風樹の剣

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 18
感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103562078

感想・レビュー・書評

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  • 北方健三の剣豪小説シリーズ物というのに興味を引かれて読み始めたけど・・いささか冷酷過ぎる。残酷と言うより、無感覚みたいに人を斬るし、折角の登場人物をあっさり消してしまうし・・勧善懲悪までは求めないけど一部やり過ぎの感じあり。主人公の父探しで明かされた状況については、それほどの衝撃なし。あ~そうかって印象。まぁ、北方作品だから・・とても好感の持てぬ主人公だが、これから少しはまともになるのかな・・結局時代劇ハードボイルドと言うのか、厚みが出るのを期待して読み続けてみましょう。

  • 最近は欲しい本のタイトルをしっかりと手帳に書き込んでいる(上)(下)巻や数字が明記されているものであれば迷わないのだがシリーズものとしてそれぞれにタイトルが異なり長編となっているとやっちまったぁ~となるときも少なくはない。

    シリーズの1作目を中抜けで読むのは普通なら違和感を感じるものだが、この作品にそう言った感覚を与えるものはなかった。5部作の最初の作品で主人公の日向景一郎の青年期を描いた作品となります。

    「風樹の剣」

    景一郎の中ではもしかして一番過酷で辛い物語になるのかもしれない。完成される前の日向流の景一郎の前に立ちはだかる敵は兄弟子であり、父の森之助であった。加賀藩から次々に送られてくる刺客と戦いつつも祖父に倒す相手と言われた父を鹿児島まで追い詰めていく…追い詰める?探したのか?真実を知るため?結果的にはすべてが当てはまりそうなのだが、そこは北方節!あくまでもハードボイルドな剣客を描いていた。

    シリーズ初回でこんなクライマックスを迎えてもさらに続く4作品が同等以上に面白いから素晴らしい!

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著者プロフィール

北方謙三

一九四七年、佐賀県唐津市に生まれる。七三年、中央大学法学部を卒業。八一年、ハードボイルド小説『弔鐘はるかなり』で注目を集め、八三年『眠りなき夜』で吉川英治文学新人賞、八五年『渇きの街』で日本推理作家協会賞を受賞。八九年『武王の門』で歴史小説にも進出、九一年に『破軍の星』で柴田錬三郎賞、二〇〇四年に『楊家将』で吉川英治文学賞など数々の受賞を誇る。一三年に紫綬褒章受章、一六年に「大水滸伝」シリーズ(全五十一巻)で菊池寛賞を受賞した。二〇年、旭日小綬章受章。『悪党の裔』『道誉なり』『絶海にあらず』『魂の沃野』など著書多数。

「2022年 『楠木正成(下) 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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