仕事が俺を呼んでいる

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103775034

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  • 優しい目線の厳しい職業意識     

    就職雑誌B-ingに掲載していた短編集。毒舌なはずの矢作俊彦が特に誰も敵を回さずに気持ちの良い短文を書いている。主人公は商社、本屋、塾講師、など様々な職業だ。

    就職雑誌だから、職業意識がテーマになっており、どの篇もその職業なりに高い意識を持つことを是とする表現になっている。どんな職業でも矜持を持つことはできる、と。

    大変、気持ちが良い。こんな矢作俊彦は会ったことが無かった。

    1987年に連載していて1993年に出版された。私は、1992年からパートタイムからフルタイムに、何のことは無い大学生から会社員になったのだが、以降幾度となく、会社組織と職の板挟みになった気になったが、これを読んで心を落ち着かせた。

    1993年読了。

  • 2009/04/06購入

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著者プロフィール

1950年、神奈川県横浜市生まれ。漫画家などを経て、1972年『抱きしめたい』で小説家デビュー。「アゲイン」「ザ・ギャンブラー」では映画監督を務めた、『あ・じゃ・ぱん!』でBunkamuraドゥマゴ文学賞、『ららら科學の子』で三島由紀夫賞、『ロング・グッドバイ』でマルタの鷹協会・ファルコン賞を受賞。

「2022年 『サムライ・ノングラータ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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