その中で一種矛盾して見える物語を紡ぐという行為の意義を問うている。

    猫は9回転生を繰り返しているだけあって、気まぐれな人間たちを簡単に信用することはない。
    それでも、3回目の人生で永遠の思い出となる作家との出会いがあってからは、物語と向き合う人間に対して特別な気持ちを抱く。
    なぜ物語を紡ぐのか、作家やその卵3人との出会いを通して、猫が発見していく意義のどれもが、それぞれ気づきをもたらしてくれると思う。

  • 猫が主人公の小説は多くありますが、「9つの命」で転生を繰り返す猫、それも夏目漱石に飼われ「吾輩は猫である」のモデルになった猫が主人公というのは面白い設定でした。

    それまでの8つの命で悲惨な死を遂げ、人間にも同族にも心を許せなくなった「クロ」。本当の名前「真名(マナ)」や漱石との思い出を明かすことなく頑なな態度を取り続けていたものの、長い月日を経て周りの猫や人への思いやりを持つようになるクロの姿は感動的でもあります。
    そして、普通の動物は決して行わない、「物語を紡ぐ」という行為を尊重し慈しむクロの視点は、物語を書くひとにとっても、読書が好きな人にとっても共感できるものではないかと思います。

    エンディングも素敵でした。
    ファンタジー要素もありますが、文学に向ける作家の熱量やそれぞれの時代に見える人間の「本性の醜さ」なども正面から書かれていますので、少し大人向けかもしれません。

  • 猫には9つの「生」がある。
    過去の記憶を持ちながら、9回の人生(猫生)を生きる。この主人公はまさに9回目を生きる猫、金之助(9回目ではクロと呼ばれている)。過去8回の猫生では人間に裏切られたりつらい思いをしてきたが、ある作家の元で暮らしたことが心に残っている。過去に作家と暮らした猫たちが集まる本屋、北斗堂。気づかずにその本屋に足が向いてしまった金之助はそこの店主である北星と暮らすことになる。

    猫の9回の人生が辛いものが多すぎて読んでいて辛かった。時代も違うとはいえ、食べるものがなく人間から追い回されたり、子どもからいじめられたり。人間が信じられなくなっても、今回の人生で出会った北星や本屋にやってくる少女と出会い、本を書くこと、物語を紡ぐことの大切さを感じた。ただ、個人的には北星が元は神で、罰されて本屋の店主として生きているというのがファンタジーすぎて、ちょっと受け入れ難かった。


    というか、最近猫や犬が出てくる本をよく読んでるな…

  • 表紙可愛いし猫が好きで読みましたが辛い気持ちのほうが多かったです。
    崇高な気持ちで本をよむというより、娯楽で読みたいな‥現実で精一杯なんだもの。物語の中だけでも癒されたいのだが‥。
    ネコちゃんがひどい目にあっている描写はたとえ描写でも辛い。ましてや絞め殺す描写なんてショックで受け止めきれませんでした。
    病院の待ち時間があったから読んだだけ、という感想です。悲しい

    • shintak5555さん
      突然失礼致します!
      有川ひろさんの猫ものがオススメです!
      目から汁が出まくりですが。www
      突然失礼致します!
      有川ひろさんの猫ものがオススメです!
      目から汁が出まくりですが。www
      2024/10/05
    • とんぼさん
      5555さん、本の紹介ありがとうございました
      おかげで素敵な本に出会えました!
      5555さん、本の紹介ありがとうございました
      おかげで素敵な本に出会えました!
      2024/10/13
  • 猫には九の命がある
    人間を忌み嫌う黒猫、己
    九回目の猫生
    吾輩は猫であるのモデル猫
    猫が集まる古書店北斗堂の主人は
    猫たちと意志疎通できる魔女らしい
    永遠に背負わなければならない呪いがあると…

    辛辣な語りは
    胸が痛い死に方を八回してきたクロ
    人間が支配する世界で、
    野良猫で生きなければならなかったから
    それでも傷ついている人間を助けてくれる優しい猫
    神だの罰だの関係ねぇ!って
    とっても猫らしくて、
    夏目漱石だって不器用だけど愛でてたんだね
    ゆっくりたっぷり撫でてもらいなね
    (涙)

  • 読了。

  • 夏目漱石の飼い猫で、転生を繰り返す黒猫ちゃんが主人公のお話なんて、本好き・猫好きの私にはたまらないお話だー!とわくわくで読み出したら、意外にも重い話しが多くてちょっとびっくり。
    でも、ファンタジーごりごりのお話が苦手な私にとってはその展開はなかなか良かった。

    猫が大好きな私にはとても辛い話もあったけれど、この辛い事実がクロの性格を作り上げてしまったのだと、悲しいけれど納得せざるを得ず、そして猫から見た人間がいかに愚かな動物なのかを思い知らされた。(苦笑)

    ただ、店内の謎の掛け軸やなぜか増えている本、そして“魔女”の正体とお店の秘密がまさかの堕とされた神様で、それを仕切っていたのが天照という神様だと判明した時、ちょっと興醒めというか…なんかちょっとこの物語の興味が失せてしまった…

    でももう終盤だったのでなんとか読了。
    結果、やっぱりちゃんと最後まで読んでよかったと思う反面、やはりクロは…常世には行けず、魂は彷徨い続けるのだろうか、、、とモヤモヤが残った。

    かなり生意気で、神様に対してもめちゃくちゃ態度悪かったけれどクロの功績は少し認めてもいいんじゃないかと思うし、クロも言ってたが魔女はもう充分に罰を受けたのではないだろうか。

    たしかに悪いことをしたのかもしれないが、、なんだか性格悪いのは天照だなと思った。

  • Amazonの紹介より
    吾輩、ニャンと転生!? 漱石の「猫」の続きを描き上げた、もふもふ×ビブリア奇譚!
    「猫に九生あり」という。かつて漱石と暮らした黒猫もまた、幾度となく生と死を繰り返し、ついに最後の命を授かった。過去世での悲惨な記憶から、孤独に生きる道を選んだ黒猫だったが、ある日、自称“魔女”が営む猫まみれの古書店「北斗堂」へ迷い込む。



    日本ファンタジーノベル大賞2024受賞作!

    猫が主人公という斬新さと「猫に九生あり」ということで、9回人生を送るのですが、意外と大昔に遡ったり、まさかの偉人と暮らしていたりと興味をそそる内容で面白かったです。

    主人公がいかにして暮らしていたのか?1回目から遡るのですが、その暮らしは短くもあれば、長い「猫」生もあります。
    回を重ねていくにつれて、人との距離が縮まっていくことに微笑ましくもあり、安堵や感動が込み上がってきました。

    これまでの「猫」生を紹介するだけでなく、現代パートでは、謎の魔女と称する店主と出会うことで、大きく影響を与えます。店主も謎めいた風貌で、ある秘密を抱えています。

    なぜ、「北斗堂」に居続けなければならないのか?ファンタジー賞なので、色んなファンタジー要素が散りばめられているのですが、それぞれの心の葛藤を垣間見ることで、罰に対する考え方や人生の大切さを感じました。

    大半の登場人物が猫なので、猫好きにはたまらないかと思います。普通に会話するというちょっとした違和感はありつつ、作中の猫のように何度も生と死を繰り返せませんが、人生一度きり、相手のために一生懸命頑張る姿にカッコ良く映りました。

  • 「猫には九つの命がある」という。おれは九回目の命を生きている。住宅街を気まぐれに歩いたはずだった。個人経営の古書店の前で女に呼びかけられた。「思ったより、早かったね」と。ひとまずおれは逃げ去ったが、どうも気になりこの書店に吸い寄せられていった。茶白の雌猫が声を掛けてきた。「お前か、逃げたやつは」、「まあいずれ、お前も北斗堂に来るよ」と…。前世で小説家と縁があった猫たちがこの北斗堂に集まっている。そして店主の女性は猫たちが「魔女」だという。魔女と猫たちのお話です。面白かった。

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著者プロフィール

宇津木健太郎(うつぎ・けんたろう)
埼玉県越谷市出身。本に囲まれた家に育ち、気付いたら小説を書き始めていた。
各賞への小説の応募や投稿を当たり魔的に繰り返し、ようやくエブリスタ×竹書房「第二回最恐小説大賞」長編部門にて本作『森が呼ぶ』が大賞受賞。
プロフィール欄で遊ぶことを目標の一つにしていたので遂に夢が叶ったと歓喜するも、何を書こうか迷っているうちに一時間が経過している。カフェイン中毒。

「2021年 『森が呼ぶ 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

宇津木健太郎の作品

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