モロッコ流謫

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 73
レビュー : 10
  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103671039

作品紹介・あらすじ

マチス、石川三四郎、バロウズ、ジュネ、ボウルズ…。天才たちはなぜモロッコにたどりついたのか?その魔術的な魅力に迫る悦楽の紀行エッセイ。著者自身の濃密な体験と五感の記憶が独特のイスラム文化や歴史への深い洞察を誘い、「地中海の余白」の肖像を描く。

感想・レビュー・書評

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  • 2017/9/26購入

  • 作家ボウルズを追った、モロッコ滞在のエッセイとなるのか。文学的な話も多く、立ち止まりながらゆっくり読み終えた。

    モロッコの風景描写に感銘を受けた。文体は硬質だが、風景、街がまとう雰囲気、住民から発せられる雰囲気がまざまざと想像できた。まるでモロッコに来たようなリアルさだった。

    また取り上げられる作家の人間性、思想も絡み、大変勉強にもなった。

  • 著者は、ポール・ボウルズという流滴者との出逢いを契機に、モロッコの街をめぐりながら、彼の足跡を辿る。
    語りは、その中で、旅先に失踪した者を求めて、新たな旅を展開させる。
    著者自身は語る。『語りのなかにもうひとつの語りを組み込むことであり、いくつもの語りが互いに反響しあって、探求の多元的なあり方を体現することであった』

    モロッコ、アラブ・イスラム世界のひろがりある歴史、
    地中海を隔てたヨーロッパとのつながり
    古くから伝わる風習、呪術、魔物の話など、旅心をくすぐられる。
    また、ロストジェネレーションとビートジェネレーションとの中間に位置するポール・ボウルズを始め、著者の交友を通しての、様々な作家、芸術家とのやり取りや考察が、当時の世界観を浮かび上がらせる。

  • ◆『ひとりの人間が余所の社会を訪れその地に留まること自体が、  現地人の眼にはしばしば根拠のない暴力として映る。
      それに対して反作用として生じる現地人の行為は、
      訪問者の振りかざす一方的な道徳規準の元
      判断されるべきでない。』

      

  • 著者がモロッコにポール・ボウルズの家を訪ねたエピソードが楽しい。

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  • 妖しい魅力の国を垣間見る。

  • 作家、作曲家ボウルズの住んだモロッコ、物語の元になったモロッコ。<BR>そのモロッコとボウルズに関するエッセイ。<BR><BR>時々、これはノンフィクションであったかどうかわからなくなる。美しい語り口と表現が物語りな気分にさせる。<BR><BR>しかし、モロッコというよりは、ボウルズ、小説についてのエッセイなので、モロッコの空気、息遣いは少ししか感じられない。<BR>ボウルズを読めばきっと、これはかなり面白いはず。

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