- Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103753087
作品紹介・あらすじ
失恋目前のトモヒロが乗り込んだ瀬戸内の小さなフェリーは、傷ついたすべての人びとを乗せて拡大する不思議な「方舟」だった。船は中古自転車を積みこみながら北へと向かい、被災地の港に停泊する。200人のボランティア、100匹の犬、猫や小鳥、「亡命者」-。やがて船上に仮設住宅が建ち、新しい街と新しい家族が誕生し…。希望を手離すまいという強い意思にみちた痛快な航海記。
感想・レビュー・書評
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小さなフェリーしまなみ8がボランティアと中古自転車を乗せて北の被災地へ向かう。その自転車を修理する事が主人公の仕事。船が必要に応じて大きくなり育っていくのが一番不思議。
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大人の童話
面白かった。 -
ファンタジックであっちとこっちを行き来するような浮遊感ある話だった。始終登場人物が優しくて話そのものは好きだ。ただやっぱり、震災は文学になんないよ。池澤夏樹が書くからいいってだけで。
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2014/04/17
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猫丸さん
コメントありがとうございます。
そうですね、書かずにはおれんのですよねきっと。私は被災者ではないですが、被災地をふらふら歩いて...猫丸さん
コメントありがとうございます。
そうですね、書かずにはおれんのですよねきっと。私は被災者ではないですが、被災地をふらふら歩いてると、震災が文学になることに何だか違和感があるのです。うまく言えませんね。2014/05/24
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人間は想像力を持つ生き物です
それだからこそ
ついつい 自分にとって便利なものを作ってきた
それだからこそ
ついつい 地球から見ると傲慢になってしまった
それだからこそ
これからのこと を 考え、思い、行動する存在でありたい
そんなことを ゆったり考えさせてもらった一冊でした -
久しぶりの池澤夏樹のマジックリアリズムの小説。
癒やしを感じる素晴らしい一冊だ。
僕も気仙沼の夜に、ミズスマシのように動きまわるフォークリフトを見て、あの世との境界が薄れているのを強く感じた。 -
海を取り巻く不思議な話。
津波後の再生に関するようでいて独特のストーリー。
出てくる登場人物が個性的。
航海記であるが、どんどんと状況が移り変わる。 -
☆頭でっかちな小説
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震災ファンタジー…いつかは世に出るとは思っていたが私にはまだ読む覚悟がなかった、しかし何気なく手に取った一冊がそうであったとは。
乗り掛かった船と読んでみたのだがやはり後味が悪い、そう時期尚早と言うよりも作り込みが良くないのだ。
吉里吉里人の井上先生なら東北繋がりでいいと思ったのかモチーフは明らかにひょっこりひょうたん島でそこに遠野物語をくっつけて舞台の船名は安部公房氏の方舟から持って来ちゃえではあまりにも乱暴ではないか?
表現者としての使命感かどうかは知らないが当事者でない以上もっとデリケートに扱うべきだろう、苦しんでいる人がまだそこにいる