ソロモンの偽証 第I部 事件

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 5311
レビュー : 734
  • Amazon.co.jp ・本 (741ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103750109

作品紹介・あらすじ

クリスマスの朝、雪の校庭に急降下した14歳。彼の死を悼む声は小さかった。けど、噂は強力で、気がつけばあたしたちみんな、それに加担していた。そして、その悪意ある風評は、目撃者を名乗る、匿名の告発状を産み落とした-。新たな殺人計画。マスコミの過剰な報道。狂おしい嫉妬による異常行動。そして犠牲者が一人、また一人。学校は汚された。ことごとく無力な大人たちにはもう、任せておけない。学校に仕掛けられた史上最強のミステリー。

感想・レビュー・書評

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  • 気が遠くなるような図書館の予約待ち人数に「まだまだ来ないだろうな」と思っていたら
    なんと冠婚葬祭ラッシュの今、予想外に早く届いて、うれしい悲鳴。

    普通のハードカバー3冊分に匹敵する、なんと740頁余りという分厚さだけれど
    旅行の準備に追われていようが、お鍋をかけっぱなしだろうが
    本を開いたら最後、もう読み続けずにはいられません。

    クリスマスの夜、中学校の校舎から少年が転落して亡くなった事件をきっかけに
    同級生や家族、先生、マスコミから、隣人を逆怨みする、完全に部外者の女性まで
    さまざまな人生の歯車が狂い始める。
    少しずつだけれど、でも確実に噛み合わなくなっていくその歯車の
    キシキシと軋む音さえ聞こえそうな、宮部さんならではの心理描写の見事なこと!

    世界に何も期待せず、絶対零度と言っていいほどの冷たい視線で
    何もかもを見下していた、亡き少年。
    彼の残留思念に皆が踊らされているようで背筋が凍るような瞬間が幾度もありますが
    彼が登校拒否になっても何の関心も示さなかったのに、
    お葬式ではさめざめと泣いてみせる女子たちには仲間入りせず
    マスコミの思惑や大人の論理で塗り替えられてしまう真実を
    同じクラスにいた自分たちの手で明らかにしようと決意する
    ヒロイン涼子の潔癖さ、ひたむきさに救われます。

    どんなに忙しくても、娘の言葉にしっかり耳を傾け
    危急の出来事には敏腕刑事らしく驚くべき行動力で対応する
    涼子の父は、まさに理想の父親像。
    もっと活躍シーンがないかしら♪ と、ついつい期待してしまったりして。

    人気の本ということもあり、図書館では1冊ずつしか予約できなかったので
    読み終えてから予約した第2巻は、いったいいつ届くことやら。
    頼りない脳味噌からこの巻の感動が薄れないうちに届いてほしいなぁ。。。

    • HNGSKさん
      まろんさん、読みましたか読みましたか!?第1部は、登場人物がとにかく多くて、これ誰だっけ?と思うことが多かったでしょうけれど、第2部からが怒...
      まろんさん、読みましたか読みましたか!?第1部は、登場人物がとにかく多くて、これ誰だっけ?と思うことが多かったでしょうけれど、第2部からが怒涛の展開です。
      本当に面白いです。やめられません。700ページあっても、あー、もう終わりそう、やだなあ、読み終わりたくないなあ。と思ってしまう作品です。
      涼子パパの活躍シーンもあります!!第2部だったかどうかは謎ですが。
      2013/06/07
    • まろんさん
      あやこさん☆

      読みました、読みました!
      あやこさんの仰る通り、確かにものすごく登場人物が多いのですけれど
      そこはさすが宮部さん、見事な人物...
      あやこさん☆

      読みました、読みました!
      あやこさんの仰る通り、確かにものすごく登場人物が多いのですけれど
      そこはさすが宮部さん、見事な人物描写で、ひとりひとりが印象的ですよね♪
      あやこさんの、この情熱的なコメントを見てしまうと、
      第2部・第3部を早く読みたくて禁断症状が出そうです(笑)
      今月末まで冠婚葬祭ラッシュで北海道から九州まで飛び回ってるので
      ほんとは本が届かないほうがいいのだけれど
      でもでも、早く届いて~!と祈ってしまう私です。
      涼子パパ、やっぱり活躍してくれるんですね!楽しみ♪♪♪
      2013/06/12
    • rabumamaさん
      まろんさん。
      はじめまして、わざわざコメントいただいてありがとうございました。
      こちらこそまろんさんの本棚を参考に本選びさせていただきたいな...
      まろんさん。
      はじめまして、わざわざコメントいただいてありがとうございました。
      こちらこそまろんさんの本棚を参考に本選びさせていただきたいなと思ってフォローしました。

      どの本も丁寧な感想を書いてあり、感心しきりです。このソロモンの偽証は分厚いですがとっても読み応えがあり、3冊通して何度涙を流したことか…。やはり宮部さんはすごい方だなと改めて感じました。是非最後まで読んでください、お勧めです。
      2013/09/16
  • 最近、続々と予約してた本が届くんだけど、その中でも異彩を放ったのがこちら。
    噂に違わず、ぶ、分厚い!!重い!!圧巻!!
    でも740頁という分量を感じさせない宮部節で、寝不足なりながら2日で読了。

    時はバブル絶頂期の1990年。
    ホワイトクリスマスだった夜が明けた朝、中学校で生徒の死体が発見される。
    クラスでも浮いて不登校だった少年の死は、校舎からの飛び降り自殺と
    判断されるも、学年の問題児たちが殺したのを目撃したという告発状が、
    学校を揺るがし、事態を大きく変えることになる。
    そしてまるで呪われているかのように立て続けに起こる事件。
    この学校では一体何が起きているのか。
    「自分たちで真実を見つけ出します」学年の優等生、藤野涼子が立ち上がる。

    少年の遺族、そのクラスメイトに親、校長や担任その他の教師、少年担当の刑事、
    そしてマスコミ…たくさんの人の視点から見る、ひとりの少年の死。
    この事件を動かすのはひとりひとりの恨み、妬み、疑念、そして悪意。
    大出らにコンプレックスのニキビでいじめられ、僻み捻れてしまった樹理と、
    夫との別居に追い詰められ、隣に住む森内先生に完全なる逆恨みをする垣内は、
    もはや何も言えないような別格の悪意に染まっているとして、
    まるで学校をあざ笑うかのように亡くなった柏木卓也や、
    正義を振りかざして独善に陥っている茂木の闇も、相当深いんじゃないかと思う。

    対して、決して事なかれではなく生徒のこともよく見ていた津崎校長や、
    好き嫌いはあれど、まだまだ新米教師として未来のあった森内先生や、
    いつもにこにこと優しく、悪意と最も遠いところにいた松子ら、
    巻き込まれ傷つけられ追い込まれていった人たちが哀れで。

    立ち上がった涼子は、これからどうするんだろう?
    もう子供じゃない、でもまだ大人とは見てもらえない、微妙な年齢の中学生。
    何を考え、どのように感じ、どうやって真実を見つけ出していくんだろう。
    第1部では、てんてこ舞いする大人たちの「脇役」ともいえた中学生の彼らの、
    これからの奮闘、成長に期待。

    宮部さんの本って、面白いんだけど最後がイマイチ、で☆3とか☆4に
    なっちゃうことが多いんだけど,第1巻はドキドキっぷりに☆5にした。
    このままの勢いで最後まで読めるといいな~と思うけど、読んでから
    2巻を予約したので、続きはいつになるのやら?

  • 中学生の転落死を発端に描く大長編~宮部みゆきの話題作。
    現代ミステリは5年ぶり?
    さすがの描写力で、長さを感じさせません。

    雪が積もったクリスマスの朝、中学の裏庭で2年生の柏木卓也の遺体が発見された。
    屋上から転落死したらしい。
    一ヶ月前に不良グループ3人と揉めた後、不登校になっていた。
    大出俊次をリーダーとする不良グループのせいという噂も流れるが、卓也の親が自殺と認めるような発言をしたことから沈静化する。
    ところが、連鎖するように事件は起き続けて‥
    大出の父親は横暴なタイプで、世間に対してはむちゃくちゃな態度で息子をかばうが、家では暴君という。

    同級生の急死に女子は泣くが、クラス委員の藤野涼子の目は乾いていた。
    友達ではなくほとんど知らなかったためだが、自分が冷たいのかと内心悩む。
    剣道部でも活躍する文武両道の涼子のりりしさはすっきり輝いていて、親子関係も含めて、重い話の希望になっていますね。
    優等生(しかも美人)は嫉妬されることもあるけれど。

    発見者の野田健一は大人しく、学校では目立たないようにしているタイプ。
    家では不安定な母親を支えるため、何かと我慢を重ねてきた。
    父親が家を売ってペンション経営に乗り出そうとし、反対しても聞き入れないことに絶望した野田は‥
    親友のおっとりした向坂行夫がいいですねえ。

    柏木卓也が頭はいいが超然とした孤立しがちな性格だったので、教師達は家庭訪問を重ねてはいたが、あまり急いではいなかった。
    卓也は子供のころは病弱で、幼い弟に振り回される偏った生活に兄の宏之は苦しめられ、祖父母のもとで暮らしている。

    大出らにいじめられていた三宅樹理は、柏木が突き落とされるところを見たという告発文を作成、学校と、担任の森内恵美子と、藤野涼子に送りつけます。
    藤野の父・剛は警視庁の捜査一課の刑事で、娘に来た見るからに不審な手紙を開け、学校へ向かいます。

    森内はモリリンとあだ名される若い教師で、男子にアイドル的な人気はあるが、えこひいきするタイプだった。
    森内のところに届いた手紙は、マスコミに流され、騒動に。
    校長らが生徒のことを考えて伏せたことも裏目に出て、学校側のことなかれ体質が批判を浴びることにも。
    ニュース番組の記者・茂木は涼子にも取材に来ます。
    相次ぐ事件が噂ばかりで解明されないことに憤りを感じた涼子は、自分達で調査すると宣言する。はたして‥?

    一人々々がそこにいるかのようにありありと描写されていきます。
    それぞれの家にある思いがけない事情。
    親の影響を強く受け、意志は持ち始めていても上手く伝えるすべも知らない子供達。
    少年課の佐々木礼子刑事が、問題児を見る現実的なまなざしにも納得。

    時代がバブル末期の1990年という設定なので、まず携帯が出てきません。
    他にどんな意味があるのだろうか‥?
    いじめの質やスクールカーストは違うのでしょうか。
    重い内容だけど、重苦しすぎることはなく、先が知りたくなるばかり。
    さすが宮部さんというか~最近のものでも、かなりいいほうですよね!

  • 長かった・・・。読んでも読んでも終わらない。
    分厚いし重いし読んでて肩が凝る。
    でもまだまだ第1部。第2部が手に届いたらまた睡眠不足の日々か。

    宮部さんの作品は「火車」しか読んだ事がなかった。
    良く覚えてないけどどうしても納得のいかない部分があってそれ以降宮部作品から遠ざかっていた。
    いやいやどうしてもったいない事をした。
    さすが今をときめく女流作家。見事な筆さばき。
    これほど綿密にしかも分かりやすくこれだけの分厚い作品をかける作家はなかなかいない。

    ミステリーという面ではもちろんの事、思春期特有の中学生の心の内を描いた作品としても秀逸。
    大人でもなく子供でもない宙ぶらりんな中学生。
    そんな彼らが主役になって事件の真相に迫るという設定をする所が宮部さんのすごい所か。

    最近中学生が主役の作品をいくつか読んだが、作家によって彼らの心情の炙り出し方が様々で読み比べると面白い。
    早く続きが読みたい。

  • 凄い、この本。詰まってる。この1部だけで何冊も読んだ気分。
    詳細な内容。
    登場人物が多いし、それぞれの感情表現が凄い。
    1人の人がこれを書いたなんて信じられない。宮部さん凄すぎです。

    柏木君の死から、こんなにどんどんいろんな事件が起こるなんて。
    お兄さんの宏之の気持ちが切ないわ。
    藤野涼子の自分を見る冷静な感情もわかる気がするし、
    野田健一の葛藤も苦しい。
    どの登場人物も、目が離せない。

    さぁ、第2部も読まなきゃ。

  • クリスマスの夜、雪の校庭に急降下した柏木卓也14歳
    彼の死を巡り、乱れ飛ぶ様々な憶測と次々に起こる怪事件

    関係者全員、学校全体が、まるごと何者かに取り憑かれたように、壊れていく・・・

    卓也の兄、宏之は言う
    卓也はただ繊細なだけの弱虫なんかじゃなかった。あいつは策士だった。他人を操っても他人に操られるなんてことはない
    こんなバカどもを操ってたって、もう別に楽しくも何ともないや。退屈だ。ついには世の中というものも、生きるということも見限ってしまったのだ。だから死んだ
    でも、ただ死んだのではない。自分の死があとあとまで "生きる"
    方法を選んで死んでいった

    柏木卓也の死の真相はどこにあるのか

    不登校だった卓也に対して、何の関心も示さなかった級友たちが告別式で泣き崩れる様を見て、困惑と違和感を感じる藤野涼子

    泣けない自分に対して?
    人がが死ぬということへの不満?
    何に対する怒りかはわからない。ただ心の中の小さな小さな声が理不尽だと訴えている

    そして、涼子は
    「自分たちで真実を見つけます。あたしたちは自分で知るべきだと思います」
    と言って、立ち上がり、第Ⅱ部 「決意」へと続く

    741pの大作だったが、息もつかせぬ展開に魅了されてしまった

    14歳というとても不安定で多感な時期の青少年の心理描写は、何よりうまいし、共感できた
    大人には、なりきっていないけれど、子どもだからと無視もできない、複雑で脆くて、壊れそう、それでいて、冷たくて辛辣な心
    人はみんな、こんな危うい時期を経て、大人になっていくのだなと思う

    今後、どんな展開になっていくのか、第Ⅱ部が楽しみだ




  • ひさびさの宮部みゆきさん。
    やはり巧い。
    「 」でくくられた文とくくられていない文の継ぎ目が、引き渡しが巧い。頭のなかに浮かべるシーンを鮮やかに切り替えていってくれる。

    物語は...
     クリスマスの朝、雪の校庭に冷たい十四歳が見つかる。十四歳が意図した方向なのか、意図していなかった方向なのか、犠牲者が増えていく...

    読み進めるうちに、ざわざわ、ざらざらした感情が渦巻く。
    悪い方向を思い巡らせていく。
    それは自分が悪いことを愉しむ第三者であることをチクチクとしていくように。

    学校という皆がよく知り、皆がよく知らない閉鎖的空間は場面を想像しやすく読みやすい。

    社会の歪み、人の歪みを絡ませて、ざわざわを引き起こす。

    計算されたMONSTERではなく、無垢なMONSTERを作り上げていきながら...
    おもしろい。

  •  第一部の総ページが741ページって・・・すごいボリューム。しかもこれがまだ三部作のうちの第一部。導入部というのだから驚きだ。


     しかし、このボリュームに怯むことなかれ。第一部の登場人物が40人ほどいて、10人ほどの視点で次々物語が展開していくという、構成の複雑さに怯むことなかれ。
     一度読み始めたら、もうページをめくる手は止められません。


     購入するにも、厚いし、高いし。
     図書館で借りるにも、予約はいっぱいだし。

     いやいや、これは読むべきです。
     ためしに、図書館で、一部と二部を借りてみて欲しいです。もし、三部を読むのに、途方もない待ち時間が課されているならば、
     絶対、三部は購入したくなります!!

    • vilureefさん
      こんにちは。

      ayakoo80000さんはもう3部読了ですか?
      私は今1部の前半です!

      図書館予約時に、1部づつ予約してくださ...
      こんにちは。

      ayakoo80000さんはもう3部読了ですか?
      私は今1部の前半です!

      図書館予約時に、1部づつ予約してくださいと言われ大いに不服だった私。
      でもそれで良かったです。だって3部一度に来てしまったらあまりの厚さに恐れおののいて手が出なかったかも(^_^;)

      でもそんな厚さも吹き飛ばす位宮部さん、読ませますよね~。今晩も寝不足になりそうです。
      2013/03/12
    • HNGSKさん
      vilureefさん、こんにちは。
      私は、読了しました。もう、一気読みです。
      一部と二部は、図書館でわりといいタイミングで手元に届いたのです...
      vilureefさん、こんにちは。
      私は、読了しました。もう、一気読みです。
      一部と二部は、図書館でわりといいタイミングで手元に届いたのですが、三部を予約し忘れてました。
      結局、二部を読み終わった後、三部が来るのが半年後だと判明したので、本屋に直行。
      久し振りに、ハードカバーの新刊を購入していました!!
      宮部さん、すごい人です。
      2013/03/12
  • は、はやく次を読ませてよ~~~。もう、こうなると思ったから三部作全部出てから読むつもりだったのだ。でも辛抱たまらず「買っとくだけ、買って置いておくだけ」と自分に言い聞かせながら購入してしまい、そうなると、宮部さん久々の現代物が目の前にあるのに読まずにおくなんて、猫にかつ節食うなと言うようなもので、ガツガツとあっという間に読了。続きが読みた~~い!と身悶えしている。

    しかしまあ「巻を措くあたわず」とはまさにこういうことですね。今日は寝不足です。どうしても途中でやめられなかったのだ。まだ全体像が見えないので、作品としてどうかとかわからないけれど、なんというか有無を言わせぬ物語の力に引きずり回されて、もう降参。一体全体このうねった流れはどこへ向かうのか?

    • たまもひさん
      おお!じゅんさん、さすがに早いですね。私はこれから第二部を読みます。広告コピーなんか見ると、おやおや?って感じなんだけど、さあどんな驚きが待...
      おお!じゅんさん、さすがに早いですね。私はこれから第二部を読みます。広告コピーなんか見ると、おやおや?って感じなんだけど、さあどんな驚きが待っているのか、読む前からその世界に取り込まれております。

      本当に、宮部さんの書かれるものには真に迫った悪意があって、胸が抉られるようなのに、どうしてイヤな気持ちにならないんでしょうか。まったく凄いものですねえ。
      2012/09/24
    • そよかぜさん
      あ~、やっぱりそうなんですね。
      じゅんさんの感想を読んだ時から、これはⅢ巻そろうまでは読めない本であろう、と思ってはいましたが・・・
      い...
      あ~、やっぱりそうなんですね。
      じゅんさんの感想を読んだ時から、これはⅢ巻そろうまでは読めない本であろう、と思ってはいましたが・・・
      いかに図書館派の私でも買って読むしかありませんね。
      2012/09/24
    • たまもひさん
      そよかぜさん、こんにちは。

      昨晩第二部を一気に読んでしまいました。こんなことは久しぶり。本当にじゅんさんのおっしゃる通り、うまく感想が...
      そよかぜさん、こんにちは。

      昨晩第二部を一気に読んでしまいました。こんなことは久しぶり。本当にじゅんさんのおっしゃる通り、うまく感想が出てきません。

      三冊一気にどーんと出たら、それはそれで困ったかもしれないけれど、あ~早く三巻を読みたいなあ。
      2012/09/25
  • 雪のクリスマス。発見された中学生の死体。自殺か? 他殺か? 何故?

    少年は自問する。
    「なぜ、自分だけがこんなに苦しまなければならないのだ」と。
    少女は自問する。
    「なぜ、わたしだけがこんな辱めをうけなければならないのだ」と。
    別の少女は自問する。
    「わたしは、本当に他人のことを思いやって、この行動を起こしたのか」と。
    若い女性教師は自問する。
    「わたしは何もしていないのに、どうして糾弾されなければならないのだ」と。
    家族、学校、社会。
    人間が生きていくなかで、何が正しいのか? 何が過ちなのか?
    一人の少年の死を通して、明るみになっていく現代社会の様々な問題の縮図。
    嫉妬、羨望、後悔、疑念、不安、葛藤、苦悶。
    いろいろな心情を抱きながら、悩み、苦しみ、でも前へ進まなければならない。
    少年少女たちはその問題をどう乗り越えていくのか。

    まだ物語は始まったばかり。
    プレーヤーに配られたカードは裏返しのまま。
    カードを捲ると出てくるのはジョーカーか? はたまたスペードのエースか?
    ハラハラドキドキ。全三巻の合計2200ページにも及ぶこの物語は最後にどういう結末を迎えるのか。
    一度読み始めたら、先が気になってページを捲る手が止まらない。
    700ページのなんと短いことか。

    この第一部だけで40人以上もの人物が登場するのだが、それぞれの個性、特徴の書き分け方が素晴らしい。
    見事にキャラが立っていて、しっかりと一人一人がイメージできる。
    心理描写の記述や表現の上手さも作者ならでは。どんどんのめりこんでいく。
    1日に200ページ程度。3~4日かけて読めばいいか、と思っていたが、一気に1日で読み終えてしまった。
    だってそれほど面白いのだから……。
    すぐに次の第二部『決意』に手を伸ばしたくなります。
    (第二部のレビューへ続く)

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著者プロフィール

宮部 みゆき(みやべ みゆき)
1960年、東京都生まれ。1987年に「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞し、デビュー。1992年『龍は眠る』で日本推理作家協会賞、1999年には『理由』で直木賞、2002年『模倣犯』で司馬遼太郎賞、2007年『名もなき毒』で吉川英治文学賞など、数々の文学賞を受賞。大沢オフィス所属。日本推理作家協会会員。日本SF作家クラブ会員。直木賞、日本SF大賞、小説すばる新人賞、河合隼雄物語賞など多くの文学賞で選考委員を務める。『模倣犯』や『ブレイブ・ストーリー』など、多くの作品がドラマ化や映画化などメディア・ミックスされており、日本を代表するエンターテインメント作家として人気を博している。2019年7月10日『さよならの儀式』を刊行。

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