太陽を曳く馬 (上)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 853
感想 : 109
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  • Amazon.co.jp ・本 (403ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103784067

感想・レビュー・書評

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  • 最初は、合田雄一郎さんは好きではありませんでした。寧ろ義兄の方が好きだった。
    マークスの山を終え、単純にストーリーに惹かれ、レディジョーカーで感情の機微と義兄に惹かれ、しばらく経って合田さんに会いたくなりました。じわじわ欲求が高まり、手にした本書。

    緻密な文章は相変わらずの文体なのかな、と思いましたが、
    今回は概念というのか、抽象的というのか…一言で表せば『理解できなかった』です。
    後半のヒンドゥー教周辺の話は、事前知識があったのでとっかかりやすかったのですが…

    それでも、下巻が気になりますね。
    続きを読む気は満々であります。

  • このテーマでは、この作家ファンでないと最後まで読めないかも

  • どうにか読んだけどさ〜

  • 圧倒的。かつて爆弾やスパイや金庫破りなどに向けていた偏執とも言える徹底したリアルを追う取材と論理構成が、アート、風俗、文化論、現代思想から当然の帰結としての宗教にいたるまでの抽象全般に向けられるや、これほどまでに重く、深く、読みづらく、面白くしてしまう。唯一無二。天下無双であろう。上巻ですでにこの情報量、いかに物語をつなぎ読み手に興味を持続させるのか。全く展開が読めない。

  • 合田と福澤が合流する、彰之シリーズ最終章。芸術と殺人、宗教の対話を通して一人の僧侶が遂げた謎の死の真相を浮かび上がらせる。宗教の教義の話は特に難解で作者はこれを書くのに相当勉強したのだろうなぁと推測する。詳細→http://takeshi3017.chu.jp/file7/naiyou6708.html

  • ★☆☆☆☆

  • 途中で断念。
    今まで三人称が「合田」だったのが「雄一郎」になったのにすごく違和感があって、合田の過去の描写の一人称が「お前」になったのもすごく気持ち悪かった。
    合田が鬱病っぽいのか仕事にやる気がなくなってるのも嫌だし、半分くらいしか読んでないけど、警察小説というより刑事が主人公の純文学って感じで、私が読みたいものではなかったです。

  • 久しぶりの高村薫。文体に合わせるのに時間がかかった。

  • 主人公の刑事の鬱っぽさと中盤の文章のまどろっこしさが難だが、後半面白くなってきて下巻に期待。

  • 晴子情歌三部作のラスト。合田さんも登場します。
    新リア王のラストの犬の死が伏線になっていたり、秋道が実は障害を持っていた(のかもしれない)り、明かされることが多く夢中で読んだ。
    栄の死は何が原因だったんだろう。下巻を読むのが楽しみ。

    引用で登録した合田の感じた「死」に対しての印象、自然と涙が出た。私の中にある「死」も無意識に、でも常にそばにある。

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著者プロフィール

●高村薫……1953年、大阪に生まれ。国際基督教大学を卒業。商社勤務をへて、1990年『黄金を抱いて翔べ』で第3回日本推理サスペンス大賞を受賞。93年『リヴィエラを撃て』(新潮文庫)で日本推理作家協会賞、『マークスの山』(講談社文庫)で直木賞を受賞。著書に『レディ・ジョーカー』『神の火』『照柿』(以上、新潮文庫)などがある。

「2014年 『日本人の度量 3・11で「生まれ直す」ための覚悟』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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