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- Amazon.co.jp ・本 (141ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103757047
作品紹介・あらすじ
元禄の繁栄の中、「戦い」という本来の仕事を奪われ、そして主君・内匠頭を失った赤穂の武士たちはその地位さえも奪われ、浪人となった。かたや意気高らかな女達の世界-。「忠臣蔵」の舞台は、なんと平成の世に似ていることか。名著『信長』で歴史ファンを唸らせた著者が、「武士が演じ、町人が語りついだ」ドラマを描き出す。
感想・レビュー・書評
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忠臣蔵がテーマの評論だが、これがすべて?これ自体は良いのだが、もっと、色々な点を分析しているはず、そうであれば、もっと大作になり、より興味深いものになったであろうに、残念!。参考文献の、福田日南(元禄快挙録ー全三巻ー岩波書房)、徳富蘇峰(近世日本国民史ー赤穂義士ー講談社学術文庫)はいずれ読みたい。
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この本は、赤穂事件を紹介するのではなく、そうした刃傷沙汰が起こった元禄期とはどんな時代であったのかを教えてくれる。享楽と奢侈の世相が現在に似通うと著者は言う。民は平和ボケし、失業武士たる浪人が溢れる。確かに通じるものはある。でも、こうした時代劇を産み出す魂とか情とかいうものは、どこかに残っておるのだろうか。
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三田文学2009年春より
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