禁猟区

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 331
レビュー : 56
  • Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103710127

作品紹介・あらすじ

捜査情報が漏れている!?刑事が立場を利用して金を動かしている!?警察内部の犯罪を追う監察官はあくまで陰の存在。隠密行動を貫いて「密猟者」を狩り出してゆく。尾行される刑事は意外にも無防備。獣道に沿って仕掛けられた罠に気づきもしない。プロとしての自負が邪魔するのだろうか。監察チームの頭脳プレーを描く本邦初の警察インテリジェンス小説、ここに誕生。

感想・レビュー・書評

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  • いかにして刑事を狩るか。大抵は欲から身を落とした人だけど、1人は方向性を間違えただけということが悲しい。

  • この本には、「禁猟区」など全4作品が収められている。
    発表時期が2008年~2010年なので、著者が48歳位の時に書かれた作品である。

    この本に出てきた単語で意味不明のものがあったので、調べてみた。

    ウイッグとは、つけ毛だって~。
    何か、カルチャーショックですね~。
    まあ自分に縁がないので、知らなくても仕方がないと、納得させておこう。

  • 警察の中にも悪はある。警察官でまさか根っからの悪人はいないだろうと信じたい。普段から犯罪に接していることが多い仕事だし、何かの拍子に気付かずに悪事に手を染めてしまうこともあるのかもしれない。魔が差しちゃうとか・・・。身内の不正を調べるのは、気分のいいものではないだろう。でも身内だからこそ、厳しく、だよね。

    いくみは同じ部署の人たちを、最初は何となく毛嫌いしているみたいだったけど、なーんだ、みんな仲間思いの頼れる人たちじゃない。ストーカー事件を通して、そのことに気付けて良かったね。きっと仕事がやりやすくなると思う。

  • 4話。
    監察という警察内部の警察のような仕事。

    印象深かったのはやっぱり1話目でしょうか。
    短編と思っていなかったので、主人公がどうなるのかと思いつつ読み始めました。

    4話ともさすが乃南さん、という感じ。
    あっという間に読了です。

  • 警察内部の悪を告発する監察部のお話。ホストに貢いだり、健康食品を売ったり、証拠をでっち上げたり。
    警察内部の実態が垣間見えるのは面白いんだけど、どれも結末がわかりやすいほど想像出来てしまい、ストーリーは全然楽しめなかった。
    ただ、最後の沼尻いくみがストーカーに狙われり話だけは少し良かった。犯人も元彼も想像通りだったから、そこは全く面白くないんだけど。いくみがあまり好きではなかった自分の上司たちが、事件に対してスピーディかつ暖かく対応してくれたこと。乃南さんは、こういう世代の違う人間同士の心が近づく過程がすごく良いなあ。完全に綺麗に繋がり切るんではなく、ああこんな面もあるのね、的なじわじわ感。凍える牙の、滝沢と音道のような。
    ただ、やはり長編の方が好きかもなあ。

  • ホストに貢ぐために握った情報を悪用する女
    よかれと思ってヤクザに親切心を起こした男
    功を焦って、証拠をねつ造しようとする男
    そして愛するあまりストーカーとなる男・・・

    警察官もただの人間か

    「警察内の警察」監察を主人公とした連作短編集
    さすがのずっしり感です

  • 「みつめないで」が一番心に刺さりました。
    ストーカー殺人の犯人の心理って、みんなこういう感じなのかしら。
    最初の方で犯人が誰かがなんとなくわかってしまいましたが、
    誤解が誤解を呼び、妄想がふくらんで狂気に向かうさまが
    ほんとうに不気味です。

    それ以外の短編3つは、監察対象となった警官たちの話。
    警察官の方もみな、結局は「人」なんだよなぁ・・・
    出来心もあるし、虚栄心だってあるし、道をはずすことだって、ある。

    「相棒」の大河内監察官のお仕事も、こんな感じなのでしょうか。

  • 警察を取り締まる警察。
    この人たちの仕事も辛いものだよなあと思いつつ読んだ。
    いくみの周りの人たちがなんだかんだでいい人の集まりなのが良かった。

  • 警察の監察官が主人公。4つの話が入ってます。

    外の事件を追うのでなく、身内を追う
    警察もまた人間だ。

    ラストの「みつめないで」こわかった。
    監察官の上司たちが癖のない親身なチームって感じで
    よかった。
    音道シリーズみたいに続くといいな。

  •  警察内部の犯罪を暴く監察官が主人公の連作短編。
    相手に操作してることを気づかれないように動きつつ、証拠を掴む人たちの話。
    1話の「禁漁区」には主人公の女性はほとんど出てこないのですが、抜群の存在感を放ってました。
    周りを固める人たちもいいキャラばかり。
    ぜひぜひシリーズ化してほしい作品です。
    これはこれで面白かったけど、やっぱり長編が読みたくなりました。

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