モロッコ流謫

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103671039

作品紹介・あらすじ

マチス、石川三四郎、バロウズ、ジュネ、ボウルズ…。天才たちはなぜモロッコにたどりついたのか?その魔術的な魅力に迫る悦楽の紀行エッセイ。著者自身の濃密な体験と五感の記憶が独特のイスラム文化や歴史への深い洞察を誘い、「地中海の余白」の肖像を描く。

感想・レビュー・書評

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  • 面白かったはずなんだけど、固有名詞の多さに割とストーリーを見失ってしまったのでまた再チャレンジしたい。

  • 2017/9/26購入

  • 作家ボウルズを追った、モロッコ滞在のエッセイとなるのか。文学的な話も多く、立ち止まりながらゆっくり読み終えた。

    モロッコの風景描写に感銘を受けた。文体は硬質だが、風景、街がまとう雰囲気、住民から発せられる雰囲気がまざまざと想像できた。まるでモロッコに来たようなリアルさだった。

    また取り上げられる作家の人間性、思想も絡み、大変勉強にもなった。

  • ◆『ひとりの人間が余所の社会を訪れその地に留まること自体が、  現地人の眼にはしばしば根拠のない暴力として映る。
      それに対して反作用として生じる現地人の行為は、
      訪問者の振りかざす一方的な道徳規準の元
      判断されるべきでない。』

      

  • 著者がモロッコにポール・ボウルズの家を訪ねたエピソードが楽しい。

  • コピー

  • 作家、作曲家ボウルズの住んだモロッコ、物語の元になったモロッコ。<BR>そのモロッコとボウルズに関するエッセイ。<BR><BR>時々、これはノンフィクションであったかどうかわからなくなる。美しい語り口と表現が物語りな気分にさせる。<BR><BR>しかし、モロッコというよりは、ボウルズ、小説についてのエッセイなので、モロッコの空気、息遣いは少ししか感じられない。<BR>ボウルズを読めばきっと、これはかなり面白いはず。

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著者プロフィール

四方田 犬彦(よもた・いぬひこ):1953年生れ。批評家・エッセイスト・詩人。著作に『見ることの塩』(河出文庫)、翻訳に『パゾリーニ詩集』(みすず書房)がある。

「2024年 『パレスチナ詩集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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