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Amazon.co.jp ・本 (128ページ) / ISBN・EAN: 9784103562313
作品紹介・あらすじ
誰かの力を借りなきゃ、笑えなかった――警報級の大型新人、満身創痍のデビュー作! 主人公の沙智は、難病の母を介護しながら高校に通う17歳。母の排泄介助をしていると言ったら、担任の先生におおげさなくらい同情された。「わたしは不幸自慢スカウターで言えば結構戦闘力高めなんだと思う」。そんな彼女を生かしたのは、くだらない奇跡だった。選考委員が大絶賛した「R-18文学賞」大賞受賞作。
みんなの感想まとめ
主人公の沙智は、難病の母を介護しながら高校生活を送る17歳の少女で、彼女の家族は狭いアパートでの厳しい日常を強いられています。彼女の苦悩は深刻ですが、本作はその中に「笑い」を巧みに織り交ぜ、悲惨さに抗...
感想・レビュー・書評
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作者の名前は、上村 裕香(かみむら ゆたか)さん。
わたし(みのり)は、職場に一文字で「裕」(ゆたか)と読む名前の人がいた時、まず「ゆうふく」を変換して「裕福」の「福」をBACK SPACEキーで消して入力していました。その人は実際とても裕福なおウチの人でした。
でも、この裕香(ゆたか)さんが書いた小説は、全然ゆたかでも裕福でもないお話です。
普段はできるだけ「お気楽極楽」な内容のものを読んで、マッタリほっこりしたいわたしとしては、内容を知っていたら手を出さなかったでしょう。ただただ「女による女のためのR-18文学賞」大賞受賞作だったから読んだのでした。
いわゆる「ヤングケアラー」のお話でした。(この言葉も何年か前に最初に聞いた時は何を意味するのか分かりませんでした。)
連作短編が3つ掲載されていますが、受賞作は最初の書名の作品だそうです。
沙智さんは高校2年生。家族はお父さんとお母さん。お父さんはパチンコとお酒が好きで浪費癖がある人。お母さんは体が麻痺していく難病で、症状がひどい時は一人で立ち上がれないし、手がしびれてトイレも一人でできない。
沙智さんは、そんなお母さんを介護しています。お母さんは「沙智に一生面倒みてもらう。」と言っています。お父さんは体の動かないお母さんに執拗に情を交わすことを求めます(隣室に娘がいても)。
親ガチャと言ってしまえばそれまでですが、言ったところで沙智さんがこの両親から逃れられない状況は変わりません。
1作目の『救われてんじゃねえよ』の初出は、「小説新潮」2022年5月号。
2作目の『泣いてんじゃねえよ』は、「小説新潮」2023年5月号。
3作目の『縋ってんじゃねえよ』は、書き下ろしだそうです。
1作目の沙智ちゃんは高校生。2作目は大学生。3作目は社会人になっています。
わたしは3作目が一番好きでした。作品の構成も上手くて文体も落ち着いています。小説の腕が上がっていました。
上村 裕香さんは、2000年佐賀県佐賀市生まれ。京都芸術大学大学院在学中だそうです。
2冊目が楽しみです。
みなさんは、この本を読んでどういう感想を抱くのでしょうか。
ヤングケアラーについて?
社会政策について?
教育について?
家族について?
家庭環境と子の性格・特性について?
わたしは、そうだなあ、、、ゆたかさについてかな♡
沙智さんに幸あれ♡詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
難病の母の介護をする高校生の沙智。介護も家事も全く手伝ってくれない父と三人で八畳一間のアパートで暮らす。
いわゆるヤングケアラーの沙智。
狭い家の中での三人の暮らしの様子を読んでいて、さすがに17歳の沙智には辛いだろうと思われることばかり。
本書は短編集なのですが、表題の『救われてんじゃねえよ』が高校生時代、『泣いてんじゃねえよ』が大学生時代、『縋ってんじゃねえよ』が社会人時代の物語になっています。高校生時代の話があまりに悲惨で、読んでいてこちらも沙智の両親を恨んでしまいたくなるほど。
でも、大学生時代と社会人時代の話は読んでいて笑ってしまうことが多く、なんだかコントを見ているかのような気持ちになることがしばしば。高校生の時とのあまりの落差に戸惑ってしまうほどでした。
でもこれはきっと、沙智の気持ちの変化なのだろうなと思います。辛い現実を笑いに変える逞しさのある沙智。そんな沙智のおかげで気持ちよく読み終えることができました。
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こっとんさん
ヤングケアラー系は、一つのコンテンツとして
成り立ってますね〰
題名が気に食わないですね〰(^_^;)こっとんさん
ヤングケアラー系は、一つのコンテンツとして
成り立ってますね〰
題名が気に食わないですね〰(^_^;)2025/10/26 -
確かにもう一つのコンテンツですね。
でも、本書は特に読んでいて辛かったー
タイトルも読み終わってみるとなんか逞しくもあり切ないですよ確かにもう一つのコンテンツですね。
でも、本書は特に読んでいて辛かったー
タイトルも読み終わってみるとなんか逞しくもあり切ないですよ2025/10/26
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主人公は高2の沙智。8畳一間のアパートで共に暮らすのが、難病を抱え娘に依存する母親と、妻の介護を娘に丸投げし浪費癖のある父親。沙智にとっては"親ガチャに外れた"状態です。
ありがちな「悲惨で重い話」と少女の毒舌独白かと予想しましたが、想像以上の作品でした。私たちの同情や共感を軽々と超越し、悲惨さに抗うかのような「笑い」を、衝撃的に上手く描いています。
なんと言っても、しんどさの蓄積でキレそうになった時、TVから流れる「でもそんなの関係ねえ!」
続いて性行為をねだる父と甘え声で焦らす母の、「いま」「あとで」の会話タイミングで、今度はTVから「いつやるか? 今でしょ!」 ぷぷっ、強烈〜!
テレビの芸人のセリフに「救われた」と思った自分に驚き、そんなわけあるか!と否定しながら自らにツッコミを入れています。読み手にも刺さるんです、そのおかしみと哀しみ。
表題作「救われてんじゃねえよ」は、第21回「女による女のためのR-18文学賞」の大賞受賞作。さらに「泣いてんじゃねえよ」は大学3年の沙智、「縋ってんじゃねえよ」はテレビ制作会社に就職した沙智と続きますが、3編とも軽快な筆致と内容の鋭利な切れ味、「笑い」と「悲惨」のバランスが絶妙です。
この新人若手作家さんは、「無防備」と「挑発」を武器にできる才能をお持ちかと、早くも次作が楽しみです。-
2025/07/02
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こちらはちょっとタイプの違うヤングケアラー!
一読の価値はあると思いますが、賛否が分かれる
タイプでもある気がします(^^)
こちらはちょっとタイプの違うヤングケアラー!
一読の価値はあると思いますが、賛否が分かれる
タイプでもある気がします(^^)
2025/07/02
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難病の母の介護をしているヤングケアラーの物語。
8畳一間のアパートで家族3人で暮らす高校生の沙智は、母の排泄の世話をしている。
父は帰りも遅く、酒を飲んでいる日もありほとんど沙智だけが家事も母の介助もしている。
進学など先が見えない状態の高校時代が、「救われてんじゃねえよ」で、家を出て東京の大学に行っていたが、ことごとく母に就活の邪魔をされる日々が「泣いてんじゃねえよ」で社会人が「縋ってんじゃねえよ」である。
母の病気は一進一退のようであるが、なんとか希望の職についた沙智。
何度も母は沙智を頼るがそれだけ甘えているのだろう、恨み辛みを口に出さずにいるのが痛々しくもあるが、暴言を吐かずにいる家族にほっとできる部分もある。
そして母娘のやりとりにクスッとさせる笑いもあるのが救われる。
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読んでませんが、湖永さんのレビューで胸がぎゅっとなりました。クスッと笑える場面があるっていうのが、ほんと救いですね読んでませんが、湖永さんのレビューで胸がぎゅっとなりました。クスッと笑える場面があるっていうのが、ほんと救いですね2025/10/26 -
コルベットさん こんにちは。
しんどい辛い思いのなかにも少しの笑いがあることで、ほっとできました。
短くて読みやすかったですよ。
コルベットさん こんにちは。
しんどい辛い思いのなかにも少しの笑いがあることで、ほっとできました。
短くて読みやすかったですよ。
2025/10/26
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初読みの作家さんでしたが、ブクログで少し話題になっていたこともあって本作を手に取りました。親の介護をする描写の生々しさは読んでてとても辛かったのですが、主人公のパキッとした口調と性格はとても魅力的に感じました。
本作は難病にかかってしまった母親の介護をする高校生の物語。作品としては純文学のジャンルにあたるのですが、文章表現は割と読みやすいかなと思います。まぁ内容は重いので、その点は少し読みにくいかもです。
些細なことでも、人の救いになることってあるのだなというのが感想です。本当に辛い時に食べたものや見たもの、感じたものに救われることもあって、それは他人からの同情的な優しさよりも時には思い入れが深くなるものだなぁとしみじみ思いました。 -
イライラする小説でした(●`ε´●)
ヤングケアラーの話なんですけどイライラしました(●`ε´●)
難病を患った母親を介護するんだけど母親にイライラしました(●`ε´●)
母親の介護を娘に丸投げで何もしない父親にイライラしました(●`ε´●)
こんな親だったら放っておいてもいいんじゃない?ってぐらいイライラしました
(●`ε´●)
ただでさえ毎日暑くて忙しくてイライラするのに、こんな時期にイライラ度を増やさせるんじゃねえよ(●`ε´●)-
2025/08/16
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2025/08/17
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2025/08/17
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難病の母親の排泄の介護をしている沙智の高校時代、大学時代、社会人1年目の連続短編集。
約100ページの薄さだったので、数時間で読了。難病の母親を介護しているというより、大人になりきれなかった毒親の両親ををしっかり者の沙智が面倒を見ている感じがして、やりきれなかった。排泄に関する描写などがあまりにもリアル。著者の経験からくるものなのかな。
窪美澄さんや町田そのこさん、宮島未奈さんなどが受賞した『女による女のためのR-18文学賞』を受賞した著者の上村さん。20代前半の彼女の今後に期待。 -
介護は誰が担うのか?
若くして病気を患い、介護が必要になる人もおられるんだと、実感。
高齢者だけじゃない。
それにしても、両親のさっちゃんに対する依存がすごい。ありがちかもしれないけど、気分が悪くなった。
家の中の閉塞感がひどく、苦しくなる。
家族で支え合うって、美談かもしれないけど無理だ
毒親だよなあー
ハラハラしながら読んでたけど、さっちゃんが、少しずつ成長して自立していけたことに安心。
親は変われないんだから。 -
前から気になっていて、今日に手にとった本には「R-18文学賞大賞受賞作品」という帯表紙が。。。。
どうしよう。文学って言葉、相性悪いんだよなぁ。
と思って、一瞬、読むのをやめようかと思ったが、気になった本は結局、読むまで気になりっぱなしなので、意を決してページを開く。
冒頭から序盤は予想通り。とにかく人間臭いというか、生々しすぎる生活臭。これが苦手なんだよなぁ。と読み進めていたが、いつのまにか、読む手が止まらない。
読みながらずっと不快だった主人公家族がなんだか、一つの幸せの形なのかもと感じる様に。
あらすじとしては、主人公サッちゃんがと難病を抱え、それを理由に依存する母親、そして、ちびまる子ちゃんのヒロシを3倍ぐらいダメにしたような父親の家庭環境の話。
聞くだけでキツそうな介護の話がメインだが、この家族三人。愛情深いとかそういうのではないのに、なぜか噛み合っているという不思議。みんな部品の一部が足りないのにそれが、逆に上手くバランスが取れている。
じっとりした作品だが、なんだか読んだ後は前向きになれる作品だった。 -
コロナ禍以降、50代の要介護認定者が急速に増えていると現場で感じている。
50代だと、子どもはまだ高校生くらいか小学生のこともある。
仕事柄、そんなヤングケアラー達を垣間見る日々だけれど、彼女達がどんな想いを抱きながら親の介護をしているのかは計り知れない。
そんなヤングケアラー達の日常は、本書に書かれているように笑いでなんとかやり過ごすしかないのだろう。
私も医療従事者としての訪問先で、便を踏んでしまったり、突然のゴキブリの襲来に使い古しのオムツで退治など、笑い飛ばすしかない状況の毎日。
私達医療従事者は、仕事が終われば看護介護から解放されるけれど、家族はそうはいかない。
あなたの人生を生きてほしい
そういいながら、全力で頼ってくる親を振り切ることなんてできない。
辛さを笑いに変えながら、自分の人生と折り合いをつけていく。それがヤングケアラー達に課せられた使命なのだろう。
貧困の中でヤングケアラーとして子どもが全力を尽くさなければならない家庭は、両親ともに何かの依存症であることが多い気がする。
ヤングケアラーであるということは、学生である可能性が高い。
ヤングケアラーの家庭状況を把握しやすい教員が行政や様々なサポート機関の情報を持ち、繋いでいくことが大切だと思う。
これからの時代、包括支援のケアマネは学校への働きかけが必要だろう。
要介護者の人生だけでなく、ヤングケアラー達も彼女達の人生を掴み取れるように
社会がもっと現実を知ることがまず第一歩だ。 -
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どれも、本当で、本当じゃない。うなずかなかったし、うなずけなかった。
改めて、
人の苦労をわかることは、非常に難しいことを、味わった作品でした。 -
素敵な家族。
介護って暗いイメージあるのに、
この家族やたら面白い。
この本の色が水色の意味も笑えた。
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図書館で借りました
123ページの薄い本でしたが内容はとても
濃かったです
介護の描写がすごくリアルに感じました -
第21回「女による女のためのR-18文学賞」大賞受賞作。
ヤングケアラーとか、毒親とか、共依存とか、テーマとしては確かにこの作品のなかに存在するのだけど、その言葉同士の間にあるものが描かれていたのかな、と思う。家族って、どんなにひどくても見捨てられないものだよね、とかそういう単純な言葉ではあらわせない何か。
私は親の目線で読んでしまうから、出てくる親に対して、怒りに似た感情しか湧いてこないけど、読む人の目線によって、それは変わるのかも。
何にせよ、「不幸」とか、「かわいそう」とか、そういうありきたりな言葉ではくくれない話だった。 -
荒い表現もあるし、既視感のある場面もあるけれど、それを上回るエネルギーに溢れた作品。
面白かった〜。
これは映画になるでしょう!
父親は、リリー・フランキー以外に考えられないのだけど、もう少しガッチリした体型でないといけないかな、などど、妄想しながら読んだ。
このシーンは感動の山場だな、というところがあり、それをベタと取るか、良しとするかで、評価は分かれると思う。映像にすると、ここは外せないところになるなと誰もが思うところ。
でもやっぱり感動しちゃったんだよね〜。
それもこれも、もう細かいことはいいよ、コレいい作品だなって気持ちになってた。
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ヤングケアラーの主人公。
母親の介護シーンがやたらリアルだった。
母親はもうどうしようもなくダメダメで、父親もけっこうな人。でも憎めないところもあるからむずかしい。
つらい時に「オッパッピー」で笑って、お母さんが笑いながらお漏らし。で、二人でゲラゲラ笑っちゃう場面が忘れられない。 -
また追いかけたい作家さんが増えました!
ただ体力がいるなぁ、この作家さんは笑。 -
これは何かの試練なのでしょうか。
なんで縋るかな。
足を引っ張るかな。
甘えるなと思った。 -
「ヤングケアラー」の主人公とその家族の話。
年収300万以下、8畳に3人暮らしの中、難病を患った母の介護もしなければならない生活。
父親はギャンブラー、浪費癖あり、お酒に走りがち、介護は娘任せの状況。
介護の場面はこれでもかという位リアルでショックを受けた。
全体的に辛い描写が多いけど、セブンティーンアイスを母と一緒に食べる描写など日々の些細な幸せも描かれていて、とにかく感情がジェットコースターだった。
いや感情の整理が難しいよ。
オッパッピーで母娘二人とも笑っちゃうシーンはどう表現していいか未だに分からない。
親が子供に依存するようなセリフも読んでてキツかった。
自分の親が将来こうならないとは限らないから。
血が繋がってる以上、やっばりどんな親だったとしても子供にとってはどこまでも大切で見放せない親という認識になってしまうのかな。
最後の章を読んで、あらゆる記憶が無くなったとしても、親から愛されてると感じる何気ない瞬間を、子供は自然と身体で感じ取って覚えるものなのかなと思った。 -
第21回女による女のためのR-18文学賞大賞受賞作。
難病の母を介護しながら、金遣いの荒い父の面倒を見、修学旅行にすら行けないがそれでも高校に通う沙智。障害年金は出るのか、薬で母の症状は治るのか、彼女がふつうに暮らせる日が来るのか。
ヤングケアラーの現実です。目を背けたくなるような日々。これだけ難のある両親を持ちながら、なかなか捨てることができない、なぜなら親だから。読んでて苦しくなる一品。
上村裕香の作品
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