落合博満 変人の研究

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103722069

作品紹介・あらすじ

無口。無愛想。孤高。愛妻家。そして、野球と勝負の天才。沈没寸前の日本球界の中で、ただ一人気になる男、落合博満。名うてのプロ野球者が読み解く「オレ流」のすべて。「野球にはすべて必然的な理屈がある」-不敗の戦略を知る男の謎を徹底追究!

感想・レビュー・書評

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  • ・落合さんのことを路上生活者だのアライバの才能をカビ呼ばわりだの流石に失礼では…好き勝手言い放題だな…笑

    ・でも落合さんが大学中退後東京でルンペン同然の生活をしていたのは本人も言っていること。まさか日比谷公園で野宿していたというのは驚きだけど。日比谷公園も今のオシャレな雰囲気とは違ったのかな。落合さんに世俗的な欲に対する興味がないように見えるのはこういうバックグラウンドもあるからなのかもしれない。

    ・まあこの夫婦は単なる夫婦関係を超えた運命共同体のような関係なのだろう。確かにサバイバル能力は突出していそう。こういう家族は今時珍しいけど、現代社会においては一番羨むべき家族像だと思う。

    ・東洋大中退の経緯は本人談とは違っている。YouTubeで上下関係というよりは都会の空気に馴染めなかったのと足の怪我が理由と言っていた気がする。

    ・野球が団体競技に見えて個人競技の要素が強いというのは強く共感した。

    ・中日の内弁慶なぬるま湯体質というのも共感。近年成功らしい成功をしたのが外様同様な落合監督を招聘した時というのが…その後も身内びいきの慣習は完全復活したし。今年以降、立浪監督率いる中日がどういう成績残すかで今後の中日に対する希望も見える。立浪監督はむしろ歴代監督の中でも生粋のミスタードラゴンズだけど、落合監督時代の良い手法を取り入れて本当の「新しい風」を吹かしてほしい。

    ・中日選手が無言だっていうのは(つまり悪く言えば陰寄り多めなのは)昔からなんだ。勝負事にヘラヘラしているのがいただけないという立浪監督には同意見。おしゃべりは微妙。選手には悪いけどプロの職業人としての矜持で魅せてほしい。OBになってからはワイワイしてていいから(川上憲伸や井端みたく)

    ・孤高の存在であってほしいというねじめさんの気持ちはわからなくもないけど、私個人としてはパンピーに歩み寄ってくれているという嬉しさの方が強い。軽くエンタメに走っても精神性は変わらないだろうし、今まで茶目っ気のある一面を見せていなかったというだけではという気もする。ねじめさんはYouTube見てるのかな。この本での様子を見るに卒倒してるかもしれない笑

  • だって私は落合信者だから。

  • 再読。江夏豊、赤瀬川原平、豊田泰光、冨士眞奈美、高橋春男へのインタビューを通して、変人・落合を理解しようという試みと著者による落合語録の解説。

  • 選手としても、監督しても、高成績を残している落合博満の真実に迫るような本。

    落合氏にゆかりのある人ととの対談を通して、俗にいう「オレ流」とは何かを考えるのだが、実はシンプルなものであったり、多くの人が常識にとらわれていたのではないかと思うこともあり、考えさせられることが多かった。

    願わくば監督して、もう一花咲かせてほしいと思うのだが・・・。

  • 逗子図書館で読む。期待以上の出来ではありませんが、つまらない本ではありません。豊田さんんとの対談は非常に興味深いです。落合は、稲尾さんと仲が良かったんですね。

  •  落合選手が現役時代、よく川崎球場(!)に試合を見に行った。
     面白かった。
     それ以前もそれ以後も、野球はこれっぽっちも興味はないのだが、落合選手を見たかった。
     そのことは、別に書いてあるので措いておく。
     
     果たして、落合は「変人」だったのだろうか。
     ある意味で「興行」の世界であるプロ野球界の方が奇矯なのではなかったか。
     プロ野球って、スポーツじゃないの?

  • 「打って・守って・走る」の当たり前の事を突き詰めて、全力で行う落合の野球は素晴らしい。

  • 「変わってるね」と最近特に言われる頻度が多くなった私にとっては、落合さんはひとつも「変人」ではない。

  • 江夏さんや豊田さんへのインタビューなど、様々な角度から落合さんについて語られていて、興味深く読めた。

  • 本当に長嶋世代の野球ファンは盲目的だなと思う。長嶋との比較でしか他の選手の価値を認められない。

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著者プロフィール

ねじめ正一
1948年東京都生まれ。詩人、作家。 
詩集『ふ』(櫓人出版会)でH氏賞、『高円寺純情商店街』(新潮社)で直木賞、『荒地の恋』(文藝春秋)で中央公論文芸賞、『商人』(集英社)で舟橋聖一文学賞、『まいごのことり』(佼成出版社)でひろすけ童話賞、『ひゃくえんだま』(鈴木出版)でけんぶち絵本の里大賞びばからす賞を受賞。
主な児童作品に『ぞうさんうんちしょうてんがい』(くもん出版)、『ずんずんばたばたおるすばん』(福音館書店)、『みどりバアバ』(童心社)など多数ある。

「2022年 『たんていベイビー きえたヤギのおばあさん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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