- Amazon.co.jp ・本 (385ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103737087
作品紹介・あらすじ
男はこの女の苦難にみちた人生のために。そして女はこの男との壮大な夢のために。たがいに一生をかけ、並んでここまで歩いてきた。ミサオ。自分は彼にそう呼ばれる女となるために、長い日々を航海してきた船だと知った。どうしてずっと一緒にいられないのか、問うてもしかたのない現実に、せめて今は狂わずにいられることだけが救いだった…。壮大な書下ろし大作。
感想・レビュー・書評
-
第一次世界大戦の中、戦火渦巻く欧州のミサオ。
やはりそこには、神のいたずらか、カワウソ様との再会があった。
これだけ偶然が重なれば、意識していなかった2人でも意識するようになるだろうというもの。
それが、お互いの気持ちを封印していた2人なら燃え上がるのは当然かなと。
ドロドロの不倫劇のはずですが、ミサオの優雅さ、幸次郎の愚鈍な愛らしさで綺麗にまとまった恋愛劇に感じました。
矩子の気持ちを思うとそうも言えないでしょうけどね。
ミサオの数奇な人生を一緒に辿り、船のジュエリーを想像しながら本を閉じました。
素敵なお話でした。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
楽しかった~~。
下巻は恋愛小説という感じでした。
正妻側が書かれていなかったので、キレイな感じで終われていて良かったなと思いました。
鷹彦の出番は中途半端でしたね。
一気に読めました。 -
ミサオ!クーデンホーフ光子さんよりもっともっと波乱万丈。あ、フィクションでした。ジュエリーの船に導かれてどきどきしながら本の時間を航海しました。
-
下巻は、ミサオと光次郎の運命のすれ違い?編、ミサオは光次郎の留学ライバルに、嫁ぎ欧米から西欧へ。天涯に流されながらも、光次郎を思うミサオのせつなさ。虚像で有りながら、現実の世界のように引き込まれました。もっと皆さんに、読んでもらいたいです。
-
上巻は、お姫様の身代わりとしてアメリカに留学することになってしまったミサオの波瀾万丈な人生が楽しかったです。でも、それが下巻になったら何度も光次郎との再会を繰り返す、メロドラマになってしまっていたのが残念でした。
-
上巻は面白く読みましたが
下巻にきて一気にハーレクインロマンスとなり・・・ -
2003.10.7 シンデレラ