霊感インテグレーション

  • 新潮社 (2025年6月26日発売)
3.33
  • (1)
  • (1)
  • (3)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 286
感想 : 1
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

本 ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784103563518

作品紹介・あらすじ

その怪異に、ITによる解決編(ソリューション)を。ITベンチャー「ピーエム・ソリューションズ」。この会社にはなぜか曰く付きの案件ばかり舞い込んでくる。幽霊からのプッシュ通知、呪われた瞑想アプリ、祟りをもたらすサーバー神社……新米ディレクター多々良数季は、訳ありエンジニア達の助けを借りながら怪異に挑む。ホラーの俊英が放つ、オカルト×テック×ミステリ!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 末代まで呪われ自分が末代だった場合、呪いは生かす方向に働く。

    主人公は自分が末代となるために命に関わる仕事がしたいと考えて山岳バイトなどをするが、色々な巡り合わせで怪異現象が絡むIT企業の社員となる。

    話題の都市伝説解体センター推薦とのことで読んだ。
    オカルトとITが入り混じるミステリーは斬新で楽しく読めたが、推薦のことがノイズとなり純粋に読めていなかった感がある。(自分は小説を読む時映像を思い浮かべながら読むが、本書を読むときはドット絵だった。あと都市伝説解体センターのテーマソングである奇々解体をBGMにしながら読んでいた。)

    主人公は自殺願望がありながらもかなりバイタリティに溢れる人で、崖から突き落とされそうになってもよじ登る。そのギャップが好印象だった。
    ITっぽい言い回しで、どこか希望を感じさせる終わりは怪異やITとは遠いように感じる清々しい読了感だった。

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

1992年生まれ。長野県上伊那郡辰野町出身。2021年『虚魚』で第41回横溝正史ミステリ&ホラー大賞<大賞>を受賞し、デビュー。

「2023年 『きみはサイコロを振らない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

新名智の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×