- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103674146
作品紹介・あらすじ
いまだに優雅には書けません――。四十余年にわたり続く「書く暮らし」。新卒で入った広告代理店を半年で辞め、転職すること四回。本の雑誌社で経理事務として働いていたときに書評を依頼され、初めて原稿料をもらったのが二十五歳。以来、四十余年にわたり書き続けてきた著者が綴る、書きはじめの苦しみ、誹謗中傷のやり過ごし方、前期高齢者になってからの変化、そしてお金より大切なこと。
感想・レビュー・書評
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作家になって40余年のベテラン群ようこさんが、どのようにして作家になったのかを綴ったエッセイ。幼少期から大学時代まで、そして社会人になって4度転職をした末に巡り合った『本の雑誌社』のことなど、どういった経験を経て作家になったのかが良く分かり面白かった。
もともと作家になりたいという意志がなく、会社員で生計を立てていくと考えていた群さん。(ご本人によれば運がよく)成り行きで物書きになり、なった後も一貫して低体温な感じだった様子が伝わってきたが、逆に言えば、強い意志を持たずして作家として成功したことになる。作家として食べていくには、需要がなければならないが、どこが評価されたか分からないまま作家になった群さんは相当文才があるということなのだろう。対編集者、対読者などで、とんでもない人たちも数々いたようだが、全て反面教師にしてスルーしてきた、という群さんは相当強い。家族のした勝手な借金の肩代わりで長い返済期間のために苦労した月日や、休みなく働きすぎたため1年間の休暇期間を設けた話なども書かれていたが、現在は適度に仕事ができている模様。
出社も必要なく自分のペースで家で文章を書くことができる一方、締切のプレッシャーも描かれており、月並みな感想になるが、売れっ子でも、変わらず大変な職業なのだろうなと思った。求められる限りは書き続けていく、とのことなので、これからもまだまだ新作が読めそうで嬉しい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
群ようこさんのエッセイを5年前から読み始めて6冊目。
いつもとても面白い。
林真理子さんの大学学部一年後輩ですが全く違うタイプ
群さんが理事長をやることは絶対ないでしょう。
群さんは特に作家を目指していたわけではなく
なりゆきで41年も続いています。
忖度したり媚びたりすることなく
嫌なことは無理せず
言いたいことははっきり言う。
これで仕事が無くなったらそれまでのこと。
子どもの頃読書感想文が嫌いだったのは私と同じ
でも彼女は上手く
私は下手で悪い例として紹介された。
プロになる人は最初からちがうんだ。
プロの作家を目指している人には必読の書
そうではない私のような者にも楽しめるエッセイでした。
著者プロフィール
群ようこの作品






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