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Amazon.co.jp ・本 (216ページ) / ISBN・EAN: 9784103753063
感想・レビュー・書評
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『きみのためのバラ』読了。
高校生の頃以来の再読でした。
まるで世界旅行をしている気分になった。こんな話だったっけってあんまり覚えていなかったっていうのもあるけど、秘境の地で人々の生活や人生が交差していくなかでいろんな発見や出来事がある。
国境を超えても人間の本質は変わらないんだな。
短編集だったんだけど、一番良かったのが「20マイル四方で唯一のコーヒー豆」だった。
なんだろう、拠り所みたいな場所で昔の記憶を思い出した少年。少しずつそうして大人になっていく過程みたいなものを感じた。
世界に行ってみたいな。
まだ行ったことがない。きっと、広いんでしょうね…
以前読んだときは「連夜」という幽霊?が体に乗り移って楽しいことをするという話が面白かったって記録に書いていたけど。
なんとなくその話だけは覚えていてやっぱり印象は強かった。
沖縄が舞台だったんだけど。
2020.1.23(2回目)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
初読み作家。タイトルに惹かれ購入。
様々な場所で、ただ通り過ぎるだけだった人たちが一瞬の奇跡のように出逢う。“会話”を交わせなかった一日の終わりのディナーで目の合った男女。妻を殺して義父から逃げる男の出会った“逃げる人々”の教えてくれた奪い合う気持ちを攫ってしまう言葉。幸せになるはずだった花嫁の、絶望としなやかなというには苦しい強さ。父との関係に罅を持つ少年の切ない変化への憧れと小さいが確かな前進への気配。異国を舞台とした(沖縄も入っているけれど)その場所の空気とともに織られる他愛ないが故に後から意味を持つ一瞬を描いた短編集。洗練された文章というのかもしれない。やわらかさというよりしなやかさ、そして芯の真珠のような発光で物語を照らす。久々に好きになった男性作家。-
「他愛ないが故に後から意味」
翻訳や詩もする池澤夏樹だから、ちょっとしたコトに意味を持たせるのが上手いのかなぁ~「他愛ないが故に後から意味」
翻訳や詩もする池澤夏樹だから、ちょっとしたコトに意味を持たせるのが上手いのかなぁ~2012/05/07
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池澤作品に漂う、あの雰囲気はなんなんだろう?村上作品の中の、どこか寂しい冷たさや、あるいは恩田陸作品のねっとりと絡む様な濃厚な暗さに飽きた時、わたしはある意味で癒しを求めて池澤作品に手を伸ばす。彼の書く文体にはアジアの南風が宿っているような気がする、あたたかく、やわらかく、それでいて体を解放してくれるような。
どれも小品としてスケール・深度ともにきれいにまとまってはいるが、『20まマイル四方で唯一のコーヒー豆』『きみのためのバラ』がとても良かった。多分誰しも一度は経験した事がある、過去と今とのオーバーラップ。つらいものにせよ青春の青臭い1ページにせよ、筆者は過去を克明に描いて見せることで、現在に向かってひらく裂け目をも明確にしようとしている、そんなふうに思った。
あと池澤さんは、「味が濃くてはっきりしていて、香辛料がたっぷり」な料理が好みとみた! -
面白かった。
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初めての池澤夏樹。いい短編集に出会ったことが無かったから、中々いい。とても上手い。上質な翻訳物を読んでいる無国籍な雰囲気がある。
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旅する大人の小説。外国語を話すと違う自分になれるという行に共感☆
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翻訳した感じの文章がキザに思えて受け付けなかった。だからか、感情移入しきれなかったし、共感できる物語は1つもなかった。
ただそれぞれの物語の舞台となっている土地の空気、においはすごく感じられた。舞台が海外というのは小説読んでて楽しい。 -
読破せず
おもしろい? -
自分の気持ちに素直に向き合おう、と思える本。
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一話ずつの物語がそれぞれの旅。
どの国かはたまた何をしているのか全く違う。
“人生の広場”がすごく好きで、
“きみのためのバラ”の終わりが美しい! -
なんでこの本を読もうと思ったのか、サッパリ思い出せない。
内容も悪くはないけど、好みの感じではないし。
表題作もサッパリだわ笑 -
沖縄、バリ島、フィンランドにミュンヘン・・・
世界の色々な土地に旅をする人たちがいる。
旅ではなくても、旅するように生きている人たちがいる。
私の人生では今までもそしてこれからも
きっとそんなたくさんの街に出かけることも
出会った人たちと、おしゃれな会話を交わすこともないと思う。
だけど、だからこそこの本の素晴らしさがわかる。
物語の中で私は確かに、行ったことのないその場所の空気や匂いや寄る辺ない淋しさまでも
しっかりと感じていたのだから。 -
熱かったり、透き通っていたり、様々なバリエーションが楽しめる短編集です。表題作がお気に入りです。
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資料番号:010979532
請求記号:F/イケザ -
8この話。
どれも面白かった。
「ひどい一日」を送った男が、その話をしたくて、食堂で女性と話す。が、彼女はそれ以上の「ひどい一日」を抱えていて、結局彼は聞くだけになってしまう。(都市生活)
バリで現地の男性と結婚することになった私の友人が、結婚前にいったん日本に帰っている間に男性は死んでしまう。これは、『花を運ぶ妹』の外伝。(レギャンの花嫁)
沖縄の病院でアルバイトをしていたとき、年上の女性の医師にさそわれ、10日間のセックス生活をする。それは何だったのか。(連夜)
街の有力者の娘と結婚したがうまくいかず、結局殺してしまう。逃げたところで、彼は争いを鎮める「マントラ」を知る。(レシタションのはじまり)
ロシア人の女性と結婚し、娘も生まれたが離婚。半年に一回その娘と会う。が、彼女はだんだん日本語がわからなくなってくる。私はその二人と会って、日本人どうしだが、自分たちも同じだと思う。(ヘルシンキ)
無職になった時、おばの遺産が入って、中年の男性が半年パリに住む。パリは彼に何かを与えた。(人生の広場)
父親の暴力が原因で、中学校のときから、家族の前で英語しか話せなくなった彼が、カメラマンの助手としてカナダにやって来る。そこの宿の女主人が、コーヒー豆をこぼした。それを拾いながら、彼は忘れていたある出来事を思い出していた。(20マイル四方で唯一のコーヒー豆)
ドイツの汽車の中で、身を守るために、客車の中を苦労して移動した彼は、若いころメキシコで会った少女のことを思い出していた。彼は一本のバラを渡すために同じように客車を移動していたのだ。(きみのためのバラ)
どれも現実的で、しかも寓話的。長さもちょうど良い。 -
良質な小説。
旅行はなかなか難しいけど、心を遠くに連れて行ってくれた。
幸せな時間をありがとう。 -
短編集。旅先での個人的なハイライト8つ。
引用は特に良かった「レギャンの花嫁」、「ヘルシンキ」、「20マイル四方で唯一のコーヒー豆」から。 -
人恋しさを刺激する短編集。娯楽性は低い。
静かに風景を思い浮かべたり、人物に共感を覚えたり、いつもより高尚な読書をした気分。
表題作「きみのためのバラ 」と「都市生活」がいいなと思いました。 -
世界の片隅でひっそりと起こる出会いと別れを描いた八つの物語。どの話も日常に起こりうるようなささやかさと切なさときらめきを持っていて、とても好きでした。いろんな国を訪れたい好奇心が湧き、苦手な英語を勉強しはじめました。
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